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中途こそ、わからないことははっきり言った方がいい。外から新しい風を吹き込むのが自分の役割【社員インタビュー】

デジタルキューブの中の人をご紹介する社員インタビューシリーズ。第4弾は、2021年に入社したフロントエンドエンジニアの皿海 (さらかい) さんです。

前半は仕事のスタイルや入社のきっかけ、後半は中途社員として感じる、会社の中での役割ややりがいについて話してもらいました。

皿海 佳子 (さらかい よしこ)

  • 2021年3月入社
  • プロダクトサービス部 フロントエンドエンジニア
  • Twitter https://twitter.com/yotigory
  • 休日の過ごし方: キャンピングカーでキャンプに出かける
  • 趣味: 読書と勉強会。村上春樹から読書好きになり、最近はミステリー一択。月1くらいで勉強会に顔を出して刺激を得ることが好き。


聞き手: 人材開発室 恩田淳子

徹底的なタスク管理で作業は1日6時間に。余白を持たせて自分の時間を大切にする。

ー 現在のお仕事について教えてください。

現在は、フロントエンドエンジニアとして、自社プロダクトである ShifterAmimoto のダッシュボード開発を担当しています。

具体的には、お客様やサポートチームから挙がってくる要望をもとに機能を追加したり、さらに使いやすくなるようデザインや操作のフローを更新したり、またダッシュボードの定期的なメンテナンスを行ったりしています。

<1日の仕事の流れ>

10:00-10:30|コーヒーを飲みながらメールチェックと社内チャットツールを確認

10:30-12:00|開発作業

12:00-13:00|休憩。30分はランチ、30分は英語の勉強など自分の時間

13:00-15:00|開発作業

15:00-16:00|メールチェック、家事など、開発作業からは離れる

16:00-18:00|開発作業

18:00以降|ランニング、夕食準備など

ー 18時に仕事が終わっているんですね! すばらしい。

はい、実は (笑)。

私は計画的に物事を進めるのが好きなので、タスクの期日から作業を逆算して、あらかじめ今日のゴールと今週のゴールを決めて1日のスケジュールを立てています。

基本的にソースコードを書く開発作業は1日6時間。残りの2時間は、作業のバッファとメールチェックやコミュニケーションの時間として確保しています。突発的なことがない限り残業はしません。

開発はおよそ2時間で区切れるように作業予定を組みます。ストイックな感じに見えますが、作業を時間単位で分けることで 「予定通りに進んでいないな」 とか 「誰かにヘルプを出した方がいいな」 といった判断がすぐにできるんですよね。

時間的な余裕ができるので、気分転換に時間を使うこともできますし。

今年は TOEIC にチャレンジしているので、隙間時間を勉強に充てています。

もちろん、一日中忙しくしている時もありますが、自由に時間を使って仕事をしていると思います。

※人材開発室より: デジタルキューブでは、コアタイムなしのフレックスタイム制を採用しており、勤務時間は社員の自主性に任されています。また、基本賃金や諸手当とは別に、月15時間分の定額時間外労働手当を支給しています。所定労働時間に関わらず支給していますので、「効率的に仕事をしている」方にとってはメリットの大きい仕組みとなっています。

入社のきっかけは「自分を試したかった」から。

ー これまでのキャリアについて教えてください。

高校卒業後は銀行に10年、その次に長いのは PC 講師業が5年です。

他には在宅データ入力作業、営業事務や不動産事務など、いろんなことをやってきましたね。その後、派遣社員として大手企業の Web 制作に関わることになり、制作会社を経て今に至ります。
今では自分のキャリアの中で一番長いのが Web 業界となりました。

ー デジタルキューブに入社したきっかけと決め手はなんでしたか?

きっかけは、勉強会後の懇親会で、代表である小賀さんからの「そろそろ助けてくれへん?」の一言です。もともと小賀さんとは WordPress コミュニティでつながっていたものの、突然のお誘いに驚きました。

というのも、デジタルキューブ = WordPress というイメージがあったので。

当時私は Web 制作会社にいたものの、仕事でほとんど WordPress を使っていなかったので、私で役に立てることあるの?という感じでした。

決め手は、一言でいうと「チャレンジしたかったから」です。

その時に働いていた会社は勤続4年ほど。良い環境ではあったものの、自分がやれることはやったという感覚があって、何となく惰性で仕事をしている自分を感じていました。ちょうど、そろそろ次の挑戦をしてみたいな、しないとだめなんじゃないかな、というタイミングだったんですよね。

元が堅実な性格なので無謀なことはしないんですが、自分を試してみたいという気持ちが先に立ったというのが正解かもしれません。

デジタルキューブにはつよつよエンジニアが多く在籍していることも知っていたので、一緒に仕事をしてみたいという興味もありました。

ー そこから代表との面談を経て、晴れて入社ということでしたが…。デジタルキューブに入ってみてイメージの変化やギャップはありましたか?

