課題
- オフィス販売の現金管理コスト、電子マネー決済を使用する場合のタッチ端末レンタルコストがかかる。
- キャッシュレス派の購買機会損失。
OneQRで解決
- POSレジなどよりも安価に、尚且つ個別開発せず一括で多様な支払い方法が選択可能。
- 決済方法の多様化により利用者増加が期待される。
キリンビバレッジ株式会社は、『自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献する』というキリングループの理念のもと、清涼飲料商品やサービスを提供しています。
2017年より新規事業である「KIRIN naturals」を展開し、健康経営を推進する企業に対し、コンサルティングや商品提供まで幅広く支援を行っています。
オフィス向け無人販売でOneQRを活用いただくにあたり、これまでの課題や今後への期待を企画部 新規事業開発室 八森氏、青木氏、営業部戦略推進担当 西田氏に伺いました。
事業内容のご紹介をお願いします。
八森氏:
近年、従業員の健康維持向上を図る「健康経営」を推進する企業が増加しています。私たちは健康経営を支援するため、課題の特定から、施策実行、改善・検証までワンストップでサービスを提供しています。例えば、従業員向けの健康施策プラットフォーム「ウェルネスストア」、独自設問で優良法人対策やプレゼンティーズム向上要因も特定できる「サーベイ」の運用などが挙げられます。
また、従業員が健康的に働ける職場の条件として、食生活の支援も大切です。弊社は健康飲料の開発・販売を行っている背景から、福利厚生の一貫として健康関連商品のオフィス向け置き型サービス「ウェルネススタンド」も展開しています。
従業員10〜10,000名以上と規模を問わず活用いただいており、累計500拠点以上に導入されています。
今回、「ウェルネススタンド」でOneQRを導入いただきましたが、利用方法などを具体的に教えてください。
八森氏:
「ウェルネススタンド」は朝食欠食対策のスムージーなどを取り扱える無人販売型のサービスです。スタンド設置は初期費用、月額費、機器費全て0円でご利用いただけます。また、商品の補充方法も、商品を宅配便でお届けしお客様で補充いただくパターンと、お届けから補充までを弊社で対応するパターンの2種類から選択可能です。
従業員は販売機のQRコードをご自身のスマートフォンから読み取り、画面からお好きな商品をお選びいただきます。その後、任意のお支払い方法を選択いただくと決済が完了します。
無人オフィス販売が抱える課題を教えてください。
八森氏:
ウェルネススタンドは当初、現金または電子マネー決済の2種類の支払い方法に対応していました。しかし、電子マネー決済で使用するタッチ端末は有償での貸し出しが必要で、予算感が合わずに断念されるお客様も多く、現金支払いを選択する企業が主流でした。
現金支払いの場合、オフィスにウェルネススタンド専用集金ボックスを設置し、購入者は商品額を投入します。現金回収と購入数と売上の突き合わせはお客様ご自身で行っていただく必要があるため、管理工数がかかるというデメリットがあります。また、キャッシュレス化の推進により、現金を持ち歩かない従業員も多く、決済方法を理由に購入を諦めるケースも発生していました。
こうした背景から、バーコード決済を求めるお客様が増え、弊社としても予算内で要望にお応えできる方法はないのか、模索をしていました。
その中でOneQRを導入された決め手を教えてください。
八森氏:
弊社は自動販売機の運営も行っていますが、その部門でOneQRを導入した販売検討の実績があったことが大きな要因です。
オフィス向け販売と自動販売機は「無人販売」という点で共通している部分があるので、そのシステムを転用できないかと考えたんです。
御社の自動販売機部門には2022年に導入をしていただきました。社内で情報を共有して下さったのですね。
八森氏:
自動販売機部門からの情報で、POSレジなどよりも安価に、尚且つ個別開発せずに一括で多様な支払い方法が選択できると聞き、非常に魅力的だなと。
従業員数の多い企業の場合、全国に拠点を構えられているため、運用コストが高いと全ての拠点に販売機を設置することが難しくなってしまいます。一方、どこかの事業所のみに設置することは従業員間に不平等を生むため、導入自体を断念することになります。OneQRはお客様の導入コストはもちろん、運用コストも少なく済むため、こうした課題を解決できると思いました。
また、企業ごとに商品の金額を変更できるなど、お客様のニーズに幅広く応えられる点も魅力的でした。
導入による効果はありますか?
八森氏:
稼働して2ヶ月程度なので、定量的な効果などはまだわかりません。
ただ、決済手段が増えたことで今までよりもアプローチできる人数が増えているので、利用率の向上も期待ができると考えています。
また、コスト面の手軽さを武器に今後さらに導入企業を増やしていきたいと考えています。
OneQRは個別開発にも対応していますが、検討はされていますか?
青木氏:
現時点で個別開発はしていませんが、検討はしています。
弊社は健康サービスのプラットフォーム化を進めたいと考えています。例えば、健康施策に参加して取得したポイントを利用しOneQRでスムージーを購入できるなど、健康経営と福利厚生の懸け橋になるべく日々検討を進めています。
その他にも期待することがあれば教えてください。
八森氏:
エンドユーザー向けの機能としては、必要十分揃っていると感じます。
青木氏:
社内で運用する中で、管理画面について要望をいただいています。
複数の事業所に導入されている企業ですと、拠点ごとに管理ページに入り確認する必要があります。また、特定グループ単位でのサマリ機能があるとさらに利便性が向上すると感じています。
西田氏:
セキュリティの高い販売機などの開発検討などができるといいなと思います。
例えば、OneQRで決済すると開錠される什器など、連動したソリューションがあるとセキュリティの安全性や利便性が高まり、需要が増すと考えています。
エンドユーザーの声をフィードバックいただけるのは、弊社としても大変ありがたいです。今後も利便性の向上に努め、一緒に健康経営のサポートをして参ります!