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先進的な小型船の紹介と CTO横山自己紹介

エイトノット 横山です。
今回のポストでは、最近注目している先進的な小型船をいくつか紹介したいと思います。

高効率で高速な翼型船


セレブリティとF1で有名なモナコ公国で昨年導入された、カタマラン客船。
モナコ公国内の2つの港を結ぶ航路として使われています。

大きさは40ft、エンジンも350hp 2機とスペックだけ聞くとよくあるプレジャーボートよりも非力ですが、最高速は90km/h(50ノット)にもなります!
最高速が速いカラクリはボディ形状にあります。


コンピューター流体力学により設計された翼型のボディで浮力を発生し、船が早く進むほど浮き上がり、水の抵抗が減ることで早く航行できます。
また、水の抵抗が減るため40ノットを超える速度で巡航した場合の燃費が半減したそうです。
浮力以外にも左右のハル形状、操船室後部の形状も抵抗を減らすようにデザインされていて(エンジニア的に)非常にまとまっていて美しいです!


大西洋を横断するゼロ・エミッション自律化船

1620年にイギリス南西部プリマスから、アメリカのマサチューセッツ州プリマスに渡った船 Mayflower号、その初航海から400年の記念に無人・自律で同じルートを航海するのが、こちらの新Mayflower号。


この船には、IBMと海洋研究組織のPromareが開発を進めている「AI Captain」が搭載されています。
AI Captainは、レーダー、カメラ、AIS、海図、気象データ、姿勢データ、水深センサなど多数のセンサを用いながら、危険を判断し航海するそうです。
「AI Captain」っていうネーミングが秀逸だし、デザインもかっこいい。
この船は実験線で、現在は試験航行を進めながらデータを集めているところのようです。すぐに何かのサービスを提供するというものではありませんが、こういった開発で新しい技術がいくつも生まれてくるはずなので、今後も注目していきたいと思います!

CTO横山の自己紹介


略歴
広島商船高等専門学校、豊橋技術科学大学を卒業後、ヴイストン株式会社にて30以上の様々なロボット開発プロジェクトにおいて中心的な役割を担う。その後、GROOVE X株式会社に入社。LOVOTの開発に初期試作から参画。主にメカトロニクス設計やアクチュエータ制御、HW領域のPMを担当。2008年ロボカップ世界大会優勝。

幼少期は組みばらしができて乗れる玩具や、LEGOでいつも遊んでいた記憶があります。そのころから手先を使って何かを作ることが好きでした。高専・大学とロボコンに参加していたこともあり、その流れでロボット関連ベンチャー就職し、それから14年間ロボット製品の開発に携わっていました。

もう一つ、今でも好きなのがモータースポーツです。F1は20年以上観戦しており、毎年鈴鹿サーキットにF1を見に行くことを目標に働いていますw
旅行も好きなので、車でのドライブやバイクでのツーリングに出かけることも多いです。

小型船が身近にある広島県出身ということもあり、幼少期より釣り好きな父親に船に乗せられたりしていました。
先日、広島県主催のアクセラレーションプログラム、広島サンドボックス D-Eggsプロジェクトに採択されましたが、少しでも地域に貢献できるよう頑張りたいと思います。

ロボティクスの技術でモビリティを自律化し、自分が乗ることは他にない非常に楽しい体験です。小型船の業界も、エミッションフリー化、自動化・自律化の波が押し寄せているので、この波に乗りながら楽しみながら技術開発を進めていきます!

写真引用
https://caladelforte-ventimiglia.it/monaco-one-shuttle
https://twitter.com/ai_mayflower
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