僕がマネージャーを務めているWebインテグレーション事業部の名刺を作りました。
全社統一の名刺とは別に、僕らのチームオリジナルデザインの名刺。
これを作るにあたり、以下の3点に重点を置きました。
1.「個」を印象づけられること
2.誰かに渡したくなること
3.会話が生まれること
なぜこの3点を大事にしたのか。
1.「個」を印象づけられる
Webインテグレーション事業部は、いわゆる「ホームページ制作」をしている事業部です。
主に、クライアントさんや代理店さんとの窓口となるディレクターが、社内にいるデザイナーとエンジニアからなる制作スタッフや外部パートナーさんと連携し、Webサイトやその周辺の必要なものを作ります。
ただ、どうもここ数年、この体制で制作することに限界が来ているように感じることが増えてきました。
● 時間もお金も精神もロスが多いのではないか?
● 顔や声も知らないお客さんと制作スタッフは同じチームと言えるのだろうか?
● 伝言に次ぐ伝言によって純度が下がったフィードバックで、制作スタッフはやりがいを感じたり、学びを得ることができるのだろうか?
そんなモヤモヤを解消するには、ツールを導入したり、各職域のスコープを最適化したりも必要ですが、大きくは制作の体制や座組を変えること。上流から下流、下流から上流といった1本道を情報が行き来するのではなく、関係者全員がフラットに位置し、相互に繋がり合う関係を作りたい。
僕たちの力だけで、今すぐ体制や座組をガラッと変えることは難しいですが、とりあえず、今までは見えないところで頑張ってくれてたメンバーにも、クライアントから顔が見える位置に立ってもらうことはできる。そうすることで、チームの一員として認識されるようになる。そして、各メンバーは、チーム内で与えられた役割を全うし、またチーム編成に加えてもらえるような結果を出す。会社名ではなく、○○さんと仕事がしたいと思われる仕事をする。
だから、まずはクライアントに個を印象づけられるデザイン。
2.誰かに渡したくなる
僕らのチームは、プライベートで何かにのめり込んでいるメンバーが多いです。
DJ、音楽制作、大喜利、アウトドア、サッカー、ゲーム、マンガ、アニメ、子育て、などなど忙しい時間の合間を縫ってそれぞれの興味の対象に没頭しています。
たとえ眠くても、お金がなくても、誰かにポカーンとされても、それをやらずにはいられないほどの情熱って最強です。
熱いし、濃いし、強いし、鋭いし、深い。
そんなにも情熱を注ぎ込めることを持っている人には、クリエイターとしての信頼感や可能性を感じます。
常々考えています。みんなが持っている好きなことに向けるパワーを、どうにか仕事にフィードバックできないものか。
ものすごく単純な話をすると、メンバーそれぞれが好きな分野の仕事ができると、いつも以上の力を発揮できるんじゃないかとか。(そんな単純な話ではないですが)
実際、各メンバーも、自分が好きだったり興味がある分野の仕事ができたらいいなと思ってたりします。
ただ、どうすればそれに近づけるのかがわからなかったりして、“あわよくば…” “運が良ければ…” という「待ち」のスタンスになってしまっていることも多いように見えます。
だけど、実はそんなチャンスはそこかしこにあります。
カチッとした商談の席、意識が高い交流会、いつも通ってるクラブ、お気に入りの服屋、地元の居酒屋などに、意外と自分が好きなことが活きる仕事が生まれるチャンスは落ちてます。
だからもっと外に出て、いろんな人に会って、自分を知ってもらうことで、夢みたいに思ってたことが実現できるチャンスを見つけてキャッチしてほしい。
だから、自分を知ってもらえる、誰かに渡したくなるデザイン。
3.会話が生まれる
僕含め、チームのメンバーには、かしこまった場や交流会が苦手、というメンバーがチラチラいます。
苦手な理由として多いのが、自分のことを語ったりアピールするのが苦手、ということ。(「ブランディングを仕事としている人間がセルフブランディングが苦手でいいの?」なんて議論は一旦置いときます)
ただ、そんなメンバーも、自分の好きなことに関しては積極的に話します。熱く、うるさく、うざく。
もう1つは、初めて会った人と話が続かないということ。
僕はあります、もらった名刺に書かれた情報の中に、次に発する言葉のヒントがないか必死に探している瞬間が。
だから、渡す方も、もらう方もネタにしやすい、会話が生まれるデザイン。
そんなファーストブランド Webインテグレーション事業部の名刺。
ぜひ、機会があれば各メンバーから名刺をもらってやってください。経歴や趣味も本当に多種多彩で、読んでるとなかなかの暇つぶしになるかと思います。
名刺交換の場で会話が生まれることを目的の1つとしているので、あえてプロフィールテキストを一部隠しています。
「この隠れてる部分、めっちゃ気になりますやんw」
「この続き、何書いてるんですか?」
なんて言っていただけると嬉しいですし、こちらからも勝手に語ります。
名刺交換の場が勝負なので、会話が終わったあとは、煮るなり焼くなりシュレッターにかけるなりしていただいて結構です。せっかくなら持っててほしいですが。
余談ですが、ある国民的番組のデジタル施策を一緒に取り組んだプロデューサーさんがこんなことを言っていました。
公式Twitterアカウントには人間力が出ますから。日々人間を磨いていかないと
本当にそうだと思います。どんな内容であれ、その人が経験してきた全てが、その人の魅力であり底力なんだと思いますし、それらは必ずクリエイティブにフィードバックできます。
ぜひ、ファーストブランドであなたの名刺を作りましょう。
あなたのこれまでとこれから、まるっと活かしてください。
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