新卒6ヶ月で会社を辞めた「猫のえさやり男」はどうして12年後に起業したのか?
「小説家になりたいので」と最初の会社を辞めた。けれど本当の理由は違った。浦和高校から慶應大学をへて、森永乳業に入社。順調のように見えたが、半年で辞めた。「小説家になりたいので会社辞めます」と言うと、「え?なに?」と会社の上司はびっくりしていた。それはそうだろう。だって僕だってびっくりした。学生時代にそんな理由で会社を辞めるやつがいるなんて思わなかった。それに書きたいことも実はまるでないのだ。ただ僕は「いい高校」から「いい大学」、そして「いい会社」にいくという「当たり前」の「つまらない」ルートからもう離れたかった。つまり「やめる」ことそのものが目的だった。書きたいこともそうだが、やりたいこ...