※2020年11月1日に社名を(株)ぶらんこから(株)farmoに変更しました
はじめまして。株式会社ぶらんこ採用担当です。私たちは栃木県を拠点に活動するITベンチャー企業です。
突然ですが、栃木県と聞くと皆さんは何を思い浮かべますか?
宇都宮餃子、佐野ラーメンなど、有名ご当地グルメを想像する方も少なくないと思いますが、実は「農業」が栃木を語るうえで欠かせないもののひとつであることをご存知でしたか?
肥沃な大地と豊富な水資源に恵まれた栃木では農業が古くから盛んに行われており、「にら」「こんにゃくいも」など、全国に誇れる農林水産物が数多く生産されています。特に「いちご」は49年連続で収穫量日本一を維持しており、近年は「いちご王国」と称されることも増えてきました。
私たちぶらんこは2005年の創業以来、一般のアプリ開発にずっと携わってきたのですが、栃木県のいちご農家さんとの出会いがきっかけで、ひょんなことからいちご農家向けのIoT製品とアプリの開発を行うことになったんです。
完成した製品を喜んでいただけたのもつかの間、今度は稲作に関しての別の相談が舞い込み・・というわけで、気づけば農業専門のIT企業として活動するようになっていました。
そして、2018年4月には鹿沼市にオフィス兼研究所を移転。地元の農家さんから安く譲って頂いた古民家を拠点とし、「農業×IT」「農業を営む次世代の若者に向けたIoTの取り組み」を念頭に、農家が抱える課題の解決に向けて日々取り組んでいる状況です。
県内の農家に世代交代の波が押し寄せるなか、農業に携わっている若い人たち、これから農業の道に進みたいという人たちをITの力でサポートしたい。それが私たちぶらんこが一番に掲げる目標なのです。
さて、会社の紹介はこれくらいにして、私たちが農家の皆さんにこれまで提供してきた製品・サービスの一部を以下でご紹介してみたいと思います。農業とITって意外と相性が良いんだなと感じて頂けたら幸いです。
クラウド農業モニタリングシステム「farmo(ファーモ)」
「farmo(ファーモ)」は農作物の栽培状況を遠隔で確認することができる農場モニタリングシステムです。英語で農場を指す「farm」と、観察するという意味を持つ「monitor」という2つの単語を掛け合わせて名付けました。
http://farmo.tech/index.php
farmoの子機が農場で計測したデータは親機を介してクラウド上に蓄積され、スマートフォンやタブレットから好きな時にデータを確認することができます。また、異常値が計測された際のアラート機能も完備しており、農業ハウス内の異常をいち早く知ることができます。これまでなら農場に足を運ばなければ確認できなかった栽培状況を、離れた場所からも正確に確認できるという、農家にとっては画期的なモニタリングシステムなんです。
加えて「ハウス用モニタリングシステム(いちご・メロン・トマト」)「水田用モニタリングシステム」の2種類を用意。ハウス栽培の温度管理から水田の水位マネジメントまで、それぞれの農作物に適したモニタリングシステムを提供し、各農家の皆さんにご好評頂いています。
ハウス用モニタリングシステム
ハウス栽培されるいちご・メロン・トマトに特化したモニタリングシステムです。太陽光で発電するため、電源や面倒な配線工事などは一切不要です。本体のスイッチを入れ、地面に差し込むだけで、スマホやタブレットでハウス内の環境をすぐに測定することができます。使いやすさ・手軽さが強みです。
・いちごfarmo
http://farmo.tech/product_strawberry.php
いちごの成長促進に影響する炭酸ガス濃度や、なかなか把握しにくい土壌の水分量など、いちご栽培に必要なデータを正確に把握することができます。
また、高設栽培やクラウン冷却にも対応しており、それぞれの栽培方法で活用が可能です。
・メロンfarmo
http://farmo.tech/product_melon.php
夏のメロンにも対応。ハウス内の高低差で温度が違ってくる、生長点の気温までしっかり測定することができます。
・トマトfarmo
http://farmo.tech/product_tomato.php
イチゴfarmo、メロンfarmoに次いで開発されたトマトfarmoには、細胞分裂が活発な「生長点」の温度を測る機能を追加。トマト栽培に必要なデータをひとつにまとめました。データは5分間隔で更新されるため、苗やトマトの置かれている状況をほぼリアルタイムで把握することができます。
水田farmo
水田の水管理の大変さをなんとか解消したい!という稲作農家の要望から誕生した水田farmo。
http://farmo.tech/product_paddy.php
