「めっちゃいい会社を作りたい」
子供じみたタイトルかもしれませんが、これが私の本音です。
2024年9月29日、当社は創業20周年を迎えました。
この20年間、さまざまな失敗を経験し、立ち直り、また失敗を繰り返してきましたが、私も50歳を過ぎ、少しは落ち着いてきたように感じます。
最近、「そもそも、会社を経営する目的は何だろうか?」と自問自答する時間が増えました。
売上を伸ばすことや所得が増えることは確かに嬉しいですが、それは目標であり、目的ではありません。社会貢献やSDGs・ESGも目的そのものではありません。
当社は「世界中をモリアゲる。」というビジョンを掲げています。
その意味とは何でしょうか?
世界中にさまざまな課題がある中で、私たちができることは「一隅を照らす」ことです。目の前の人々を元気にすることで、その元気が世界中に広がり、世界をモリアゲます。「善循環」を身近なところから、日本、アジア、そして世界中に広げていきます。
「一隅を照らす」という言葉は、天台宗を開いた最澄の名言で、「一隅を照らす。これすなわち国宝なり」という一文がよく知られています。この言葉は、自らが光となって周囲を照らす、つまり与えられた場所で全力を尽くし、周囲に必要とされる存在になることの大切さを教えています。
話がそれましたが、まずは目の前をモリアゲる、つまり身近な社員や家族からモリアゲていく、すなわち幸せにしていくことが順序になります。
当社では、パーパスに「影響の善循環~7happinessの追求~」を掲げています。
その意味は、
「常に積極的な心と言葉で周囲に良い影響を与える行動をしよう。
私たちはさまざまな方のご支援で成り立っています。良い影響を与える人間となり、自分が受けた善を、当社と手を取り歩む人たちへ渡し紡いでいき、ステークホルダーとともに物心両面で幸せになろう。」
ということです。
まずは目の前の方に良い影響を与え、それが数珠つなぎのように広がっていけば、幸せな社会が実現できると考えています。
この哲学をさらに深めるために、人本経営を深く学ぶことにしました。
人本経営とは、企業に関わる5つの「人」の幸せを重視し、それを実現することを目的とする経営手法です。この手法では、ヒト・モノ・カネのうち、モノとカネは「人」を幸せにするための手段と捉えます。
5つのステークホルダーと優先順位
- 社員とその家族
- 社外社員(取引先や協力会社)とその家族
- 現在の顧客と将来の顧客
- 地域住民(特に社会的弱者を含む)
- 株主や関係機関
この優先順位は、従来の経営手法とは異なり、特に社員とその家族を最優先にしている点が特徴です。
このような考え方は、坂本光司先生の『日本でいちばん大切にしたい会社』に詳しく書かれていますので、ぜひお読みください。
やはり経営の目的は「社員とその家族の幸せ実現」だと強く思います。
今の時代に何を言っているんだ、古いなあと言われるかもしれませんが、古かろうが新しかろうが、自分の信念であるならば、突き進みたいと思います。
残りの人生を20年と考え、悔いのないような人生を送りたいと思います。