リスティングプラス採用担当の人事のちーちゃんこと、
大和田千尋さんに採用に関する本音をインタビューしました!
ついに最終回!
転職者が面接で気になる、
「福利厚生や残業については聞かないほうがいい?」
「何か質問ありますか?にはなんて答えるのがいい?」
など…
様々な疑問をぶつけてみました!
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大和田千尋
新卒で営業アウトソーシング会社に入社。飲食サイトの新規開拓など様々なクライアントの営業支援を行う。
その後、ゲーム会社の広告事業部、大手Web広告代理店を経て、2016年にリスティングプラスに入社。
当時なかった営業部の立上げメンバーとしてジョインし、約2年半を営業職で従事。
2019年に人事の立上げとして異動。現在は、採用、教育、労務など人事全般の業務に携わる。
人事のちーちゃん
https://twitter.com/ChihiroOwada
転職面接で気になることを担当者に聞いてみた
リスティングプラス(以下リ):中途採用の選考方法はどのような内容なのでしょうか。
大和田さん:書類選考が終わったら通過者の方と日程を調整して、1次面接で私が面接します。だいたい1時間くらいですね。
その次は体験入社を兼ねた2次面接で、3時間程度実際の執務スペースでマーケティングの基本的な作業や簡単なワークをしてもらい、その後配属予定部署の部門長と社長との面談があります。
それが終わったら、入社していただく方には内定をお出しする形ですね。
新卒採用の場合は最初が説明会などになりますが、おおむね同じ形です。新卒の採用も最近はスピーディーに行うようにしています。
リ:2回の面接で採用が決まるのは、かなりスピーディーですね。
大和田さん:そうですね、日程の調整を含めても最短で2週間程度で内定を出すことがありますね。在職中の方も多いので、入社時期については別途相談という形です。
リ:最後に、面接の時に多くの人が疑問に思っていることがあるのですが、聞いていってもいいでしょうか。
大和田さん:どうぞ、どうぞ。
ありがとうございます。ではまず、
■面接で福利厚生や残業について聞いてはいけませんか
大和田さん:うちはWeb業界の中では比較的残業も少なく、福利厚生もしっかりしていて企業のアピールとしてお話ししたいくらいなので聞いてもらっても構いません。
企業によると思いますが、良くないのは面接官に「そのことばかり気にしている」という印象を持たれてしまうことですよね。なので、「業務以外の時間に勉強していることがあるので知りたいのですが…」という感じで理由を付け加えるなどして、特に気になることを聞くぐらいなら問題ないと思います。
■最後に「何か質問は?」と聞かれますが特に聞くことがない場合はどうすればいいですか。答えないのは印象が悪いですか。
大和田さん:特にないなら、無理に質問しなくても大丈夫だと思います。
ただせっかくの機会でもあるので、実際にその会社で働くことをイメージしたらいくつか聞きたいことは出てくるのではないでしょうか。「入ったらまずどんな仕事をするのか」「業務に必要とされているスキルのレベルは」など聞いておくと、準備に役立つかもしれません。
■面接で前の仕事の愚痴を言ってはいけませんか
大和田さん:さまざまな事情があると思うのですが、基本的には前の仕事の悪口は避けた方がいいですね。
会社が悪い、上司が悪い、環境が悪いという他責思考の人は、入社してもらっても「思っていたのと違った」「会社はこれをしてくれない」と安易に周りのせいにして退職してしまう可能性が高いと感じます。
ただし、どうしても譲れない条件や価値観がある場合もあるので、「自分なりに今の職場で頑張ったけど、改善の見込みがないので環境を変えることにした」というポジティブな内容なら良いと思います。
■どんな経験や経歴がWebマーケティング業界で行かせますか
大和田さん:そうですね、Webマーケティングは本当に様々なビジネスと親和性があるので、営業や接客などの実際にお客様相手に仕事をしてきた経験も活かせます。
コツコツ真面目に地道に行う作業も多いので、データを扱ってきたような数字に強い人も活躍できると思います。
ただそれらの経験やスキルより、一番大事なのは素直だということですね。
Webマーケティングのスキル自体は資格試験があるものでもないですし、基本的なことを研修などで学んだら、あとは自分で考えて実践して身に着けていくことが大事なんです。新しい情報や周りからのアドバイスに対して「そうか、やってみよう」と思える人は成長も早いです。
■面接の何分前に着くのがいいですか
大和田さん:あ、これは意外に重要なのでちゃんと話しておきたいですね(笑)
弊社の場合ですが、答えとしては5分前から指定の時間までに来ていただけるとありがたいです。
というのも、面接にも場所の準備などが必要だからです。
15分前に来てくださる人もいるのですが、さっき言ったように忙しい時は面接も立て込むので前の面接が終わっていなかったり、面接予定の会議室が空いていなかったりします。
弊社の場合は、玄関に待ってもらうためのソファなどありますが、お互いに余裕をもって面接にのぞむためにも、あまり早く面接に来すぎない方がいいと思います。
これもやはり相手に対する想像力だと思います。相手には面接以外にも業務があって、準備の必要だということを考えて行動すれば、失礼なことにはならないと思います。
同じ理由で「少しでも遅れる時は連絡する」というのも意識して欲しいですね。迷ったのか、寝坊かと心配になってしまうので。
■緊張してしまっていつも上手く話せないのですが印象が悪いでしょうか
大和田さん:多少しどろもどろになってしまっても問題ありません。質問に対してすぐに答えが出てこなくても、しっかり考えて自分のことを伝えようとしてくれればOKです。
転職面接は基本的に相手の欠点を探しているわけではありません。
お見合いのように「この人は会社の力になってくれるかな」「逆に会社はこの人が活躍する場所を提供できるかな」という感じで相性を見ているので、そんなに緊張しなくても大丈夫なんですよ。
面接官は本当の気持ちや考えが知りたいので、用意してきた回答を読み上げるだけのような受け答えだと、逆に困るかもしれません。そんな時は本当の考えが聞けるように、質問など工夫する時もありますね。
面接で一番知りたいのは「人となり」と「ビジョン」
リ:大和田さんにとって、面接で一番知りたいことは何ですか?
大和田さん:やっぱり「人となり」が一番知りたいですね。Webマーケティング業界に20代という若い時期に働きたいですといって来てくれる人って、それほど能力や経験に差はないと思うんです。それを身に着けるのは、入ってからでもOKなんです。
だからこそインタビューの中でも言ったように、素直に自分を省みれるかどうか、人の意見を受け入れられるかを重要視しています。
その上で会社の理念や業務内容をしっかり理解して、自分の成長を描ける人、実際に成長のために行動できる人とぜひ一緒に働きたいですね。
リ:面接の実際の所がよくわかりました!ありがとうございました!
転職面接について、実際に人気Web系企業の人事担当者の方に本音でお答えいただきました。実際に採用された人は何が決め手になったのか、採用されなかった人は何がいけなかったのかについて、具体的な内容をお聞きできたと思います。
また「聞きたいけどこんな質問をしても大丈夫かな」「上手く話せなかったけど印象が悪いかな」というよくある応募者の疑問にも答えられたのではないでしょうか。
今回の内容は弊社の場合のものなので、必ずしも全部が他の会社に当てはまるものではありません。
しかし面接担当者の本音を聞けたことで、今後いっそう相手の立場を考えた転職活動が出来るようになれば、書類作成や準備についてもきっとこれまでより上のレベルで対応できるようになるでしょう。
あなたの転職面接の準備に役立てていただけると嬉しいです。