中野さんは2022年9月にFLTに入社後、デバイス開発チームのマネージャーを務めています。弊社の重要な事業の一つである、工場のデジタル化事業のマネジメントにも携わり、お忙しい日々の中、クライアントの工場へ出向いたり、また週に一度は在宅勤務をしたりと、お忙しくも柔軟に働いていらっしゃいます。
「FLTはクライアントの顔が見える仕事ができる」 - 転職の経緯
ロボットアームを作っていたんですね。
FLTに入社する前の会社ではロボットアームを作っていました。自社の工場のプロジェクトです。
私たち人間がものを掴むとき、動作を意識することはあまりないと思います。ではロボットアームがものを掴むための一連の動作はどうなるのか、簡単にいうと「カメラで掴むものを認識して、どこを掴むか決めて、実際に掴ませる」というものです。この動作の研究をしていました。
なぜ転職しようと考えたのですか?
前職でも研究を進めることができましたが、実用化までの調整がうまくいきませんでした。
前職では、ロボットアームで画像認識を使い、工場の部品をピッキングするプロジェクトを自分で立ち上げました。最初は1名で開始し、最終的に関わるメンバーの人数は4名にまで増えましたが、いざ実用化をしようという段階で引き継ぐことのできる部署がありませんでした。
好きなことを好きにさせていただきましたが、タイミングが合わなかったのだと思います。部品のメーカーだったので部品の製造には強かったのですが、ソフトや完成品に近いものを製造する部分で強くなく、中途半端になりました。
FLTとの出会いは、転職エージェントから紹介いただいた企業の中にあったからです。
FLTはクライアントの要望を聞いて、ものを作り、使っていただく事業を推進しています。クライアントに近く、顔が見えて、役に立てる仕事で、良いなと思いました。
「FLTは、良い意味で『キラキラ』していない」
転職時にはFLTの他にも何社か面接を受けました。FLTは良い意味でキラキラしていないところが好きです。
私は機械・電気系のバックグランドを持っており、ソフト開発だけの会社だと自分のこれまでの機械や電気の経歴や持っている技術を活かしきれません。自社でハードの製造もしているFLTに惹かれました。
FLTでは「実用化したい」という強い意志をお持ちのクライアントに並走します。要望を聞いて実現するという、入社前に聞いていた通りの仕事ができています。
FLTでの仕事
現在のお仕事について教えてください。
私の役職はP&S部門のデバイスチームのマネージャーです。私を含め5名のチームになります。私たちはクライアントの工場のデジタル化事業のマネジメント、センサー製作、システム製作を実施しています。実際に運用できるシステムにするための開発を続けています。
クライアントとの接点は、基本的に週次の会議があり、月次で現地に実験などに行き、そのときに実際にみなさんとお話しできるので、そこで要望を聞いたり提案をしたりします。
中野さんは機械の専門家ですが、機械が使われる場所や状況を理解するのは大変そうです。
クライアントも「やりたい」という意思はお持ちです。しかし、はっきり具体的にどうしたいか言語化できていないこともあります。ここを一緒に探るのが私たちの仕事のひとつです。
やりたいことや実現したいことについてのお話を聞きながら、言い換えてみたり、提案をしてみたり・・・これを続けて、クライアントの要望を正しくキャッチアップして理解しようと努めています。1日そこにいてもわからないことは、たくさんあります。
全容が見えてくるまでに時間もかかります。工場の作業者がしている作業、何をどう製造をしているかの知識なども必要になります。関わるすべてのことを正しく理解する必要があり、難しいですし時間もかかりますが、それを踏まえて良い提案をしたいです。
クライアントを理解するためにどうしていますか?
