※本記事に記載の情報は、2020年12月時点のものとなります。
こんにちは!ドリームアーツ採用担当の山本です。
私たちが大切にしている「協創=co-creation」を担う仲間たちを紹介していく連載『co-creators』。今回は、緊急事態宣言真っ只中の2020年5月に入社したエンジニアメンバーをご紹介。入社から半年たった今のやりがいを聞いてみました!
【プロフィール】吉村 大佑(よしむら だいすけ)広島大学大学院修了後、新卒で大手SIerに就職し開発のほか育成、技術サポートなど幅広く経験。8年ほどの勤務を経て2020年5月ドリームアーツへ転職、広島本社にて勤務。入社後は主力サービスであるSmartDBのインフラ開発を担当。趣味はギターとテニス(観る専)、プライベートは2児のパパとして子育てに奮闘中!
自分の手でサービスを送り出したい。SIerからの転職
前職は6,000人規模の大手SIerでエンジニアとして働いていました。転職直前まで開発者の技術サポート専任の部隊にいて、社内の開発者が抱える技術的課題やトラブルを解決する仕事をしていたのですが、そこは言ってしまえば技術分野における「最後の砦」。自分たちが匙を投げたら迷宮入りしてしまうので、決して「わからない」とは言えない環境です。桁外れの技術力をもった優秀なエンジニアたちに囲まれて、技術的に鍛え上げられたなと思います。
ドリームアーツの社員数より多い500人が関わり何百億というお金が動くプロジェクトで開発したり、社会インフラを支えるミッションクリティカルなシステムの開発に携わったり、刺激的な経験を数多く積んできました。ただビジネスの特性上、開発して納品したらまた次の案件に移り、自分が作ったシステムのその後を見る機会はなかったんですね。転職しようと思ったのは、自分の手でサービスを世に送り出したかったから。自分たちが作ったものをお客さまに使ってもらって、自分たちで運用もして、お客さまの声を聞きながら改善して、というサイクルの開発をやってみたかったんです。何社か面接を受けた中でも、ドリームアーツは基盤がしっかりした自社サービスを持っていて、開発も力を入れてやっている雰囲気を感じましたし、子育てや将来のことを考えて地元の広島にUターンしたいという想いともマッチし、入社を決めました。
2020年5月に入社してからは、SmartDBチームでインフラ周りの開発を担当しています。Shopらんなど他のプロダクトもそうですが、SmartDBは毎週リリースしているので、このペースで続けていくのはかなり体力がいるし大変だと感じることもあります。また、ありがたいことに私が入社してからもお客さまはどんどん増えているので、インフラや運用周りの重要性もさらに増し責任も重くなってきている実感はありますが、使ってもらえることは励みになりますね。
大企業向けSaaS開発の難しさとやりがい
BtoB、特にエンタープライズ向けのサービスは、簡単には止められないんですよね。toCだから止めていいというわけではもちろんないのですが(笑)toBの場合、サービスが停止したらお客さまの業務、ひいてはビジネスも止まってしまうので、影響の大きさという点で若干違いがあるかなと思っています。止めてはいけないという前提で、制約も多い中でよりよいサービスを目指し開発し続けるというのは難しさもあるし、プレッシャーも大きい。またドリームアーツは大企業に対してサービスの開発からお届け、利活用を通しカスタマーサクセスに至るまでトータルで価値を提供しているので、特定の分野、たとえば実装だけできればいい、というわけではないんですね。自分たちで企画も設計も実装も運用もすべて担うからこそ、万が一このエラーが出たらどんなログが出るべきかとか、原因がすぐ分かるようにするにはどうしたらいいか、とか、考えるべきことが山ほどあります。背負っている責任の大きさを考えると結構重圧があるけれど、何十万人というお客さまに使っていただくサービスを創るとはそういうこと。難しさの分やりがいもひとしおです。
ドリームアーツだと新入社員であっても関係なくこういう業務をアサインするのが大胆なところだなと思いますが、新卒からビジネスを直に感じられる環境でDevOpsを経験できるのはすごく貴重だし、事業を創っていく経験も、エンジニアとしてのキャリアにおいて必ずプラスになると思います。開発の仕方としても個人の裁量にまかせられるところがだいぶ大きくて、手取り足取り指示されて動くのではなく一人ひとりが自律的に考えて仕事を進めるスタイルなので、エンジニアとしての基礎力という意味でも大きく成長できる環境はあると思いますね。
実際、開発メンバーは若手も含めしっかりした技術を持っている人が多い印象です。一人ひとりが担当する範囲が広いのでおのずと技術に詳しくなっていく面もあると思いますし、新しい技術が好きなメンバーも多いですね。技術の移り変わりは速いですし、私が社会人になった8年前と比べてもすでに、Webシステムで使う技術はまるっきり変わっています。新卒で入社した若手メンバーも多いですが、学生時代に研究していた技術や内容に変にこだわらず、新しい技術をキャッチアップしながらレベルアップしていく姿勢がある仲間が多いのはいい環境だなと思いますね。私自身も新しいことを学ぶのが好きで負担には感じないので、楽しみながら取り組んでいます。
