エキサイトの5つのバリュー「好奇心を起点にする」「当事者意識でやりぬく」「世の中に寄り添う」「素直さとリスペクトで学ぶ」「得意なことで繋がり合うチームワークで」を体現するエキサイトのメンバーのリアルをお届けする連載「Exciter」。
第14回は、ヤフー株式会社から転職後、SaaS事業部でエンジニアとして活躍する岡 修平さんにインタビュー。転職を決めた理由やヤフーとの違い、岡さんが思うエキサイトで働く魅力についてお話を伺いました。
プロフィール 岡 修平 2018年に筑波大学大学院を卒業後、ヤフー株式会社に新卒入社。機械学習エンジニア・WEB系エンジニアとして自社広告の機械学習モデルの作成やAPIの開発を行なう。2022年9月にエキサイトに中途入社し、SaaS事業部で経営管理クラウド「KUROTEN」の開発を行う。直近では、「 KUROTEN AI powered by GPT-4 」の開発をメインで担当。
キャリアのリスク分散。メガベンチャーからエキサイトに転職した理由とは ーー学生の頃はどんな研究をされていましたか?
学生時代はMRI画像にAIを活用する研究をしていました。ちょうどその頃ディープラーニングという言葉が出てき始めた時期で。私自身AIにとても興味が湧いて、進んで研究していました。研究をしていく中で面白さを感じていたため、研究を生かした仕事に就きたいと思い、AIで社会に貢献できるという点を軸として就活していました。
ーーなるほど、AIにとても惹かれていたのですね。就職先としてはどのようなところを検討されましたか?
ほとんどヤフーしか見ていませんでした。というのも精度の高いAIにはやはり、大量のデータが必要なんです。今、日本でアクセスされているサイトってやっぱりヤフーのトップページなどが上位に上がってくるんですよ。なのでヤフーに蓄積されたデータを使ってAIを作るとなったらもの凄く高性能なものができるはず、と思いヤフーを就職先として1番に検討していました。 入社後は機械学習エンジニアとして、主に検索トップページの広告を自動で判定し、表示する機械学習モデルを作っていました。
ーー転職しようと思ったきっかけを教えて下さい。
キャリアのリスク分散をしたかったというのが1番ですね。ヤフーで働く中で、AIエンジニアとしてしか働けないことが危険だなと感じるようになりました。と言うのも、AIエンジニアがやることがどんどん少なくなっていっているように感じていて。最初は1から作っていたAIですが、段々進化していくにつれ、ChatGPTのように既にある大きいモデルを少し調整するだけというのがAIエンジニアの仕事の主流になって行くように思えました。そういった背景を考えてみた時に、今後AIエンジニアのやることがどんどん少なくなってAIエンジニア自体も減っていく、いらなくなっていくのではないかという気がしていたんですよね。なので自分のキャリアの中でAIだけじゃなく、Webの知識も身につけ、Webエンジニアとしてキャリアを積むことでリスク分散しようと思い、転職を決めました。トレンドの開発言語を使った開発に携わりたいという思いがあったので、Goなどが使えるところを探して、ありがたく合計3社から内定を頂きました。
ーーその中からどうしてエキサイトを選ばれたんですか?
内定を頂いた3社はどこもトレンドの開発言語は使っていたのですが、エキサイトに決めた理由は「人」でした。1つは温かみのある人が多くて、心理的安全性が担保されていると感じました。どんな質問をしても馬鹿にされず、答えてくれる安心感がありました。そして、2つ目に理路整然と話す人が多かったことです。社員がとても優秀である点に惹かれ、エキサイトへの入社を決めました。
業務で触れる技術の幅が広く、日々新しい技術を吸収することができる ーー転職してよかったことを教えて下さい
AIエンジニアとして働いていた時にはできなかったような、Webエンジニアとしてのキャリアを積めることですね。転職してよかったと心から思っています。やはりAIエンジニアとWebエンジニアでは使っている技術が違って、特にWebエンジニアは多岐にわたる技術を使うという点でAIエンジニアとは大きく違います。ヤフーではPythonを使ったモデルを作り、クリック率を上げることがメインの業務でしたが、Webエンジニア、特にエキサイトではフロントエンド、バックエンドからAWSなどのインフラの知識も必要で、使う技術、使える技術が本当に多岐にわたるところが大きな違いですね。触れる技術が多く、どんどん新しい技術を吸収していけるのがとても嬉しいです。さらに吸収した技術を目的に合わせて取捨選択していける、自由度の高さも魅力だと思います。
ーーエキサイトに入社後、どのような業務を担当されましたか?