スマートフォンやタブレットで水田の水位を確認できるため、日々の見回りに費やす時間と労力を大幅に削減することが可能です。水位データは約10分間隔で更新されます。
また、水位を地図上でも確認できるため、その日の水回りのルートを決めるのにも役立ちます。
なお、水田farmoもハウス用モニタリングシステム同様、電源や配線工事は一切不要です。水位を確認したい場所に付属の杭で固定し、スイッチを入れればすぐに測定を開始します。
ハウス内の温度管理アプリ「クラウン温度計」
「クラウン温度計」は、農業ハウス内の温度をスマートフォンアプリを使ってリアルタイムに確認することができるシステムです。
https://itunes.apple.com/us/app/kuraun-wen-du-ji/id1128300496?mt=8
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.blanco.crown&hl=ja
6~11月に収穫する「夏秋いちご」の栽培には細やかな温度管理が求められますが、クラウン温度計を利用すれば、いつでもどこからでも農業ハウス内の温度状況を知ることができます。
機器には4つのセンサーを取り付け、温度ハウス内、土中、クラウン(いちごの茎が枝分かれする根元)、花芽の分化を促すために流す冷水の4か所の温度を測定。測定した情報は15分おきにアプリに送信されます。
このシステムの導入により、温度管理のために温度ハウスに張り付く必要が無くなったと、いちご農家の方々から大変なご好評を頂いています。
株式会社ぶらんこのこれから
ITを使った農業支援ビジネスを続けてきた結果、おかげさまでたくさんの農家の皆さんにfarmoやクラウン温度計を使っていただけるようになりました。また、大変ありがたいことに、farmoを全国展開で販売することも決まっており、現在量産準備を着々と進めている最中です。
さらには、アプリを使ったお米の販売事業を近日中に始めるほか、農業通信インフラの構築や、水田の自動給水システムといったあらたなプロジェクトについても開発を進めています。農業分野にはITが解決すべき課題がまだまだたくさんあり、私たちぶらんこが「やるべきこと」「チャレンジできること」も無限にあるのです。
しかしながら、ぶらんこには大きな問題がひとつあります・・。
それは圧倒的な人員不足です。
これまで複数の事業展開を行ってきた当社ですが、開発、営業、生産、そして配達に至るまで、実はすべての業務を社員4名でこなしてきた経緯があります(にわかには信じがたいと思いますが・・)。
そんなわけで、今後のfarmoの全国展開を前に「このままではいけない」ということで、組織をもっと強化すべく、このたび下記の職種において新たな人材を募集することになりました。
・WEBデザイナー
新規立ち上げのスマホアプリのデザインや、自社サービスのWebサイト制作、およびプロモーション業務を担当していただきます。2年以上のWEB制作業務経験があれば応募いただけます。
https://www.wantedly.com/projects/281759?ql=gaJpZM4AXlAk
・営業担当者
代表の永井と共に、farmoを全国区に広げていただける方を募集中。全国各地のイベント出展やPR活動のほか、取次店の開拓、地元生産者への営業や配達、農業者団体へのプレゼンテーションなどを担当していただきます。
営業経験の有無は問いませんが、コミュニケーションを取ることが好きな方、自発的に動ける方を求めています。
https://www.wantedly.com/projects/282439
いずれの職種においても各自の仕事量は少なくないですが、そのぶんやりがいも大きいと思います。また、新しいことにどんどん挑戦する会社なので、意見を積極的に出し、できることをどんどんやる。そういったことが得意な方であれば、とても楽しく仕事ができると思います。
前述の通り、ぶらんこは小さく未熟な会社ですが、「日本の農業を変えたい」「ITの力で世界を変えたい」という熱い想いに関しては、どんな大企業にも負けていないと自負しています。これまで書いてきた、ぶらんこの活動に共感できる方、また日本の農業に貢献してみたいという方、私たちと一緒に農業ITの世界に飛び込んでみませんか?面白いことに挑戦してみたい、会社の成長を体感したいといった方ももちろん大歓迎です。
ちなみに、鹿沼市のオフィス周辺は本当に何もない田舎ですが、そのぶん自然がいっぱいで心癒される環境となっています。自然豊かなところでのびのびと生活してみたいという方にはおすすめの場所ですよ。ぶらんこの仲間になってみたいという方、エントリーをお待ちしています!