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【社員インタビュー】FAで初めて育休を取った男性社員と上司に聞いてみました!

まだまだ世間では男性の育児休取得率が低い中、社内で「男性初」の前例を作った下谷さん。マネジメントの理解や企業風土、チームの支えがあってこそ実現する育休。今回は、育休を終えた下谷さんにインタビューいたしました。

【プロフィール】

  • 名前:下谷さん
  • 仕事:カスタマーサクセス部で顧客へのサービス導入、運用支援をカスタマーサクセスエンジニアとして担当
  • 前職:大手企業向けパッケージシステムの導入コンサルタント
  • 入社:2021年4月

育児休暇期間を決めた背景

── 下谷さんは、育休をどれくらい取得されましたか?また、取得の時期について決められた経緯を教えて下さい。

下谷:育休は1ヶ月半くらい取得しました。取得する時期は、家族や上司と相談して決めました。子供はすでに産まれていたのですが、妻は産後に実家に帰り、1か月ほど妻の両親にもサポートしてもらっていました。その間は、週末ごとに妻の実家に行き、子供をお風呂に入れたり 2人目の子供でしたので、おむつを替えるのはこんな感じだったかな?と思い出しながらやっていました。

上の子も一緒に実家に行っていましたので、週末は一緒に遊んだり、育休前の試運転期間のような感じですかね。その後、妻と上の子が自宅に戻り、私も育休に入る、という状態でした。

産後2~3か月間は、女性は体が傷ついた状態です。妻の体が回復するまでは一緒にいたいと考え、休みたいなと思っていました。 法制度対応の新機能リリースの時期やイベントの多い時期にあたることもありましたので、妻と会社と相談しながら育休期間を調整しました。

FAで初の育休取得に難しさはあった?

── 育休の相談はしずらい、ということはありませんでしたか?

下谷:上司には早い時期に相談していました。子供ができたことに気づいた後か、安定期に入ったかくらいのタイミングだったと思います。

高塚:確か、子供ができる前から、育休を取るかもしれないという話はありましたね。

下谷:そうですね、2人目どう?みたいな話から上司との1on1で。

高塚:計画から、でしたね(笑)。ちょうど1年くらい前の頃でしょうか。

下谷:そうですね。妻と2人目について話をしています、と上司に伝えていました。上司からも、ぜひ日本のためにも2人目を、というような話をされましたね。そして、実際に子供ができたという報告の後、育休取得の話をしたのが昨年の夏くらいだったかと思います。

── その時、上司はどのように反応されましたか?

高塚:育休は取って欲しいなと思っていました。ただ、まだ前例がなかったことや、ちょうど育休制度が見直されたタイミングでしたので、総務人事部長と相談しながら、育休取得をどのように進めると良いか、話をしていました。

── 周りにも相談されていたのですね。FAでは初の男性育休取得となりましたが、取るにあたって難しいところはありませんでしたか?

下谷:私自身は、1人目の子供の時、前職で育休取得経験がありましたので、家族としては取る必要があるなと思っていました。上司が非常に好意的な姿勢で相談に乗って下さったので、相談しにくいということはありませんでした。

ただ、FAでは初の育休取得となりますし、また、他のメンバーとの業務調整も発生します。取りづらいというより、そのような調整を考えた上で相談を進める必要はありました。

育休中の仕事 - 連絡体制は?

── 育休中の仕事についても相談されていたと思いますが、いかがでしたか?

下谷:育休中の業務連絡については、該当時期に法制度対応の新機能リリースなどもありましたし、仕事の勘所を忘れないように、定期的に1on1を実施することなどを上司と相談していました。

しかし、育休の直前に社長の森さんと1on1した際、それは無しにしなさい、と助言をいただきました。「slackやメールは完全にシャットダウンして、ご自身の生活の幸福度を高めるためにも、家族と過ごす時間に集中して下さい。もう仕事のことは置いておきなさい」というトップメッセージがありました。ですので、スマホのアプリの通知を切って、見えないフォルダーに移動したり、情報システム担当にグーグルアカウントのパスワードを一時的に変えて凍結してもらったり。

── そこまでされていたのですね。

下谷:復帰初日に、その新しいパスワードを教えてもらってログインして再開するという感じでした。育休中は仕事や1on1はありませんでしたね。

── 完全に育休に専念できた、ということでしょうか?

下谷:そうですね、頭のメモリーが解放されたような感じで。一応私用の連絡先は伝えて、業務上の必須連絡があれば対応できるようにしてはいましたが、給与明細が発行されました、くらいの最小限の連絡だけで、ほぼ業務としての連絡は無かったと思います。

育休中の過ごし方

── 育休中はどのようにご家族と過ごされていましたか?

