株式会社エスタイルのデータサイエンス事業部では、新しいメンバーを募集しています。
2020年9月に入社したばかりの「カムイ」さんは、未経験からトレーニングを積み、今ではエンジニアとして最前線で活躍中。その思い切った転職の理由や、将来の展望についてエスタイル編集部が話を聞きました。
給料4割減でも断行。長崎から東京へ
入社前は、何をしていましたか?
新卒から4年半ほど、長崎で発電プラントの設計職をやっていました。
もともと大学院では、機械工学を専攻し、金属材料を研究していました。博士課程も考えましたが、大きな仕事をしてみたいという気持ちがあり、重厚系の大手メーカーに就職したという経緯です。
AIとは無縁の経歴…ですよね?
エスタイルでの仕事に生かされる内容は、ほとんどやってきていません。大学で少しプログラミングをしていたので、言語を読むことに耐性がある程度ですね。
ただ、金属材料の組織劣化シミュレーションを研究していたということもあり、AI技術やシミュレーション技術を用いて社会課題を解決するということには、以前から興味がありました。
どうして前職を辞めることに?
ええと。まず、前の会社は、すごく良い職場だったんです。大きな発電所をつくる会社なので、マネジメントなど管理業務が中心ではありましたが、職場の人間関係もいいし、給料もいまより4割ほど高くて…。
でも、自分自身の強みがどこにあるのかを考えてみると、やっぱり研究とかアカデミックな分野です。そちらのほうが自分自身も楽しいですし、世の中に対しても、きっといい貢献ができます。だからぼくは、ジェネラリストになるより、スペシャリストを目指すほうが、自分が強くなれるだろうと思いました。
それに発電業界って、新しい技術に対して安全性を保証するのにどうしても時間がかかるので、最先端の研究内容が実際の現場に出てくるまで何十年もかかります。一方でAIの分野だと、最新の研究がすぐ社会に実装されていく雰囲気があり、そのスピード感にどうしても魅力を感じていました。
30歳になる前に、大きく決断したかった
カムイさん、けっこう無鉄砲ですね。
そうですね、会社にも仕事にも、ほとんど不満はありませんでしたから。
ただぼくは、もっと他にやりたいことがあっただけなんです。だから転職しました。そして同時に、自分の夢について大きな決断をするならば、30歳になる前だろうな……とも考えていました。20代なら転職に失敗しても、なんとかなる、大丈夫だろうという打算がありまして……。
人生を変えた、その夢とは?
AIで日本の製造業を効率化したいと考えています。たとえば、ドローンとAIを組み合わせて、工場を自動点検できるようにするとか。
ドローンの例で言うと、まだまだ人が操縦しているのが現状です。そういったことをAIが代わりにできるようになれば、人は、もっと違うことに、集中できるようになります。
日本のメーカーで感じた、AIの可能性。
前職の経験が生かされているんですね。
重工メーカーで働いているとき、お客様のためによりよいものを提供するという想いが、めちゃくちゃ強いなと感じました。安全性や緻密さが要求される製造業界では、日本人の強みを生かせる領域が多くあります。
日本人の強み…。
一方で世界的には、合理性が重視されますよね。いらないものはとっぱらって、できるだけ安くし、世界レベルで価格競争に勝たなければいけません。
それが合理的な判断なのですが……でもそこには、合理性とは無縁の、日本人として自分自身が大切にしたいものを、たしかに感じました。
AIを用いて生産性を上げることができれば、製品品質の高さなど、日本の製造業のよさを十分に発揮する余地が生まれると考えています。そうした長所を際立たせることができれば、世界的にも競争にも勝っていけるんじゃないかと……そういう実感があります。
夢に「挑戦」すること。
そのためにエンジニアを目指したんですね。
はい、面接でも話しました。AIと、ロボットなどハードとの組み合わせもあるので、わりと難易度の高い話でして……面接では「できないよ」と否定されるかなと思っていました。でも、社長から「それめちゃめちゃいいね!」って応援してもらえて。
エスタイルの人はみんな、それぞれやりたいことがあって、夢中で向かっているという印象があります。互いに高め合える社員が多くいるので、もっと自分も頑張らないと、と励まされます。
応募しようか迷っている人に、一言ありますか?
モチベーションが高い人が多いので、成長できる環境はそろっていると思います。ぜひ何か、今の仕事に物足りなさを感じるとか、もどかしい思いをしている人がいれば、挑戦してほしいと思います。
ぼくもやりたいことがあって転職しました。エスタイルでは将来やりたいことについて、否定せずに聞いてくれます。それいいね、って、みんなが受けいれてくれます。
どうか安心して来てもらえたらと思います。
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