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ジョブカン10周年!【Donuts執行役員・ジョブカン統括責任者 石山瑞樹インタビュー】

ジョブカンは2020年5月でリリースから10周年を迎えました。
株式会社Donuts執行役員でジョブカン統括責任者の石山とともにジョブカンの10年を振り返ります。

■石山瑞樹プロフィール
株式会社Donuts 執行役員
ジョブカン統括責任者 石山瑞樹
2012年に株式会社Donutsに入社し「ジョブカン勤怠管理」のサービス責任者に就任。マーケティング・制作ディレクション・営業支援・ブランディング構築など、多岐にわたる業務を兼任し、クラウド勤怠管理システムシェアナンバーワンのポジションにまで成長させる。その後、ジョブカンのシリーズとしてワークフロー、経費精算、採用管理、労務管理、給与計算をリリース。


-2012年入社とのことですが、Donutsとの出会いは?

Donutsとは、前職でWEBサイトの制作を依頼したことが初めの出会いでした。
成長性の高いインターネット業界でアイデアを実現したいと考えるようになり、経営基盤がしっかりしたDonutsへジョブカン営業責任者として入社しました。

-ジョブカンは社内向けのシステムだった

もともと自社のアルバイトを管理するために作られたシステムです。実際に運用してみると社内からの評判が良く、「これは他社にも販売できる!」と手ごたえを感じたそうで、その後改良を重ね「ジョブカン勤怠管理」として2010年5月にリリースしました。

2010年のリリースから私が入社する2012年までの2年間で、契約数は約10社ほど。
ジョブカンは勤怠とシフト管理の機能が充実していましたので、まずはこれらの需要が高いサービス業、飲食店を中心にアプローチし契約数を伸ばしていきました。

営業を続けるうちに、お客様から「勤怠管理は使いたいけれど、シフト管理は必要ない」といった要望が出るようになりました。確かに、業態によって必要な機能は違いますし、使いたい部分だけ契約できる料金体系の方がお客様の要望にしっかり答えられると感じたため、機能を自由に組み合わせられる料金プランに変更しました。


-顧客へのヒアリングを徹底し、機能の追加に注力

画期的で目新しい”広い(Want)”機能よりも、無ければ自社の勤怠を管理できない”深い(Must)”機能を追加することを重要視していました。
例えば、出勤簿の集計を日・月・週のどの設定で実施するかは企業によって異なります。また、フレックス勤務に対応した機能も必要でした。
顧客へのヒアリングを繰り返し、細かいながらも汎用性が高い機能の追加に3年ほど注力しました。サポートを外注せず自社で完結することで、速いスピードで機能追加できましたね。

営業での目標設定も通常は売上を目標とすることが多いですが、ジョブカンは契約件数を目標に掲げています。そうすることで、お客様の要望をいかにサービスに反映しているか、そして導入いただいているかをすぐに把握できますよね。この考えはコーポレート・スローガンである「PRODUCT FIRST」にもつながります。


-独自の取り組みを実施し、資料請求数が15倍に

当時、競合と言われる勤怠管理システムが30ほどありました。ジョブカンは後発のサービスなので、その中でもほぼ最下位でした。
より多くの方に選んでいただくためには、競合が講じた施策をなぞっても効果は出ないと考え、以下3点に注力しました。

1.法人向けIT製品比較サイトの勤怠管理部門で1位獲得を目指す
2.無料でジョブカンの一部機能を使うことができる「無料プラン」を提供
3.お客様自身でジョブカンのアカウントを発行できる「WEBアカウント発行」の追加

多くの方の目に止まり資料請求していただけるよう、IT製品比較サイトでの1位獲得を目指しました。また、法人向け・個人向け問わず成長しているサービスの施策をジョブカンに活用しましたね。
この取り組みにより、資料請求数が15倍になり、サービスサイトのPVも2倍になりました。

-勤怠だけでなく社内全体をクラウド化へ

ジョブカン勤怠管理の知名度が高まり、勤怠管理システム導入コンペで選んでいただくことが増えた一方、「勤怠管理を徹底したい」という要望のほかに「勤怠だけでなく社内全体をクラウド化したい」という声もまれにあったこと等から市場分析を実施し、2016年2月に稟議や各種届け出の申請・承認が可能なクラウドシステム「ジョブカンワークフロー」と経費精算クラウドシステム「ジョブカン経費精算」をリリースしました。

2016年9月リリースの採用管理は、勤怠管理と同じく社内課題から生まれたサービスです。積極的に採用を実施した分、人事部の候補者管理業務も増えていました。この課題を解決するため社内で開発が進んでおり、当初はジョブカンとは別サービスとしてリリースする予定でした。
しかし、社内クラウド化を希望する企業様をより多く支援できるという考えから、ジョブカンの新サービスとして追加することになりました。


-強い連携でバックオフィス一括管理を実現

2017年・2018年には労務管理・給与計算をリリースしました。
マイナンバーの管理や紙を多用する煩雑な手続きの多さが労務業務における課題だと感じていて、採用管理・労務管理・勤怠管理がそろうことで内定者の入社手続きから勤怠管理までを一気通貫して行え、さらに便利になると考えました。

そこで、2017年ジョブカン労務管理のリリースを決めたんです。
給与計算については、すでに多くのサービスが提供されていますが、バックオフィスに特化したクラウドシステムをリリースし作り続けてきたジョブカンが開発することで、業務の一元管理をより強化できると考えました。
競合が多い、いわゆるレッドオーシャンの業界でしたが、ジョブカンを使ってくださるお客様が増え、認知度も高まっていました。そのため埋もれることなく一定の契約数を確保できる自信がありました。

-ジョブカンの組織の特徴は?

ジョブカンはサービスごとにチームを分け、各サービスで営業・開発を行っている「縦割りの組織」です。通常は営業部門が全サービスを販売する「横断的な組織」が多いようですが、全てのサービスで業界No.1を目指す我々にとっては不十分な組織設計だと感じます。自サービスの課題と向き合い、顧客の声を聞くことで機能開発が進みますし、営業手法も洗練されると考えます。
加えて営業フローを徹底的に効率化しており、今では営業1名で一ヶ月に1000社契約を獲得できる体制を整備できています。

ジョブカン成長の秘訣は?
・SaaS(Software as a Service)の常識にとらわれない柔軟さと視野の広さ
・P(プラン)の質の高さとスピード感の両立

の2点だと思います。

ジョブカンの提供元であるDonutsは、ゲーム開発から始まり、ライブ配信アプリや電子カルテクラウドシステムまで幅広い事業を展開しています。ジョブカンはSaaS型のサービスですが、その常識にとらわれず、他事業のノウハウを取り入れながら目標設定を行い、施策を講じてきました。
ジョブカンが2012年から2019年までの7年間で5倍 5倍 5倍 3倍 3倍 2倍 2倍 2倍の勢いで成長できたのも、その柔軟さと視野の広さが秘訣です。


-求める人材は?

前述の通り、ジョブカンは各サービスで業界No.1を目指しています。目標達成のためのミッションは、ハードルが高いものもありますが一つ一つ非常にやりがいがあります。また、どのプロジェクトでも自分が中心になって推進でき、”自分がサービスを変える・作る”ことが叶う環境があります。チャレンジ精神溢れる方には最適の場所ですし、私もそういう方と一緒に仕事がしたいですね。


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