本の要約サービスを運営している株式会社フライヤーでは、楽しむ、スピード、Self-Starter、挑戦、三方良し、Respectという6つのバリューを掲げています。
バリューは、働き方の指針となる大切なもの。そんなバリューへの理解を深めるべく、バリューを最も体現しているメンバーを投票で選び、全員が見守る前でインタビューしました!
「楽しむ」を体現しているメンバーへのインタビューはこちら
社員投票で選ばれたメンバーに聞く!バリュー【楽しむ】を体現するためにやっていること
〈プロフィール〉
白川直希(しらかわ なおき)
東京デザイナー学院卒業後、デザイン総合制作会社である株式会社テイ・デイ・エスに入社。セールスプロモーションを中心とした制作物を担当。グラフィックデザイン、アートディレクション、チームマネジメントを経験、2020年1月に株式会社FEELCONNECTIONに入社。事業会社のデザイナーとして経験を経て、同年8月フライヤーにデザイナーとして入社。
「スピード」を体現しているメンバー:白川直希さん
今回取り上げるバリューは、「スピード」。
「『スピード』を体現しているメンバー」として選ばれたのは、デザインチームの白川直希さん(以下、白川さん)です。
白川さんは2020年8月、フライヤーに入社し、唯一の専任デザイナーとしてほぼすべての制作物を担当してきました。2021年6月、新しいメンバーの入社とともにデザインチームが結成されたことを機に、チームのマネジャーに就任しています。
アンケートでは、チーム内外から「多くの依頼を一手に受けながらも、意図を丁寧にくみ取り、前倒しで完璧なアウトプットを出してくれる」「クオリティとスピードを両立させるために意識していることを教えてほしい」などといったコメントが寄せられました。
「相手にストレスを感じさせない速さ」を意識する
――白川さんは、「スピード」をどう定義していますか。
難しいですね。というのも、自分でいくら「仕事が速い」と思っていても、依頼者からそう思われていなかったら意味がないと思うからです。
だから僕は、ただ速さを追求するのではなく、「相手にストレスを感じさせない速さ」を意識しています。ただ速くしようとするとミスが出ますし、クオリティが下がってしまいかねません。それよりも、ストレスを感じさせない仕事を通して、各チームのパフォーマンスを上げられればという気持ちです。
もちろん、スピード感を持って仕事ができることは、武器になるでしょう。仕事の速さは、気遣い、心遣いの表れだとも思います。お互いを尊敬し、思いやる文化を作る上で、「スピード」は欠かせない思想ではないでしょうか。
――チーム、会社としての「文化」まで見通しているのが、マネジャーである白川さんならではですね。相手にストレスを感じさせないために、どのようなことを意識していますか?
たとえば、「お手すきのときにお願いします」といったような、期限の決まっていない案件ってありますよね。こういう依頼をもらったときも、あえて「2週間以内に完了させてお知らせします」といったふうに、期限を明示するようにしています。
「1案でOKです」と言われたときも、相手の雰囲気によっては「こちらで考えたことを数案提案しますね」と伝えることも。本当は複数案ほしいのに、遠慮して「1案でいい」と言ってくれているのかもしれませんから。
また、依頼者の考えがまとまりきっていないようなら、何度かコミュニケーションを取りながらアイデアを具体化していきます。
――白川さんの一言によって考えが一気にまとまった経験がある私からすると、「相手にストレスを感じさせない」どころか、「いつも期待を超えたアイデアを提示してくれる」というイメージです。きっとそうした姿勢がしみついているんでしょうね。
デザイナーという仕事の性質上、100点満点のアウトプットはないと思っています。感性や捉え方は人それぞれですから、自分が100点だと思っても、イマイチだと感じる人は絶対にいるはず。プロの仕事は、イマイチだと感じる人の数を少なくするために努力することだと思います。
自分のなかで80点を合格ラインとすると、相手に60点と評価されてしまうかもしれない。100点、120点をめざしていかないと、80点には決して届かないと考えています。
――そうした仕事への姿勢は、昔からあったものでしょうか。それとも、フライヤーに入社してからですか?
長くデザイン制作会社にいたことが関係しているかもしれません。たくさんのデザイナーのなかから僕のことを選んでほしいと思ったら、そうした意識が欠かせませんから。
「いつかやろう」をなくすには?
――具体的に、スピード感をもって仕事をしていくためのコツはありますか?
ありとあらゆることをタスク化して、スケジュールに組み込んでいくことですね。TO DOリストをリストのまま終わらせずに、タスク化してスケジュールに組み込んでいくんです。このタスクは火曜日の夜に、これは水曜日の午前中に……といった具合に。「いつかやろう」だと、ずっとやらないままですから(笑)。
といっても、どうしても気乗りしなかったり、別の急ぎのタスクが入ってきたりすることもありますよね。そんなときは必ず、別の日のスケジュールに入れ込んでおくことにしています。
――いつかやろうはずっとやらない……身に覚えがあります。最後に、今後の意気込みをお聞かせください。
今日は全社メンバーの前ということで、マインド的なところをお話しさせていただきました。「どうすればデザインが速く仕上がるのか」といったスキル面については、おこがましいかもしれませんが、デザインチームのメンバーにどんどん伝えていきたいと思います。
デザインチームが結成され、僕が持っていないスキルを備えたメンバーが入社してくれました。お互いに補い合いながら、スピーディーに対応できるようなチームにしていきたいです!
――ありがとうございました! オンライン・オフラインでインタビューを見守っていたメンバーからも、「白川さんのプロフェッショナリズムを感じました」「仕事をする上で心がけていることを明確に言語化できるのがすばらしい」といったコメントが寄せられました。次回は秋ごろ、「Self-Starter」を体現しているメンバーにインタビュー予定です!