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第一印象最悪だった上司が、最高だった件について。

はじめに

新卒2年目を迎え、仕事に対する姿勢が大きく変化したように感じます。まずは仕事に対する姿勢を変えることができた3つの意識している事を紹介します。

【1】ミスの傾向を洗い出す

業務が増え物理的に、時間が奪われるもののミスは記録しておくことが大切です。ケアレスミス・報連相不足・ナレッジ不足など、日頃のミスの傾向を洗い出すと今の自分に何が足りていないかを客観的に判断できるようになります。この作業を繰り返すうちに責任感が強くなり「失敗してもいいや」「このくらいやれば大丈夫だろう」といった甘い考えがなくなり、必ず仕事には成果を求めるようになりました。

【2】当事者意識を持つ

始めはみんな未経験からのスタートです。ですが私は、経験がないことを理由に意見を持つこと、発言することが出来ずにいました。しかし自分の意見をアウトプットしない限り相手と議論できずその都度、学ぶ機会が減っていくことに気づかされました。また上司に振られている仕事も、自分だったらどう対処するか一段階上の上司の目線を意識することで新しいテクニックの習得に繋げられると思います。

【3】感覚ではなく、常にデータに基づく

「なんとなくこっち」という曖昧なものに頼るのではなく、客観的事実で物事を判断するようになりました。採用業務をする上で、効果測定は奥が深く細部にまでこだわると数字が変化していくことを上司が見せてくれました。そこから、会社の成長に貢献するためリソースを効率よく使い、相場感と比較した際に、戦えている数字をつくることが楽しく感じています。

このような考えを持てるキッカケとなったのは或る上司と出会ったことだと思っています。3月22日、すべてはこの日から始まりました。

# 楽しみは休日だけ

SNSでは22卒達が同期と楽しそうに社会人生活を送っているのが目に入ってくる。ただ私には同期という存在がいないためそんな彼らが羨ましかった。仕事もまだまだ完璧に覚えられず不安だらけ。イレギュラーなことばかりで疲れる。唯一の楽しみは休日のみ。これが私のホンネだった。

そんな中、新しい人事担当がファストコムにやってくるというビックニュースが飛び込んできた。直属の上司にあたる人なので期待と嬉しさでいっぱいだった。どんな人が来るのか、少ない情報から想像していた。だがそこに現れたのは、私の想像とは全く違う人だった。

心の声:「 ま じ か よ(笑) 」

推定身長180㎝以上。首や手首にシルバーのアクセサリーを身につけてとにかくチャラい。見たことないクセの強いこの人が、今日から私の上司になった。

圧倒的な“仕事できる感”“すべて見透かされている感”が当時20歳の私にとって恐怖を感じた。当然すぐには信頼関係をつくることもできず、今までの気持ちとなんら変わらず仕事をする日々。そして「こんなレベルの低い質問したら怒られるかな…」といった感情から相談することなく全部自分で解決しようとしていた。

そんなある日、上司の過去の経歴に注目していただき、あるTV番組から出演オファーが届いた。番組出演が決まったとき「わーやっぱり凄い人なんだな~」と思いつつ、自分には到底縁がない話だな、と落ち着いた矢先、なんと上司から私へ初めてのミッションが下されたのだ。それは、移動手段を調べ確保したり、入館手続きをしたり、必要備品持参しサポートするなどといった役回り、いわば“アテンド役”を任される。

今思い返せば、アテンドなんか必要なかったはずだ。私がアテンド役を任された本当の目的は、一緒に成功・失敗体験をすること、いつもと違う環境でコミュニケーションをとる事だったんじゃないかなと思う。(※あくまで私の推測ですが…)スタジオに向かう道中では、初めて自分の話をした記憶がある。それと上司がどうして番組出演に挑戦したのか聞いた。普通のサラリーマンでもこんなことが出来るんだと思い知らされたのだ。そして私はある悩みを打ち明ける。

「私、何者になりたいかイマイチ分からないんです。」

# 私はナニモノ

自分自身がどうなりたいか、どう成長したいか、どんな能力を身につけたいか、分からなかった。そんな私に上司はすぐに『自己診断シート』『アドバイスシート』『目標設定シート』そして『Action Plan』という名の“虎の巻”を作ってくれたのだ。

まず自己診断シートで現在の自己能力について申告し、アドバイスシートで上司が評価・アドバイスしてフィードバックする。最後に自分のスキルと上司からのアドバイスを元に目標を立てる。このことをキッカケに、具体的な目標設定が“動機”となり、行動が目標を達成する“確率”を高めるということを学んだ。(それと他者からリアルな評価をされると結構傷つくということを知った…笑)

また『Action Plan』という虎の巻は、上司が考える3つのことが示されている。

・仕事に対する哲学
・仕事の判断基準
・仕事範囲

これらが出来てから、順調に進んだ!と胸を張って言いたいところだが、シートを提出し即やり直しをもらうほどの実力なので、そう簡単には上手くいかず。だが、このシートのおかげで少しずつ考え方が変わっていった。考え方が変わる瞬間はいつも同じで、悔しさを感じるときだ。

伴走してくれる外部エージェントと次の採用手法についてのMTGで、何を話しているのか全くついていけないときや、こだわって書きあげた求人原稿が応募者の心に刺さらなかったとき。他にも数えきれないほどあるが、いつでも上司に相談すればアドバイスをくれて私の挑戦にどんなに忙しい時もフィードバックを必ずくれた。だから期待に少しでも応えようと、失敗した今この瞬間から、どうすれば次は上手くいくか考えて、またやってみるようにした。

それと心が疲れなくなったことには、もう一つ理由がある。それは不定期で人事MTGという名の『なんでも相談できる息抜きの場』+『上司の失敗談や経験談が聞ける場』を普段のコミュニケーションとは別で時間を設けてくれた。このころから、私は上司との雑談から得たヒントをまとめたオリジナルの教科書をつくっている。上司が作った『目標設定シート』と虎の巻、通称『Action Plan』と自分でつくった『オリジナル教科書』があれば、もう道に迷うことはない。

# 常に正しい事を追求する

もう早いもので、GW明けに仕事へ行くことが辛いと感じていた新卒時代から1年が経った。更にいえば、将来に漠然とした不安を抱えているものの、何から始めてよいか分からなかった就活生時代から2年が経った。

この時期、就職活動に『力を注ぎ順調に進んでいる組』と『なにもしていない・結果が出ていない組』に分かれる。もちろん私は後者だった。自分に向いている仕事がまったく分からなかった。

「だってやったことないんだもん」

行ったことない土地にまた行きたいなんて思わないし、食べたことないものを好きにはなれない。つまり経験がないと判断できない。私は、人事という職業を1年間経験しているが、未だに自分に向いている仕事なのか判断している最中だ。これがリアルな声だと思っている。今はまだ適職がどうかわからなくても、いつか判断できるようにするためルールをつくった。それは…

“最後までやり遂げること”

埋もれるようなタスクの量でもひるまず、成功させても失敗してもやり遂げることが出来れば必ず新しい景色を見る事ができ、その結果、知ることができるんじゃないかなと信じている。やっぱりファストコムの風通しの良さは本物なので、これからも私はココで挑戦していく。

終わりに

春に初めて顔を合わせ、成功と失敗を共有し理解を深めながらここまで来られたのは、上司のおかげだと感じています。いつか私がマネジメントする立場になったとき、「あの時上司が言っていたことはこういうことだったのか…」なんて思えるようになっていたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました!
そして、このタイトルに快くOKをくれた上司に感謝しています。

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