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シリコンバレーから東京のベンチャーへ。EDOCODEに入社したばかりのデザイナーに、国を超えた転職体験について聞いてみました。

「世界中の人びとに使われるプロダクトをつくる」をビジョンに掲げるEDOCODEは、多様性のある組織のほうが良いのではないか、という考えのもと、積極的に色んな文化・属性の方を採用しています。今回は、そんなEDOCODEへ最近入社したデザイナーのSherryに、入社前の仕事や今感じていることをインタビューしました。

Sherry Wu
中国北京出身。14歳で渡米し、カーネギーメロン大学にてCommunication Design/Human Computer Interactionを学ぶ。米国のスタートアップにてモバイルコマースアプリのプロダクトデザインを経験。2021年9月にEDOCODEに入社。現在は新規プロダクト開発チームにUX/UIデザイナーとして参加している。

ソフトウェアのプロダクトデザインを仕事に選んだ経緯を教えてください。

小さい頃からデザインがずっと好きでした。絵を描いたり、Photoshopを使ったり、ビジュアルに関わることにとにかく興味があったんです。中学生になってソフトウェアにも興味が出てきたので、大学を選ぶ時は、エンジニアとどちらにするか迷いました。入学前のサマーセッションでコーディングとデザインの授業をどちらも受けてみて、やっぱりデザインだなと思ったので、そちらに進みました。本当はインテリアデザインにも興味があったんですが、あまり手先が器用じゃないので、グラフィックにしました(笑)

大学のインターンで、エージェンシー(広告代理店)でブランディングの仕事を経験したんですが、クライアントが採用した案に納得できないことがあって。それで自社でプロダクト開発をする方が向いてると思い、前職のモバイルコマースのスタートアップに入社しました。

EDOCODEへ転職しようと思ったきっかけは?

もともと日本に興味があったこともあり、実は大学卒業時に一度EDOCODEを受けているんです。ただ、ちょうどコロナの時期と重なってしまい、移住するリスクが高いということで、内定を辞退しました。でも、その後も採用担当の響さんとやり取りを続けていて、お互いの近況をメールしたり、EDOCODEのオリジナルTシャツを送ってもらったりしていました。今年の6月にいつものようにメールをもらった際、今がいいタイミングだと思ったので、再度面接を受けました。

ちょうどその頃、前職の会社がIPOして、一区切りの時期だったんです。また、個人的にも、渡米して10年が経ったころでもありました。その間にいろんなことを経験したので、もうこれ以上同じ場所では自分が成長できないと感じ、新しいチャレンジをすることにしました。

約3年越しの入社となりましたが、その間に私側は経験が増えましたし、EDOCODE側ではPUSHCODE(WEBプッシュ通知サービス)という新しいプロダクトに力を入れることになったという変化があったので、結果的にベストなタイミングだったと思います。

もともと日本に興味があったということですが、それはなぜですか?

北京でインターンシップをやっていたときに、 原研哉さんのHOUSE VISION(日本人の暮らし方を具体的に提示するためにつくられた情報発信と研究のプラットフォーム)の中国プロジェクトに参加する機会があって、とても興味を持ったのがきっかけです。それからずっと日本に住んでみたいと思っていました。早稲田大学のサマーセッションに参加するために、1ヶ月だけ住んだこともあります。

入社してみて、会社の雰囲気はどうですか?

メンバーが10数人という規模の会社で働くのは初めてですが、みんな優しく親密な感じです。同じWanoグループのWanoやTuneCore Japanのメンバーと話す機会もありましたが、仲良くて楽しい感じで、「全員スーツを着ていて、上下関係が厳しい」という日本の会社のイメージが覆されました。

また、私はストレートに思ったことを伝えるタイプですが、役員の田村さん、響さん、加藤さんはフラットに意見を聞いてくれオープンマインド。そういう部分は、アメリカの会社っぽいなと思います。

仕事の進め方に、前職との違いはありますか?

前の会社はウォーターフォール開発でしたが、EDOCODEはアジャイル開発を採用しており、チームもリーンでフラットです。私にとって新しい環境なので、良いチャレンジだと感じています。

今は、EDOCODEのPM(プロダクトマネジャー)1人、エンジニア2人と一緒に、VMware Tanzu Labsと連携して、PUSHCODEをベースに中小系ECサイトをサポートするツールを新たに開発しています。Tanzu Labsのメンバーとペアで、3ヶ月毎日プロダクト開発に専念していますが、今までのやりかたとは全然違うし、いろんな知識を得ることができて、すごく楽しいです。

プロダクト開発について、特に違いを感じたのはどんなことですか?

一番はユーザーリサーチに関してです。以前の会社では、専任のリサーチャーに依頼していましたが、今はフルスタックのデザイナーになるためということもあり、私が担当しています。自分でユーザーインタビューをするのは初めてなのに加え、日本向けのプロダクトということもあり日本語で実施しているので、日本語にまだそこまで自信がない私としては、いいチャレンジになっています。

ユーザーリサーチの頻度が高いのも、以前との違いです。今回のプロジェクトでは2週間に一度ユーザーインタビューを設定していて、既にプロジェクトでも3回実施し合計13名と話しました。頻度が高いと、仮説をすぐ検証できるというメリットがあります。今はプロトタイプを作っている段階なので、ユーザーの反応を見るのがとても楽しいです。実際に聞いてみると、この機能は必要なかったな、ということもありました。

仕事以外の時間は、どんな過ごし方をしていますか?

日本に来る前から、日本文化に興味がある中国人が集まる東京のポッドキャストグループに入っていたので、その時の友達と直接会って遊んでいます。アメリカでは、学校の友達や同僚など自分と環境が近い友達が多かったのですが、日本に来てバックグラウンドが違う友達ができたので、新鮮な感じがします。

また、3年に一度開催される瀬戸内国際海芸術祭にも行きました。3年前にも訪問し、また絶対行きたかったので、間に合ってよかったです。今回はまだ行ったことがなかった島に行くことができました。


これからEDOCODEでやりたいことを教えてください。

私自身は、まだ0からプロダクトを開発した経験がないので、まずは今のプロダクトを完成させたいです。また、今のプロジェクトで学んだことは、他の開発プロセスにも活かせるはずなので、EDOCODE社内に共有したいと思っています。デザイナーは今私だけですが、デザイナーチームを作って、デザイン思考を会社に根付かせることができたらいいですね。

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