入社後に感じたのは、想像以上に人が個性的で社内の雰囲気が“濃い”ということでした。

フルリモートワークで仕事をする会社と聞いていたので、会社の雰囲気が淡白というか薄いと思っていたんですが、全然そんなことはなくて。

仲が良いというか、仕事以外での関係性ができあがっているというか。

WordPress や AWS といったコミュニティ活動を通じて入社した方が多いので、興味軸や関心軸が似ていたり「異国の地で皆で大変な思いをして何かやりきった」といった共通の体験があったりすることが、その雰囲気を醸し出しているのかもしれません。

なので、初めは「えー…」ってなりました。

でも 「仲良くなることが目的じゃない。無理して輪に入らなくてもいい。仕事をしよう」 と切り替えて入っていきました。

最近は、リモートワークだからこそ強くて濃いくらいのチームワークが必要なんだなと思います。くだらないチャットの会話を見てニヤニヤしています。

外から新しい風を吹き込むイメージで発信する。

ー チーム構成について教えてください。

私が所属しているのはプロダクトサービス部で、受託開発を担当するチームと自社サービスを担当するチームに分かれて仕事をしています。

私は後者のチームです。自社サービスのチャットサポートを担当しているメンバーやエンジニアと話をして進めていくことが多いです。

プロダクトサービス部全体では、月に一度のミーティングでチーム全体の進捗や情報の共有をしているのと、上司や同僚とそれぞれ週に一度 1 on 1 をやっています。

ー チームの中でどんな役割を担っていますか?

うーん…中途転職組はこの 「自分の役割をどう作るか」 が一番難しいと私は感じています。

仕事の役割はもちろんなんですが、その前にポジション取りというか、チームメンバーと意思疎通ができるようになる必要があると思っていて。

未経験の新人さんであれば、周りも初めから手取り足取り教えてくれますよね。

でも中途入社者の場合は積み重ねてきたものがありますから、例えば何かを 「わからない」 といっても 「どこまでわかっていて・どこからわからないのか」 の前提をお互いにすり合わせてからやりとりしていく必要があります。

すり合っていない状態で何かを教えてもらって 「それ、知ってるんだけど…」 となって時間が無駄になってしまったり、逆に知っている前提で仕事を振られたのに全然できなくて周りからがっかりされたり…なんてことになったらお互いに悲しいじゃないですか。

なので、待っていたら教えてくれない、自分から聞かないと情報が落ちてこないと思って、とにかく初めはやりとりを多くしました。そうやってやりとりしているうちに、だんだんお互いに前提や人となりがわかってきて、自分の役割なり居場所なりができてくるんだろうな、と。

ー皿海さんは意見の発信がすごく多いですよね。それ自体が役割のようにも感じます。

小さい頃の転校経験や、PC 講師として人に教えてきた経験があったからかもしれません。

言わないと伝わらないよね、というスタンスです。会社の中では当たり前だけど、外から入ってきた人には当たり前じゃないこともありますし。

あとは、今までやってきた経験を生かして、自分がこうした方が良いと思ったことは積極的に実践・発信して共有していくことも心がけています。

会社の仕事の仕方を学びつつ、外から新しい風を入れるようなイメージでやっています。

仲間に助けてもらいながら、同じゴールに向かってやり切った経験が糧になった。

ー 入社後に担当した業務やプロジェクトで印象に残っているものを教えてください。

Shifter に SAML 認証 を実装したことですね。

当時は Shifter ダッシュボードの開発担当に着任したての頃で、Shifter のサービス自体よくわかっていない。もちろん SAML が何かもわからない。AWS もわからない。

AWS のサービスを利用して SAML 認証を実装するという方針は決まっていたものの、私は AWS のアカウントだけ持っていて、最後のログインは数年前という状態でした。

