フローレンスと沖縄県「おきなわこどもの未来ランチサポート」が協働:こども宅食を実施決定 #すべての親子を置き去りにしない 【活動報告4】
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、子どもの預かり先を失ったり、収入の減少、または休業や解雇など、徐々に私たちの生活への影響が大きくなってきています。
フローレンスでは、この状況下において全国のあらゆる親子を置き去りにしないよう、「生活困窮家庭」「ひとり親家庭」「医療的ケア児者家庭」に支援を届ける「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を始動させました。
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#すべての親子を置き去りにしない !「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」始動子どもの貧困や虐待、障害児家庭やひとり親家庭支援などに取り組むフローレンスは、新型コロナウィルス感染症拡大を受け、日本国内の親子を支援する「新型コロナこども緊急支援プロジェクト」を...2020-04-06
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特に孤立するリスクを懸念されているのが、ひとり親世帯・生活保護世帯、就学援助対象世帯、その他介護・病気・失業などで経済的に困窮し支援が必要な世帯です。
こうした世帯に「宅配型」の緊急支援を行うことで、経済的に厳しい子育て家庭と直接つながり、地域で孤立してリスクを高めることを未然に防ぎ、次の支援につなぐことを可能にします。
本プロジェクトでは、フローレンスが事務局を務める「一般社団法人こども宅食応援団」と、コロナウイルス関連の緊急支援を行っている全国各団体、および、フードバンクや子ども食堂が協働し、全国に「こども宅食」モデル(宅配型)を広げ支援を強化していきます。
この緊急支援プロジェクトの一環として、フローレンスと沖縄県那覇市の「おきなわこどもの未来ランチサポート」が協働し、沖縄でこども宅食モデルの支援をスタートすることとなりました。
沖縄県が2016年に発表した資料(※)によると、県の子どもの相対的貧困率は29.9%。その割合は全国の16.3%(12年調査)の約1.8倍と高い値になっています。
※沖縄県「平成27年度沖縄県子どもの貧困実態調査(小中学生等)について」より
コロナウイルスの影響を受けさらに困っている親子を支えるため、株式会社琉球新報社と「りゅうちゃんランチサポート(フードバンク型支援)」を実施してきた実績のある富田杏理氏を支援し、協働で沖縄県内各地の子ども食堂などから食料や生活必需品の配送、見守り支援を行います。
おきなわこどもの未来ランチサポート こども宅食トライアル プロジェクト概要
配送実施:2020年4月下旬から、月2回ほどの配送を予定
配送方法:プロジェクトに参加する各子ども食堂運営者から利用希望世帯への個別配送
配送予定世帯数:「子どもの居場所美ら団子(沖縄市)」利用の約30世帯への配送からスタートし、順次拡大予定
対象エリア:沖縄県内全域
後援:沖縄子どもの未来県民会議(会長:玉城デニー沖縄県知事)
今後、社会福祉法人宜野湾市社会福祉協議会、社会福祉法人那覇市社会福祉協議会とも連携し、更なる支援ニーズを把握し、配送拡大を予定しています。
こども宅食について
こども宅食とは、就学援助世帯など経済的に厳しい子育て家庭に、定期的に食品をお届けしながら、ご家庭とつながりをもち、地域や社会からの孤立を防いでいく取り組みです。
2017年文京区からスタートし、現在全国に「こども宅食モデル」として活動モデルが広がっています。フローレンスは、こども宅食モデルを全国に拡げる活動を担う「一般社団法人こども宅食応援団」の事務局運営を務めています。
おきなわこどもの未来ランチサポート 富田杏理氏 コメント
(富田氏/写真左)3月に沖縄の学校も突然休校に入り、給食も止まっている今、日々の食事に困っているお子さんもいるのではないかと、いてもたってもいられず活動を呼びかけました。
沖縄は全国的に見ると貧困率が高く、ひとり親世帯の割合も高いです。また非課税世帯ではなくてもお子さんの数が多く、生活に余裕がないご家庭や不安定な雇用形態も多い状況にあります。
さらに新型コロナウイルスの蔓延で親御さんが抱えるストレスが増大している今、栄養面もさることながら子どもたちの身の安全も懸念しています。
食べ物があるだけで精神的な安心材料になると思いますので、少しでも親御さんのストレスを軽減して子育てに関する不安を減らすサポートがしたいと考えています。
有事の時だからこそ、国内のすべての親子を置き去りにしない。
フローレンスは、子どもと親子領域の総合福祉事業者として、また国内親子領域の課題解決に最前線で取り組む団体として、全国の皆さんと共に「親子の笑顔」を守っていきたいと思います。
このプロジェクトは、皆さんからのご支援に支えられています。
ぜひ、本プロジェクトへのたくさんの方のご参加をお待ちしています。
活動報告は、今後随時配信してまいります。