最初はSaaS事業部で経営管理クラウド「KUROTEN」でGoを使った開発を行っていました。その後ユーザーから経営の目標や指標がほしいという声があり、社内でもChatGPTを活用しようという動きがあったので、自分から名乗りを上げてChatGPTを使って経営指針をアドバイスする「KUROTEN AI report」という機能を開発することになりました。今年の8月下旬にリリースし、今もその業務を行っています。
エンジニア自身がユーザーの声を直に聞き、サービス改善に活かすことができる環境がある ーー現在の仕事のやりがいを教えて下さい。
ユーザーの声を聞けてそれをサービス改善に繋げられるところですね。前職はユーザーの声を聞くということはなかったので、今は「こういう機能を作って欲しい」という声をいただいてそれを反映させたり、作った機能に対して嬉しいリアクションがもらえるのはとてもやりがいになります。あとは、次々と新しい技術が生まれていく中で日々勉強をして、業務に取り入れていくというのはミッションでもあるし、やりがいにもなっていますね。エキサイトは会社全体でもどんどん新しい技術を取り入れていこうという思いがある中で、例えば自分が「この技術使ったらどうか」と提案しても、良かったらすぐに取り入れられ、次々と新しいことに挑戦できるというのはとても楽しいです。 今の「KUROTEN」の経営指針の提案機能も実は、自分が提案したものなんです。その機能をつけるために管理会計の本を読みまくって勉強したり、社内の管理会計に詳しい人にいきなりメッセージ送ったりと自分で必死に情報収集しました。リリース後、まさにこういう機能が欲しかったという声を頂いた時には本当に嬉しかったです。
ーーヤフーとエキサイトでできることの違いを教えて下さい。
ヤフーは仕事の規模がとても大きく、小さな変化でとても大きなお金が動く点がやりがいでしたが、局所的な部分しかできないというデメリットもありました。フロントエンドやバックエンドなどの領域ごとに担当するエンジニアが異なり、仕事が細分化されているんですよね。 一方で、エキサイトでは関われる範囲がとても広い。仕事のスコープが広く、こういうものが欲しいというアイディアの部分から実際に開発し、リリースするまで全てに関われるという点が大きいです。フロントエンドもバックエンドも全部触れるため、本当に色々な技術が身につきます。今では得意なAIの分野をWebエンジニアとしての仕事に活かしながら幅広い範囲に触れているのでとてもやりがいがあります。
「得意なことで繋がりあうチームワークで。」バリューを発揮し、最高のものを作りたい ーーエキサイトで働く魅力を教えて下さい。
働く環境として重要視しているのが「心理的安全性の担保」なので、それがあるエキサイトの「人」は魅力の1つだと思います。どんな質問をしても許される環境というのはやはり大切で。Web系って特に分野が多岐にわたるので、フロントに強い人だったりバックエンドに強い人だったりと自分のチームの中でも結構分かれているんですが、その人の得意分野を気軽に質問できる環境がとても居心地がいいと感じます。エキサイトのバリューの一つに「得意なことで繋がりあうチームワークで。」というものがあるのですが、その通り、チームで円滑に協力して最高のものを作り上げるには、それぞれが得意なものについて気軽に聞ける環境というのが絶対に大事だと思っていて、エキサイトの魅力としてとても大きいです。
また、2つ目は会社がどんどん変わっていこうというスピード感があって色々なことに挑戦できるところだと思います。ChatGPTの話も「すぐやってみよう」となってリリースにまでたどり着けたことからも実感できました。1つの機能の開発に携わるエンジニアの数が少ない分、裁量権も大きく、責任も重いですが、だからこそ「めちゃくちゃいいものを作ってやるぞ」という気持ちになります。フットワークの軽さや新しい技術をどんどん勉強して自分をレベルアップしていけるというのはとても大きな魅力だと思います。
ーーエキサイトで活躍している方はどのような方が多いですか?
能動的に動いている人が多いなと感じます。自分で意見を言って、どんどん提案していける人というのは求められる人材でもありますし、やはり活躍しているように思います。エンジニアは割と与えられた仕事をこなすというのが多いので、その中で能動的に動いていくというのはエキサイトに限らず大事かなと思います。例えば、自分もKaggleという世界最大のデータサイエンスコンペティションプラットフォームの大会に自主的に参加し、5558人中29位を頂くことができました。ですが、コンペを通して自分はAIに関してまだまだ勉強すべきことがたくさんあると感じたので、泥臭くいろんな知識を学んで開発することが大事だという思いが強くなりました。
「自分にとっての幸せは?」そこから逆算してキャリアを考える ーー就活の時に意識すべきことや、今になって思う就職先の選び方について教えて下さい。
これまで「何が自分にとって幸せなのか」をよく考えてきました。エンジニアって盲目的に良いエンジニアになるのが良いと過信しがちなところがあるじゃないですか。でも本当に人生でやるべきことって、幸せになることだと思うんです。なのでどんな企業を選んで、どんな環境で、どんな仕事をするのが「自分にとって幸せなのか」をしっかり考えて行動することが大事だと思います。
例えば自分だったら、プライベートも大事にしたい中でAIは楽しいなと感じる、でもAIだけだと将来行き詰るかもしれない、じゃあリスクを分散してWebエンジニアとしてのスキルも身につけ、キャリアアップしていこう……そう思って転職しました。就活中の皆さんも、自分にとって「何が幸せなのか」を突き詰め、そこから逆算してキャリアや就職先を考えられたら良いかもしれません。
ーー今後の目標を教えて下さい!
個人の目標としてはエキサイトでAIのテックリード、AIの領域での1番にあり続けたいです。自分の中でAIというのは得意分野でもあるし、好きなことでもあるので極めていきたいですね。 一方でAIに限らず、事業が良くなることは何でも取り組んでいきたいという気持ちもあります。今の自分ならAI以外の部分でも貢献できると思えます。様々な技術を使って今のサービスをもっといいものにしていきたいですし、それがエンジニアとしてあるべき姿なのではないかと思っています。
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