はじめに
私の通っていた専門学校では、ゲームショウの一般に参加することが出来たので、今回のゲームショウを含めると、4回連続でゲームショウに参加してきたことになる。連続していくと良いことがあり、変化の非常に大きいゲームショウで、展示されているブースを前年度と比べると、なんとなく業界の流れや変化を感じることが出来る。今回はエンジニアとして今後勉強をしていく方針を自分の中に持つ為に、今回のゲームショウで、ゲームの傾向を自分なりに見て分析し、今後の方針の参考やモチベーションアップに繋げていく。
今回は、
・スマホコンテンツ
・パソコンコンテンツ
・ハード、その他
の3つに分けて感じたことを書いていく。
スマホコンテンツについて
大きなブースは対人戦ゲームが多く、友人などとゲームを始めることが多いからか、『継続する力』というのは他のゲームと比べると高いと感じ、イベントなども組まれる回数が多い傾向にあると思われる。
反面、継続者が多いコンテンツであるが故、新規ユーザーが入りにくくなってしまう点が懸念点でもある為か、イベントのコーナーを使って新規ユーザーに体験してもらうスペースに力を入れているように見受けられた。
中国企業は、対人戦ゲームとは違った独自の路線をとっており、対人戦のようなコンテンツは少なく感じた。気になり1つ展示を試遊させていただいた。
モーションを使った3Dゲームをメインにしていて、対人戦よりはゲームで物語を進めていくような感覚のゲームがある。1つのキャラにカラーチェンジや着せ替えなど、自分だけのキャラをデザインしていく要素もあり、キャラを自分の分身として操作、物語の主人公として遊べる工夫がされていた。
スマホの本体の進化として面白かったのはAndroid。今後もゲームに関してはやりやすさなどを追及していくようだ。ゲームしながら攻略を検索したり、配信をしたりと、一画面で複数のサイトを使っていくようだ。画面の広さ等も、それに伴い、様々な比率が出てくると思われる。
パソコンコンテンツ
eスポーツの広がりもあり、様々なコンテンツにおいて発展していると感じた。企業によるゲームも多く、個人での開発にも使われている幅広さを見せていた。eスポーツは毎年イベントブースも組まれ、多くの人で賑わっているのか、ブースの幅は例年変わらず、広いスペースが取られていた。
個人間のゲームではギミックを攻略していく3Dアクションや、2Dの弾幕など、ジャンルも幅広く、色んなコンテンツがいまだに多く残っていると実感した。会場の流れもパソコンコンテンツを推奨しているのか、パソコンの展示や、キーボード、ゲーミング用の椅子など、パソコンゲームをする際に必要となるものを展示するブースが増えている印象が大きい。今後もビジネスの大きい市場になっていく流れが予想される。
ハード、その他
大手のハードに関しては、リアルを追及していく傾向が高い。世界観に沿った綺麗さとリアルを追及していると感じた。主に3Dがメインで、昔は2Dでも、3Dに変換して、そこからさらに鮮明な3Dへと進化を遂げていくものが多いと感じる。ハードの進化も相まって、より鮮明なものを快適に動かせている。ここからさらなる進化をどのように遂げていくのかと思うと楽しみに感じる点が多い。
VRの世界では、3Dのリアル性が上がっている印象を受けた。ポリゴンの様な物から、よりリアルな物へと進化を遂げている。ただ操作性の問題は依然残っているようで、プレイしている様子をみても、動きに難があるように感じた。コントローラーは既存のコントローラーや椅子と一体になった筐体のようなコントローラーや操作をメインにしないシュミレーションなど、操作方法の模索は行われているように見える。家でやるように普及するためには、まだ時間がかかるイメージは拭えないと思えた。
面白い試みとしては、障害者向けに車いすや視線での操作を使ったゲームの開発が行われているという事。ゲーム=コントローラーという概念の世界から外れ、新しいターゲットにフォーカスしている点が面白いと感じた。VR以上に未知なる分野ではあるが、全ての人が出来るゲームという試みは、個人的に好印象。
編集後記
相対的な割合としては3Dで世界観に沿ったリアルよりのゲームが追及されていると実感した点が多かった。2D、3D共に、キラーコンテンツとなるゲームや、アニメ化された作品がモチーフになっており、物販などを見ても生き残っている期間も長い。そこら辺をいかにうまく取り込んで行けるのかがユーザーの継続性という面で大きな力を得るのだと思う。
それぞれのコンテンツが進化していく中で、主に2Dならばモーション、反射や当たり判定などを基本的な物理系の処理、3Dなら、リアルな動きをどのように動かしていくのかを考えていくことが、今後のためにも必要になると個人的に感じた。学校と今回を含め、計4年間を通して、ゲームショウで業界の流れを見れた事は、自身にとっても大きな勉強とモチベーションを得ることができた。