自己紹介
新卒として入社し、早半年。会社にも慣れ始めたKです。半年は早いようで色んな変化が周りで起きていると実感しています。日々働いている中で、会社も色んな新規事業も立ち上がり、大きく舵を切り始め、自分の会社が今後どの方向に進むのかというのはやはり気になる今日この頃です!
今週の社内の様子
そんな弊社の最近の様子ですが、先日全社会議が開催されました!10月11日(金)に決算発表を行った為、全社員向けに前期の決算概要について社長が説明してくれます。会社のHPで開示される『決算説明資料』を読み込む事で理解もできますが、実際に社長から決算概要と今後の方向性について話を聞くことができるのはとても大事な時間だと感じました。(もちろんこういった機会は、決算時期だけではなく、新しい事業を始める際なども定期的に共有の機会が設けられています。)
2020年2月期 第2四半期決算発表の内容
上記にも記載していますが、弊社は10月11日(金)に2020年2月期第2四半期の決算発表が行われ、10月15日(火)に決算説明会が開催されました。決算説明会とは、企業側が決算概要を口頭で説明し、機関投資家やアナリストの方々と質疑応答が行われる場です。会社の『今後の方針やアクションプラン』がより詳しく聞けるという訳ですね。
ちなみにこの『決算説明会』は誰もが行けるわけではありません。ずっと気になってはいたけど、、、社員として同行できる機会なんてあるわけが....................................あった!!!
今回特別に参加させてもらえることになったので、これは新卒目線で発信するしかないよね!と意気込みます!社長がどのように説明をしたか、私もみなさんに知ってもらうために、自分なりの解釈でみなさんに弊社のことを一生懸命お伝えしたいと思います!
いざ決算説明会の会場へ!
久々のスーツに身を包み、会場に到着。就活中の気持ちを思い出しますね。会場にどんな人が来てるのかというと、個人株主さんではなく、
・機関投資家(銀行などの大量の資金を使って株の運用を行う投資家)
・アナリスト(投資助言や投資管理サービスを提供している方)
の方達が20~30名ほど来られていました。程よい緊張感に包まれつつ、決算説明会がスタートです。
※以降、賀島が説明した部分は説明骨子として「」で記載させて頂きます。
2Q連結売上高について
賀島「ゲーム以外にもコミック・電子書籍などの売り上げが伸び、過去最高を更新し、第2四半期の連結会計期間としましては黒字化を達成しております。ゲーム以外のエンターテインメントも伸びており、企業ビジョンの『総合エンターテインメント企業』らしさが現れてきている状況です。ゲーム運用だけではなく、非ゲームコンテンツの運用や、コスト削減を行うことで、今後も安定した売り上げを伸ばしていこうと考えています。」
就活時に聞いた説明会で印象に残っていたのが、『エンターテインメント企業として様々な事業と関わりあいながら運営していく』という言葉だったので、個人的にはとても嬉しい売上推移と感じました。黒字化も達成していて、今後も頑張って行こう!とより一層奮い立ちました。
参加者からの質問 (最後に行われた質問の内容を、適宜入れていきたいと思います。)
Q:2Qで黒字化という事ですが今後も続くでしょうか。経費を使うので赤字になる可能性もあるのですか?
A:賀島「全体として昨年から取り組んでいるコスト削減は非常に効果が出ているのが一点あります。あとはコミックやライトノベルは、ゲームと比較して大きな投資が必要ではないので、そういった所での収益改善は図られてくると思います。」
3つの成長戦略 その1:クロスメディア展開について
さて、次は『エンターテインメント企業』としての具体的な展開について確認していきましょう!
ポイントは3つの成長戦略に関する展開と新たに始めた漫画動画事業です。
賀島「各事業のクロスメディア展開によって、顧客との接点を増やし、売上高・利益を最大化していきます。具体的な事業ポートフォリオとして展開した図が上記の図となります。」
ゲーム事業
賀島「上記グラフの通り、ゲームもしっかり売り上げを伸ばしています。さらに新規タイトル「和奇伝愛」も継続開発中です。」
コミック事業
賀島「転生などの人気ライトノベルシリーズ(第1、2四半期を通じて24作品制作)やコミックポルカ(小説を漫画にした本)も引き続き制作予定です。」
電子書籍事業
賀島「ライトノベル電子書籍売り上げが前年比200%と非常に好調に推移しました。上記コミックの増加に加え、新たなプラットフォームでの配信も予定しております。」
グッズ事業
賀島「123ストア(ECストア)を10月1日にリニューアルしました。グッズ等の販路を拡大によって、人気のIP作品関連グッズや書籍を取り扱い。今後もより多くのIPを扱っていき、拡大してまいりたいと思っています。」
参加者からの質問
Q:自社でのゲーム開発は今後どのような感じでイメージされていますか?
A:賀島「ゲームの自社の開発状況ですが、発表しております和奇伝愛に関しましては、現在引き続きグループ内含めて開発中でございます。それ以降のタイトルに関しましては、いったん落ち着いているイメージです。」
Q:現在伸びているコミックや電子書籍の分野に、今はリソースを割り振っていると理解していいのでしょうか。?
