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会社の目的は、突き詰めると「永続」すること。CFO石井が、経営管理SaaS「KUROTEN」を通じて目指す未来とは【心躍る未来 #1】

ミッション「デジタルネイティブ発想で心躍る未来」を目指すため、エキサイトで取り組んでいること、経営陣の想いをお届けする連載「心躍る未来」。

第1回は、CFO石井のこれまでのキャリアや、昨年ローンチした経営管理SaaS「KUROTEN」の着想を得た経緯についてインタビューしました。

数字を見立てることが得意と気づいた新入社員時代

ーー 石井さんといえば、サイバーエージェントの管理部門に15年いらして、ご経歴はネット業界一色だろうと勝手に思っていたんですが、社会人のスタートは意外にも、大手重工メーカーだったんですね。これまでのキャリアや、エピソードを伺いたいです。

就職を活動していた1997年当時は、就職先としてベンチャー企業やネット企業を選ぶ人は少数派で、大手企業に就職することがスタンダードだったんです。入社した重工メーカーは、40年間でジョブローテーションが組まれているような大企業でした。
入社しばらくして、これからの業務や役職など、先が見える人生は面白くないなと思っていた頃、楽天の三木谷社長や、サイバーエージェントの藤田社長など、大企業を辞め、ベンチャーで成功する起業家が多く出てきました。バブル崩壊後の「失われた10年」と言われていた頃で、大企業が変えることができなかった世の中を若い人たちが変えていく、そんな時代になっていくと信じていたので、私もベンチャーに身を置こうと思いました。
同時に、重工メーカーで経理と営業を2年ずつ経験し、自分は数字を扱うことが好きで、“数字を見立てていくこと”が得意だということに気づくことができたので、管理部門として次の転職を考えました。

厳しい状況で事業を再生した経験が自信につながった

ーー そこから、コンサルティングベンチャーに転職されたんですよね。

はい。ベンチャーキャピタルから資金調達したばかりのコンサルティング会社に入社しました。ですが、ここでの経験はかなりハードなものでした。
スポットが当たっている企業は、成功した一握りで、多くの会社が期待どおりの成長を遂げられずにいます。入社した会社も、入社後しばらくして事業拡大が軌道に乗らず、業績不振に陥りました。

2ヶ月後には資金が尽きるような切羽詰まった状態で、29歳で管理部門の責任者に就任し、自力でどうにかするしかない状況に迫られました。
全国に広げていた拠点の統廃合、給与形態の見直しなど、とにかく会社を存続させるために、あらゆる手を尽くしました。コンサルティング会社はコストの大半が人だったので、リストラせざるを得ないこともありました。不安と焦りで、夜も眠れない日々が続きました。

ーー 壮絶なハードシングスを経験されていたんですね……。
自ら事業再生プランを作成・実行し、どうにか黒字化、追加調達まで漕ぎ着けることができました。大変な日々でしたが、やり切った後は、大きな自信につながりました。

ーー そこからサイバーエージェントへは、どういった経緯で入社されたんですか?

次は、上場企業の管理部門で働いてみたいと思いました。求められるレベルが非上場企業より高く、難易度の高い仕事ができると思ったからです。とはいえ、ベンチャーマインドを持った会社が良かったので、サイバーエージェントを選びました。
入社して早々に会計システムを1人で入れ替えるミッションを任され、以降、怒涛の日々を15年間過ごしてきましたが、会社は成長し続けていて、他の会社や同世代では得られない経験をしていると実感できていたので、大変さよりも、楽しさのほうが勝っていましたね。

過去の自分より、もっと上手く再生できるのではないか

ーーサイバーエージェントで15年間業績の下方修正ゼロ。またマーケットの鞍替えも経験されるなど、財務経理部門の責任者としてプロフェッショナルに活躍されていたところから、なぜエキサイトへの入社を決められたのでしょうか?

ネット業界こそ、若い人の感性、若い人の抜擢や活躍が大切です。居心地は良かったですが、自分自身が若い人のチャンスを奪う既得権益になってしまっているのではと感じていました。現状に満足はしていたけれど、もう一度、新しいチャレンジをしたいと思っていたんです。
そんな矢先に、西條さんがエキサイトをTOBされて。私自身、ネット企業の再生は業界としての課題であると同時に、ビジネスチャンスとも思っていました。
コンサルティング会社で事業を黒字化した経験や、サイバーエージェントで数多くの事業を見てきた経験で、あるべき生産性、あるべきコストの肌感はあったので、過去の自分よりも、もっと上手く再生できるのではないかと、入社を決めました。

SaaS事業を通して、企業の成長と永続に貢献したい

ーー まさに「Connect The Dots」ですね。入社されてからエキサイト黒字化の立役者として様々な施策を行われ、昨年はこれまでの経営ノウハウを反映した経営管理SaaS「KUROTEN(クロテン)」を立ち上げました。どのような想いでサービスを創られたのでしょうか?

想定よりも早くエキサイトを黒字化することができ、大きな自信になったのと同時に、もしかしたらエキサイトのように、様々な理由であるべき経営をやれていない会社が、他にも沢山あるのではないかと感じました。
これまで培ってきた知識や経験を世の中に提供できれば、もっと多くの会社が成長し、日本の経済を変えることができる。市場としても、人事、会計を中心にSaaSが盛り上がっていたので、自分の強みである管理会計の分野でSaaS事業ができないかと考えました。

社内で開催した新規事業創出会議で、2019年に事業化が採択された「KUROTEN」

会社の目的は、突き詰めると「永続」することだと思うんです。
永続するためには、正しいことをして利益を上げなければならない。利益を上げれば、納税という形で社会に貢献でき、株主に配当ができ、従業員の給与を上げられ、人を新たに採用して雇用に貢献できる。残った資金で会社として新たな投資やチャレンジもできる。
だから会社は成長し、利益を上げて永続していかなくてはならないし、そこに少しでも貢献していきたいという想いがあり、KUROTENを立ち上げました。

さまざまな企業の“経営の伴走者”になれる

ーー 最後に、石井さんが思う、KUROTENで働く魅力を教えてください。

先日プレスリリースで、八海醸造株式会社様の導入を発表していますが、KUROTENを導入してくださっている会社の事業フェーズや、経営課題は様々です。多くの会社の伴走者として、業績改善に直接貢献できる点はとても魅力的だと思います。
また、やりとりをさせていただくお客様の大半は経営層です。経営層の視点や考え方を直近で見て、一緒に仕事をすることから学ぶことも大きいと思います。

事業責任者や経営企画担当者を経て、これからスキルの幅を広げたい人、また、将来起業を目指している人にとっても、きっと良い経験になると思います。


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