エンジニアも、フロントも。全員でサービスを成立させる一体感
ドリームアーツは「協創」をミッションに掲げ大事にしていますが、部署や役割を超えて協力する姿勢が風土として根付いているのはよく感じます。私も含めエンジニアは「アカウントエグゼクティブのメンバーが日々お客さまと向き合って頑張っているから、お客さまに選んでいただける」「カスタマーサクセスのメンバーがしっかり導入支援をしてくれているから、安心してサービスを使っていただける」みたいな感謝の気持ちをちゃんと持っていて、ドリームアーツのメンバー全員でサービスを成り立たせる、という関係性ができているんですよね。SIerではひとつの案件に「納品」というゴールがあり、開発が終わったらそれ以降はノータッチでしたが、自社サービスを提供するドリームアーツでは価値提供に終わりはなく、ずっと続いていきます。フロントメンバーの奮闘がわかるからこそサービス提供者としての責任を感じますし、開発者としてもっと良いサービスに進化させていかないと、と気も引き締まる。この、役割を超えて連携する感じが新鮮な感覚で、やりがいにつながっていますね。
私自身はまだ営業同行等をしたことがないので、お客さまの反応を直接耳にすることはありません。でもアカウントエグゼクティブのメンバーがアップしてくれる営業レポートや、社内チャットのSmartDBご意見箱チャネルなど情報がオープンになっているので、お客さまの声はすごく近くに感じます。今はインフラ担当なので具体的な機能開発を通して要望を反映する立場にはありませんが、リアルな意見をできる限り取り入れて、エンジニアとしてユーザーのニーズに気付くことができる感度はもっておきたいと思っています。
事業を肌で感じられる、フラットなカルチャー
ドリームアーツに入って驚いたことのひとつは、経営陣との距離が近くフラットな社風です。前の会社で本部長といったら、手が届かないような遠い存在の人。気軽に話しかけるなんてありえないことでした。でもドリームアーツでは本部長や役員も社員一人ひとりを気に掛けていて、1on1をしてくれたり、これが当たり前のこととして浸透しているんだなと。トップの人たちと対面する、ということが本当になかった私からすると、役職による壁がなく、離れていない感じがいいなあと思いますね。代表の山本さんもオフィスにいれば話しかけてくれるし、これがカルチャーなんだなと思います。
また、毎週月曜の朝に「Weekly Morning Session」という、山本さんをはじめとする経営陣やリーダーが各グループの状況やトピックを共有するオンラインミーティングがあり、全拠点の誰でも自由に参加して質問やコメントもできる場になっています。経営陣が何を考えていて、今後の事業をどうドライブしようと思っているのかが誰でも聞けて、ビジネスが動くのを肌で感じられる。これはすごく良いなと思いますね。前職だと社長に直接話を聞く機会は年に1回あるかどうかくらいのものでしたが、開発現場としては、トップが何を考えているのか、今後事業の方向性がどうなるのかよく分からないまま指示された作業をこなすだけとなってしまうと、「何のためにやっている仕事なんだっけ」とモチベーションが下がりやすくなってしまいます。情報がオープンになっていて会社としての方向性が分かることで、目の前の作業だけではなくある程度遠いところに道しるべを置いて業務にあたれるようになるので、これはありがたい機会だなと思いますね。
経験を活かし、より強いエンジニア組織へ
この先、技術者としてもっと刃を磨いていきたいというのはもちろんですが、技術を極めるだけではなく、エンジニアに軸足をおきながら他の軸も育て、もっと活躍できる場を増やしていきたいと思っています。前職で4年ほど、社員育成や新入社員をまとめる開発リーダーをしていた時期があり、そこで初めて育成の必要性や楽しさに気づくことができて、周りの人をよく気に掛けるようになったんですね。その経験をドリームアーツでも活かし、エンジニアリングマネージャーのような方向でも活動の幅を広げられるといいかなと考えています。チームで開発を進めるうえでは、たとえば進捗をうまく連携するには?品質管理を徹底するには?など、気を付けるべきポイントやノウハウがたくさんあります。ドリームアーツにも長年の経験から蓄積されたものがもちろんありますが、私にもSIerで培ってきた感覚や目線がありますし、全員一律ではない、一人ひとりの知識レベルや理解度に合わせた教え方も試行錯誤しながら得てきました。前職と比べてもドリームアーツはエンジニアとしてとがっている人が多いと感じるので、せっかくとがっているのを丸くしないようにバランスをとりつつ、チーム開発ってこういうのが大事だよね、という共通認識みたいなものを伝えていき、より強いエンジニアリング組織作りに貢献していきたいです。