1
/
5

f4samuraiが新入社員研修で取り入れた5つの工夫

こんにちは。f4samuraiという会社でCTO兼CHROをしている松野です。

f4samuraiでは「世界に、“一番のワクワク”を届ける」をミッションとして、スマートフォン向けゲームの企画・開発・運営を行っています。

本年度も4月1日に入社式を行い、新卒9名が仲間として加わりました!(うち2名は海外大学を卒業するので、6月以降にジョインします)

今日6/8までの2ヵ月間新入社員研修を行い、明日から現場配属になります。


(入社式。写真のときだけ、マスクを外してもらいました)

f4samuraiはゲームを一から作っている会社ということもあり、研修カリキュラムもオリジナルで作っているんです。研修の中にはゲームを制作する演習も取り入れています。

今回は、f4samuraiの新入社員研修で取り入れた工夫をご紹介します。

目次

  1. 必要なタイミングで必要なことを伝えていく
  2. 「社会人基礎」が研修の肝
  3. 自分と「バリュー」を結びつける時間をつくる
  4. ゲームを制作する過程でいろんな職種を知ってもらう
  5. 先輩社員とのコミュニケーションの時間を増やす

必要なタイミングで必要なことを伝えていく

f4samuraiでは2年前から新卒採用を始め、去年の4月に初めての新卒1期生を迎えました。迎えるにあたっては研修も必要だと考え、カリキュラムを考えることにしました。伝えたいことが山ほどあったので、当初は毎日講義を5コマ、1ヵ月で全100コマの講義をやる予定で考えていましたね(笑)。

しかし初めての新入社員研修ということもあり、外部のアドバイザーの方に入っていただいて、一緒にカリキュラムを考えることにしました。当初の想定を話したところ、「詰め込みすぎて受け取れない」「ちゃんと必要なタイミングで必要なことを教えていかないと何も残らない」というフィードバックがありました。

(参考として、次の記事を紹介いただきました。とてもためになったので、共有します。「知識は沢山あっても困らない、という誤解」

そこで伝えるタイミングの重要性に気づいて、あらためて新入社員研修の目的を明確にし、目的に沿ってカリキュラムを組み直していきました。

新しく作った研修の目的がこちらです。


新しくでき上がったカリキュラムは、「社会人基礎」「バリュー」「職種理解」の3つの軸で構成されています。また、全体的に座学を減らし、実践研修を増やしました。

「社会人基礎」が研修の肝

新入社員研修は「社会人基礎」を教えるところから始めました。

最初に入った会社で、社会人としての心得や仕事の礎ができると思っていて、そこは僕の言葉で伝えたいと思っていました。

講義の最初は、「この人はプロフェッショナルだな、と思う人はどんな人?」という問いかけから始めました。いろいろな答えがあると思うのですが、僕は「成果を継続的に出せる人」と定義しています。


(お客様が来社されたときの応対を練習する一コマ)

成果、とは「相手の依頼に応えること」です。ラーメン屋さんに例えると、店主自身が美味しいラーメンだと思っていても、お客さんが美味しいと思わなければ、いずれお客さんが来なくなります。仕事を依頼してくる人がいるということは、ゴールラインを自分で決めるのではなく、相手の期待するゴールラインに届くことが大切。

継続的、とは「一定以上のクオリティを出し続けること」です。美味しいラーメンの日もあるけどまずい日もある、というラーメン屋さんはやっぱりお客さんが来なくなります。業務でクオリティを出し続けるには、PDCAサイクルを回すことが必要です。

「相手の依頼に応える」「PDCAサイクルを回す」この2点を、2日間のワークを通じて、体得していきます。

研修後の日報には、「目的を確認してから計画を立てて実行したい」「相手が何を求めているのか考えるようにしたい」と感想が書いてありました。伝えたかったことが少しでも伝わっていて、嬉しかったです。

また、「PDCAサイクルの重要性」は、研修全体を通して体感してもらうようなカリキュラムになっています。例えば今年は、人材エージェント企業様向けに「社内の職種詳細と、働くメンバーの声」についての資料を作成するという課題を出しました。研修とはいえ、本当の業務として依頼をしています。

この課題でも、実際に新入社員が作成した資料をエージェント企業の方にレビューしていただき、それを修正をしてまた発表する、というPDCAサイクルを回す実践ワークになっています。

自分と「バリュー」を結びつける時間をつくる

2つ目は「バリューを知る」です。

f4samuraiのバリューについては、先日記事を書きました。


研修では、バリューの意味を新入社員に説明するのですが、それだけでなく、新人自身の価値観と会社のバリューを結びつけられるような時間にしたいと思いました。

例えば、バリューに当てはまりそうなエピソードを話してもらったり、会社でバリューを実践するとどんなことができそうかイメージしてもらうワークを行いました。

昨年入社したメンバーが、研修をきっかけにバリューを意識してくれていて、社長のラジオの裏方をやってくれたり、実践的に動いてくれています。伝えるとちゃんと伝わるんだなぁと感じて、すごく嬉しいです。

ゲームを制作する過程でいろんな職種を知ってもらう

3つ目は「職種を知る」です。

f4samuraiの特徴として、プランナー、シナリオライター、デザイナー、イラストレーター、エンジニアなど様々な職種のメンバーが働いている、という点があげられます。

どのような職種の人がいるかを知ることを目的として、ゲーム制作演習を行っています。ゲーム制作演習は、1ヶ月間かけて新入社員のチームだけでゲームを作るという内容です。


実際の業務でゲームを制作する場合でも、例えばエンジニアがデザイナーの意図を理解することで、よりアウトプットの完成度が上がります。ゲーム制作演習では、先輩社員の講義も受けつつ、ゲーム制作の工程やポイントを学んでもらいます。

今年の新入社員はデザイナー職やイラストレーター職のメンバーが多いので、「世界観やキャラクター、ストーリーにこだわったゲーム」を演習テーマにしています。

1チーム3~4名の2チームに分け、コンペ形式で良かったチームの企画を皆で作ります。1チームの人数が少ないので、デザイナーでもゲーム仕様のことを考える必要があるなど、自分の職種以外のことも必然的に経験するようになっています。

昨日、作成したゲームの発表会があったのですが、当初想定していた以上のクオリティで作品が仕上がっていて、感動しました。作品の紹介は、別の記事で書きたいと思います。

先輩社員とのコミュニケーションの時間を増やす

昨年の新入社員研修は、外出自粛の影響もありすべてオンラインで行いました。しかし、先輩社員とのコミュニケーションが薄いまま、演習のレビューをしなくてはいけなくて、溝が生まれてしまったことが反省でしたね。

今年は、昨年の反省を踏まえ、新入社員と先輩社員との交流の場を多く設定しています。

入社式には昨年の新卒メンバーを呼んだり、オンライン懇親会も実施するなど、コミュニケーション頻度を上げる工夫をしています。


(2年目の先輩との会食。写真のときだけマスクを外してもらいました)

新入社員研修の成果が出てくるのは先のことになりますが、仕事に対する基本姿勢は今しか身につかないと思うので、メンバーを全力でサポートしていきたいと思います!

株式会社f4samuraiでは一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

奥村 大輔さんにいいねを伝えよう
奥村 大輔さんや会社があなたに興味を持つかも