下谷:基本的に自宅で過ごしていました。上の子は保育園に通えていたので、昼間は赤ちゃんを2人で見るという形で。妻もまだ体が回復していなかったので、休憩やお昼寝の間は、赤ちゃんの面倒みて抱っこしたり。ちょっとしたことですが、髪を切りに行きたいとか、気分転換に友達とランチに行きたいなど、妻がリフレッシュの時間を取れるように下の子の面倒をみていました。私が仕事復帰した後は難しくなってしまいますから。

土日は上の子供も一緒に公園に出掛けたりしていました。赤ちゃんだけでなく、上の子とも遊ぶ時間も確保したり。家族が3人から4人になることで、色々な変化があるのだろうなと考え、様子を見ながら過ごした1か月だったと思います。

── 育休を取らなかったら、そういったことも難しいでしょうね。ところで、育休中に印象に残ったエピソードを教えていただけますか?

下谷:そうですね……、子供が思ったより小さかったことかな。

── こんなに小さく産まれてくるんだ!みたいな感じでしょうか?

下谷:上の子は男の子で、3500gくらいで産まれてきましたので、泣き声も大きいし、足も強かった。下の子は2400gくらいで少し小さめに産まれて、かつ女の子ということもあり、お風呂に入れている時にすごく緊張した記憶がありますね。最初は特に。

── そうだったんですね。ところで、育休中に仕事に対する心配はありましたか?連絡はシャットダウンしていたということでしたが。

下谷:ありませんでした。これはもうCS(カスタマーサクセス部)のメンバーへの感謝しかありませんが、チームの皆さんが、育休を取る前に引き継ぎ業務を確認したりと本当に快く送り出してくださって。また、連絡手段も断たれた形でしたので、もう復帰した時にそれ以降で頑張ろうという気持ちで、あまり心配はありませんでした。

仕事への復帰

── 仕事復帰後、戸惑うことはありませんでしたか?

下谷:育休前は、私の主担当としては15件程度あり、ファシリテートも自分で行っていましたが、復帰後は、CSメンバーが対応を進めてくれていました。復帰後に徐々に役割などについて相談しましたが、復帰直後に異動をしたり、いきなりフロント対応で多くの業務を回さないといけない、という状況ではありませんでしたので、戸惑うことはなかったと思います。

育休を取りやすい環境作り

── 育休を取りやすい環境にするために、会社が工夫できることはどのようなことがあると思いますか?

下谷:育休取得には多くの方の協力がないと成立しにくいと感じています。子供を作る前から育休に関して話し合える上司や環境作り。これは大事だなと思いました。いざ自分の家族に子供が出来たと分かった時、不安を感じさせないような取り組みやコミュニケーション。例えば管理部の方から「育休取りますか?」と聞いてもらえるような環境。

また、育休取得社員をサポートするチームや社員に対し、何らかのインセンティブを与えるような制度があると、育休を取得しやすくなると思います。取得する本人だけにメリットがあるのではなく、周囲の社員も、育休って良いね、と思えるような仕組みを作ると、取得する本人もフォローする周囲の方々も気持ちよく仕事が出来るのではないかと。組織の文化作りにもつながるかもしれませんね。FAもCHRO(最高人事責任者)が定まり、FAの文化を皆で作ろうとしていますが、皆で考えていけたら素晴らしいなと思っています。

これから育休を取る方へのメッセージ

── 気持ちの良い組織になりそうですね。最後に、これから育休を取るかもしれない社員に向けてメッセージをお願いします。

下谷:育休を取りたいと思った時に「取りたい」と言うことができて、快く送り出してくれる。かつ、いない間の仕事のフォローもしてもらって、安心して戻ってこられる環境はありがたいな、と改めて感じました。もし尻込みしているようであれば、勇気をもって声を上げてもらいたいと思います。

育休を取るか取らないか、選択することはできます。出産・育児は、家族、特に奥さんには負担が大きく、大変な状況になるので、私は取った方がいいかなと思います。育休について意識し、上司や周囲の方に相談して決める。これは僕らだけではなく、今後FAに入ってくる社員の方々にも影響があることだと思いますので、できるだけ取得する方向で声を上げてもらえるといいな、と思っています。

下谷さん、ありがとうございました!ファーストアカウンティングでは、これからもさらに誰もが当たり前に育休をとれる環境を目指して制度、環境などの整備を推進していきます。

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