A:賀島「そうですね。ゲームの運営タイトルがまだ複数ございますので、全体の比率では、まだゲームのほうが多い状況です。ただこれからは、ゲームよりはコミックやライトノベルなども含めた、出版事業のほうにも力を入れていこうと考えております。」
3つの成長戦略 その2:ライセンスビジネスの展開、IP創出
賀島「ドラマCDタイトルをリリースしました(第2四半期で18タイトル)。今後もオリジナルタイトルを継続リリース予定です。当初の計画より少ない進捗ではありますが、人気のあるコンテンツを確実に生み出せています。また、それに関するグッズも123ストア(ECストア)を通じて販売拡大をしていきたいと考えています。
また、IP創出では、小説投稿サイト『エブリスタ』にて一二三書房及びティームエンターテインメントと共同で、小説・脚本を開催した。応募総数は800作品以上で、この中から、将来のIPを育てていき、将来的に様々な展開を行ってまいります。今後も新たなIP候補を募る施策を検討中です。」
3つの成長戦略 その3:MAPLUSの事業展開
先にMAPLUSの説明をさせて頂くと、キャラクターそれぞれの世界観に合わせたセリフや案内表示、背景などと共にナビしてくれるアプリケーションです。案内音声以外のセリフもあり、お出かけを楽しくナビゲートしてくれるアプリとなります。
賀島「今までは主にアニメ・ゲームだけでしたが、今回のスマホ向けカーナビアプリのプラットフォームとしまして、アーティスト・タレントなど、より幅広い層を目指して展開していきます。さらに、プレスリリースでも発信しましたが、株式会社ライバーさん(動画配信をするクリエイターをサポートする企業)と業務提携を行いまいましたので、今後新しい展開を期待して頂ければと思います。」
新規事業の漫画動画
賀島「漫画動画とは漫画を動画で見るというコンテンツです。拡大が見込める事業でありながらも本格的に漫画動画に取り組む企業はまだまだ少ない状況です。そこで、ここに早期参入し、漫画動画の分野でトップを狙っていきたいと考えております。
ビジネスモデルのベースになる広告収入やB to Cのみに収まらず、B to B展開できるような良質な漫画動画を制作し収益化を狙っていきます。現在は『ミルコミ』というプロジェクトとして複数のチャンネルを開始させていただきました。」
この漫画動画事業の説明では、実際に投稿している漫画動画の冒頭をサンプルとして流して説明を行いました。上映自体は1分半程度で、これからどうなるの!?というタイミングでサンプルの上映を終了した為、会場からは思わず笑いが起こり和む場面もありました。現在もたくさんの漫画動画がUPされているので、ぜひ気になった方は見ていただけると嬉しいです!
(こちらでは画像とURLにて紹介させて頂きます)
「Cawaiiカレッジ!」
女性が見るものと侮る事なかれ、ストレッチやダイエット、お肌など、男性だって気になっている所だってカバー。なによりもすぐ実践できるってのが嬉しいポイントですね。後は絵が可愛い(個人的オススメポイント)
「アリエネス」
理不尽って意外と遭遇する!?そんな時こんな風にスッとしたいと思う動画です。様々な理不尽を見る事で、自分の身に起きた時の対策にも!?
「ココロデイズ」
ホッとする話は、聞いててほっこり和める。忙しい日々に、ふと触れたくなるような話が沢山あります。ちょっと疲れた、ストレス溜まってるかも。そんな方にオススメです!
参加者からの質問
決算説明会の話しに戻りますが、新しい事業ゆえに、質問もやはりココがメインのようでした。
Q:合成音声などを使い動画の量産はしないのですか?
A:賀島「技術的には可能でございます。ただ一方で今、Youtubeが、合成音声のコンテンツに関しては収益化の対象にならないとのレギュレーションがありますので、企業として声優を使った良質なものを提供していきたいと考えています。」
Q:漫画動画の収益性を具体的な数値で表すとどのような見込みですか?
A:賀島「まだ9月に始めたばかりなので、コンテンツを多くそろえる準備段階と考えており、具体的な数値はまだ出すことができません。ですが、ココの領域でナンバー1を取るという思いを持って参入をしておりますので、今後に期待をしてほしいと思います。」
決算説明会の最後に
決算説明会終了後、なにやら参加者が社長のもとへ向かっていきます。名刺交換をしながら、中には楽しそうにお話をする人も。気になる!ので勿論聞いてみました。社長は「どこの記者の方ですか?(笑)」と冗談を交えつつ答えてくださいました。
賀島「決算説明会に来る人の中には、アナリストの方だけではなく、営業として来ている方も多い。HPで公開した情報を見て、気になって来てくれる人もいるんだよ。」
決算説明会は、会社の情報を説明する場でもあり、新たな取引のきっかけにもなる場所なんですね。
編集後記
会社の社員として働いていると、日々の業務に追われて、会社全体の動きというものに思った以上に触れないし考えなくなってきているなと思いました。
でも会社として何を考えて、どのように収益や成長を狙っているのかを知ることは、投資や営業の方達に限らず、社員にも大切で必要なことである気づきました。
何をしたいのか分からないが、とりあえず作業が来たからやる。と、仕事をしていくのはつらいことだと思います。会社が何をしたいから、こうすればよいのではと、社員として考え働いていくためにも、こういった機会や情報に立ち合い触れて行きたいと、今回の決算説明会を通して感じました。