オンラインミーティングに呼ばれ 「私が呼ばれても良いの?」 という不安を胸に参加しました。プロダクトマネージャーからひと通り説明を受けてから、チームのエンジニア2人と3人で残って会話したんですが、まず聞かれたのは 「AWS ってどこまで使ったことある?」 でした。

私の前任者が AWS に詳しい人だったので、がっかりされるのは怖かった。でもここで嘘をついたらダメだなと腹を括り 「数年前にログインしたっきり…」 と正直に伝えました。

「じゃあ、今ログインしてみる?」 と言われ、案の定パスワードが間違っていてはねられ、2段階認証のメールもどこかに飛んでいって…。

「皿海さん、焦らないで良いから。数年前にやったこと、そんな急にできないんだから大丈夫。初めからやろう」 と。

この反応にむちゃくちゃ救われました。

その後は 「このドキュメントから読もう」 「このチュートリアルをやろう」 というガイドをもらいながら、ほぼゼロから AWS と SAML について学びながら実装を進めていったという感じでしたね。

その後も、Amazon S3 にファイルがアップロードできずに3日くらい作業が止まることもありました。ドキュメントを探し回って、日本人の方が書いたブログの記事にアップロードがうまくいかない原因とその理由と対策をやっと見つけて、チームメンバーに理由を伝えて対応してもらって…。

原因と対策だけ書いてあるブログは他にもあったんですが、理由がわからないと 「これお願い!」 って伝えられないでしょう? そのブログを書いてくれた方には大感謝です。

ー 大変でしたね。その案件を通して、皿海さんの中で変化はありましたか?

変化は、すごくありました。

仲間と同じゴールに向かってやり切った経験ができたという自信がつきました。

難しい依頼がきても、仲間がいるから何とかなると安心して仕事ができるようになりましたね。

私と同じく自社プロダクトのダッシュボード開発に携わっている後輩がいるんですが、恩送りじゃないですけど、自分が得た良い経験はぜひ体験して欲しいし、一緒に何かをやり遂げるような良い関係でいたいですね。

経験値から答えを導き出せることは少ないですが、考え方や手段を伝えてアドバイスできることは多くあると思っています。

例えば、ふたりで考えてもわからないことは 「○○さんに訊いてみようよ」 と促したり、実装方法を一緒に考えて提案したり。彼がこれから着手する開発案件について不安がっていた時には 「どんなに大きく見えても、ひとつひとつの積み重ねでできていくから、少しずつやっていったら大丈夫だよ」 と伝えたこともあります。

手を動かした分だけ次につながるのが楽しい。Web に限らず、興味を惹かれたものに純粋に取り組んでいく。

ー 今の仕事でやりがいや面白さを感じるポイントを教えてください。

手を動かした分、必ず次の仕事につながっているところです。

デザインが決まっていくのを見たり、作ったものが動いたり…どんどん画面ができていくのが楽しいですね。

実装でハマったポイントなどをみんなで笑いながら話したりするのも楽しくて好きです。

みんな、同じところでつまずくんだなーって。面白いですよね。

ー 働く中で、苦労していることや課題だと感じていることはありますか?

フルリモートワークなので、視野が狭くなることがあるということです。

作業を時間で区切ってはいるものの、何かに直面した時にすぐに相談すれば早く解決に至るのに、独りで考えすぎてしまうのは課題です。

なので、上長や同僚との 1 on 1 を大切にしています。盛り上がりすぎて延長してしまうときもありますが、よい気分転換になります。

ー 入社されて今年で3年目ですが、もしかしてそろそろ飽きていたりしますか? 今後挑戦したい仕事があったら教えてください。

全然。忙しくて、次から次に開発依頼が飛んでくるので、ついていくのに必死です (笑)。

割と保守的だと自分では思っているので、なるべく新しいことに挑戦していきたいです。それはもしかすると Web ではないかもしれませんが、興味を惹かれたものに純粋に取り組んでいきたいと考えています。

あとは、独りで仕事を抱えて悩んでいる人がいない場所にしたいかな。残業はしませんが、同僚が楽になるようにチームのタスク総量を減らしていきたいので、今もできることは巻き取るようにしています。

ー 最後に、会社の改善点や要望があったら教えてください。

うーん、今のところないですね。あったらすぐに言います!

ーありがとうございました!


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