工場現地に行くと、これまで出てこなかった部分が見えることがあります。
課題を質問しても出てこないとか、実際の作業とは少し違う話になったりすることがあります。しかし工場の現場に行って作業者が何をやっているかを見聞きすると、実際の困りごとと内容がわかることがあるので、いつも実際の現場を見せてもらっています。
また、機械でセンシングをするために、人の動きや、ものの移動の実際の経路を見ます。センシングをするにしても、何ならやってもいいのか、何だと迷惑になってしまうのか・・・例えばセンサーは作業者に持たせて良いのか、体のどこにつけるのか、どこに設置するのか?などを、現地で作業をしているときによく観察したり質問をしたりすると、さまざまなアイデアが出てきます。
課題と解決策を引き出す、これを両方をやらないといけないため大変ですが、FLTのメンバーやクライアントの工場現地の皆さんとコミュニケーションを続け、淡々と積み重ねています。
チームでのコミュニケーションとして気をつけていることはありますか?
チームでは和気あいあいと仕事ができていると思うのですが、マネージャーの私がそう言っても良いのでしょうか(笑)
私自身の心がけは、細かいことは言わないようにしてなるべくおまかせするようにしている点です。私は、大枠、大きなスケジュール、大きな流れに乗れるような軌道修正に入るようにしています。これまでの仕事でもこのスタイルです。もちろん相手の能力や特性次第ですが、FLTの現在のチームではこのスタイルでできています。
主体性のあるチームにしたいので、自分で計画を立てたり勉強したりできるような人になってほしいです。言われるのを待っている、指示を待っているようなチームにはしたくないです。
チームのキャッチアップは、1日1回午前中に短い会議を設定しています。キャッチアップはチームごとにやり方が異なっていて、週の前半で今週の予定を共有し、後半で経過を確認し合うような体制のチームもあります。
マネージャーのみの会議は2種類あり、週次と月次です。週次の会議は、これまで開催して長くなりすぎたこともあったので、現在では短くなっています。
中野さん自身の今後のお仕事について聞かせてください。
私以外の他のマネージャーの皆さんはFLTの創業直後に入社した方も多く、勝手が分かっていらっしゃるので色々と教えていただけます。私自身も、もう少し上手く動けるようになれればと思っています。
クライアントによって異なる要求や実現したいことに対して、私たちデバイス開発チームとWebアプリの開発チームがさらに上手く繋がることができるようにしたいです。クライアントの課題を解決する体制として、社内のチームが綺麗に上手く連携できると良いなと。
今後、どのような人に入社してほしいですか?
私たちのチームで発生する仕事は、部品の組み立てなどハードウェアの仕事をして、プログラムを書きクラウドのバックエンドも構築して、マイコンも作るなど、1人の担当範囲が広いです。色々と挑戦してみることが好きな人の方が向いていると思います。
やっていなかったこととか自身の専門性に特化して動いていただけるのも心強いですが、1年中常に回路設計の業務があるわけでもなく、その時々の仕事の必要性に応じて柔軟に対応できると良いですね。
仮説立てから検証までする、実験が好きな人は向いていると思います。スタートアップなので縦方向の階層が少なく、動きやすいはずです。会社全体でも皆さんから声を吸いやげやすい構造になっています。
また、FLTはまだ小さい会社ですが、大きなクライアントのプロジェクトを担当でき、作るものを使っていただけます。そのような点に魅力を感じる方もいるかもしれません。
FLTはどんな会社ですか?
- ずっと静かでもない、でも黙々とやってるわけでもない
- どんなやり方をしていても何も言われない
- 雰囲気に関わるような細かいことを言う人はいないし、そのような雰囲気もない
かなと思います!
Slackはオープンチャンネルが主体なので、やりとりは見えています。休みは土日祝日で、有給も取りやすいですよ。2023年4月からコアタイムができました。
私が考えるFLTの良いところは、原理検証から運用までできるところです。実験だけをやって、ものにならなかったことにやりきれなさを感じる人や、運用だけをやっていて面白さを感じられない人もいると思いますが、FLTでは原理検証から実用化まで関わります。クライアントに使ってもらって運用や検証をして、自分が作っているシステムの一連に広く関わることができます。
少しでも気になったら、ぜひ気軽にエントリーしてみてください。