本の要約サービスを運営している株式会社フライヤーでは、楽しむ、スピード、Self-Starter、挑戦、三方よし、Respectという6つのバリューを掲げています。
バリューは、働き方の指針となる大切なもの。そんなバリューへの理解を深めるべく、バリューを最も体現しているメンバーを投票で選び、全員が見守る前でインタビューしました!
〈プロフィール〉
柚賀由貴(ゆが よしたか)
2008年独立系SIerに入社。医療機器などの組み込みシステムの開発案件に従事。
2017年からベンチャーIT企業の立ち上げ時にテクニカルディレクターとして参画。店舗紹介サービス、テレビ会議システムなどのモバイルアプリケーション開発に従事。
2020年6月に株式会社フライヤーに入社。プロダクトデベロップメントDivisionにてリードエンジニアとして、モバイルアプリケーション開発を担当。
休日は、美味しいクラフトビールがないか探し回っています。
「挑戦」を体現しているメンバー:柚賀由貴さん
今回取り上げるバリューは、「挑戦」。
「『挑戦』を体現しているメンバー」に選ばれたのは、モバイルアプリエンジニアの柚賀由貴さん(以下、柚賀さん)です。
柚賀さんは2020年6月に入社し、モバイルアプリエンジニアとしてサービスを支えてきました。
アンケートでは、チーム内外から「事業や工数などを踏まえて現実的な挑戦をされていて、模範になる」「情報収集のアンテナが常に高く、実際に試すまでの行動スピードも素晴らしい」などといったコメントが寄せられました。
フライヤーをテックカンパニーにするための、柚賀さんの“挑戦”
――iOS/Androidアプリの機能開発を担当している柚賀さん。アンケートからは、プロダクトをより良くするために常に情報収集し、行動に移している様子がうかがえました。さっそくですが、柚賀さんにとっての「挑戦」の定義を教えてください。
いろんなコメントいただき、うれしく思っています。新しい技術を導入するときは不安も大きいのですが、エンジニアチームをはじめ、みなさんの協力あって実現できています。
僕にとって「挑戦」とは、今までなかったものを形にすることです。ほかの誰かが通った道を通るのは、誰でもできるもの。その先を進んでいきたいと考えています。
――プロフェッショナルな姿勢がかっこいいです! アンケートを見ると、「Flutter」という技術を導入したエピソードについて、エンジニアのみなさんから票が集まっていたようです。Flutterってどんなものですか?
アプリを開発する際には、iOSとAndroid、それぞれの書き方をする必要があり、工数が2倍かかるんです。
ここでFlutterを使うと、1つの書き方でiOSとAndroidの開発ができます。たとえて言えば、同じ内容を伝えるのに、ドイツの人にはドイツ語(iOS)で、イタリアの人にはイタリア語(Android)で話さなければならなかったところを、英語(Flutter)を使うと1回で通じた、といったイメージでしょうか。
――すごい! 夢の技術という感じでしょうか。
その通りです。Flutterの思想は“Write once, Run anywhere"。「1回書けば、すべてのプラットフォームで動く」ということを目指しています。
iOS、Android、Web――。1つのコードであらゆるものが動くというのは、エンジニアにとっての夢です。
――すばらしい技術なんですね。導入したことで、チームにどのような影響がありましたか。
開発工数を削減でき、会社としての技術力を高めることができました。
それ以上に重要なのは、エンジニアメンバーの強みをより生かしやすくなったことです。時間に余裕ができたからこそ、メンバーが本当にやりたいことに取り組めるようになりました。
Flutter導入前は、どうしても開発に追われてしまい、なかなかメンバーの強みを生かしづらいことが課題でした。これからは、それぞれの強みをもっとプロダクトに反映できればと思います。
また、Flutterを導入している企業がまだまだ少ないなか、最先端の技術を導入することで、テックカンパニーとして一歩でも先に進めればと考えています。
――チームのことも考えての挑戦だったんですね。導入は大変だったのではないでしょうか。
Flutter導入には、2つのパターンがあります。すべてFlutterで開発するパターンと、既存アプリの一部にFlutterを適用するパターンです。
僕たちは後者を採用しました。挑戦といっても無謀な方法はとらず、まずはチームで学習し、導入実績を作ることを目指したんです。
――スモールスタートが成功のカギだったんですね。外部の勉強会などにも参加して、ご自身のスキルアップにも取り組まれたと聞いています。
一つひとつ問題をクリアしていくのですが、導入事例が少ないため、調べても解決法がなかなか見つからず……。くじけそうになったこともありましたが、マネジャーをはじめ、チームのみんなが一緒に取り組んでくれて、導入の仕組みを作ることができました。
「やったことがないこと」と「知らないこと」は、必ず試してみる
――「挑戦」は、やっぱり常に意識されているんですか。
そうですね。「ほかの会社と比べて、フライヤーではいまどこが一番遅れているのか」という視点を持ち、ネックになっているところを一段引き上げられるように意識しています。
――自社ばかりではなく、まわりを見渡したうえで判断されているんですね。柚賀さんの「挑戦」に対する姿勢がよくわかるエピソードです。
小さい頃は、部活での大会や受験など、強制的に“挑戦イベント”が用意されていました。そうした壁を越えることで、少しずつ成長できたと思います。
でも社会人になると、誰もそうした機会を用意してくれません。だからこそ、日々自分で考えて挑戦していかない限り、成長はないと思っています。
できないことができるようになると、自分の市場価値が高まるはず。その点からも、一つでも多くのことができるようになろうと考え、挑戦を続けています。
――アンケートでは「情報収集のアンテナが高い」「外部との勉強会に積極的に参加している」などといったコメントも多く寄せられました。具体的には、どのように情報収集されているんでしょうか。
基本的に毎日、勉強会や交流会に参加し、人と話すことを心がけています。そしてそこで学んだことのなかで、「やったことがないこと」と「知らないこと」は、一度試してみることにしています。
それ以外にも、いろんな会社やコミュニティが運営しているSlackやDiscordのチャンネルに参加し、日々情報を集めています。
――目の前のことにかかりきりになるんじゃなくて、中長期的なことを考えて動くのがコツみたいですね。柚賀さんはもともと、挑戦的なタイプだったんですか。
本当に変わったのは、フライヤーに入ってからです。
挑戦という素養を本人が持っていたとしても、挑戦させてくれる土壌がないと、その力は発揮されにくいでしょう。その点フライヤーでは、挑戦しやすい環境をマネジャーが構築してくれていますし、他のメンバーも積極的に挑戦しているので、自分も頑張ろう!と日々思っています。
――理想的なチームですね! 最後に「挑戦」に関して、今後の意気込みなどをお聞かせください。
チームメンバーみんなで頑張り、この1年で、ようやく他の企業の開発体制に近づいてきたと思います。2022年は一歩でも、他の企業の先に進みたいですね。
Flutterを本格的に導入し、テストの自動化などといった開発改善にも取り組みながら、みんなの「やりたい」を実現して、フライヤーのプロダクトに還元していきます。
――柚賀さん、刺激的なお話をありがとうございました。次回は「リスペクト」を体現しているメンバーにインタビュー予定です!
過去のインタビューはこちら!
「楽しむ」を体現しているメンバーのインタビュー
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「スピード」を体現しているメンバーのインタビュー
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「Self-Starter」を体現しているメンバーのインタビュー
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