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「すごいテクノロジーを誰でも使えるように」おもろいサービスを創り出す、数学者を目指していたCEOにインタビュー

デジタルレシピ社のスローガン「One Click Innovation(ワンクリックイノベーション)」という言葉の生みの親である、 CEOの伊藤 新之介さんに聞きました!

伊藤さんは仕事の話をしていても、よく数学や歴史の話で例えるので、まずはそこから聞いてみました。なお、伊藤さんは関西出身なので、関西弁のイントネーションでお読みください。(笑)

純粋数学の哲学がデジタルレシピの新サービスを生み出す!?

伊藤さんと仕事の話をしていると、よく数学や歴史のたとえ話をしてくれますよね。

伊藤さん:もともと数学者になりたかったくらい数学は好きでした。数学者になる道を挫折して、起業したくらいです。歴史も学んでいると、さまざまな繋がりを感じられることがあって好きですね。

数学者になっていたらデジタルレシピは存在していなかったかもしれないですね(笑)。数学といってもさまざまな分野がありますよね。

伊藤さん:とくに「純粋数学」という分野が好きでよく勉強しています。

純粋数学・・・すいません、まったく知らない分野です。

伊藤さん:純粋数学は、現在研究されていることが実用されるのは100年後と言われている分野になります。つまり現在研究されている成果を生きている間に私たちは見ることができないんですね。私もよく分かりません。人によっては「何が面白いの?」と思うでしょうが、私は「この知識は100年先に何か素晴らしい技術に発展するのかな」と妄想するのが好きで、サービス開発もそうした楽しみ方をするようにしています。

100年先の知識・技術を実用性に落とし込んだサービスとは、現在でいうと自動運転車や空飛ぶ車みたいなものでしょうか。

伊藤さん:そうですね。私も自動運転車や空飛ぶ車のように、昔は映画やアニメの世界で描かれたような、夢あるおもろいサービスを開発していきたいですね。今のサービスがそうなるかはまだ分かりませんが、PowerPointからホームページを作れる「Slideflow」は、ありそうでなかった意外な組み合わせを妄想しながら作ったサービスではあります。

どうやって新しいサービスを思いつくんですか?

伊藤さん:私はわりとミーハーなところがあり、海外で流行っているサービスを参考にすることが多いです。「Slideflow」に関しても、海外で流行っていたノーコードで、意外性があって、カテゴリとして空いてるサービスを作れないかなと思ったのもきっかけです。そもそもノーコードという世界観が好きなんですよね。

たしかに伊藤さんはすごくミーハーですよね(笑)。ノーコードの世界観とは何ですか?

伊藤さん:ミーハーです。前から思ってたんですが、ノーコードの魅力は、“一部の人しか扱えなかったものが誰にでも使えるようになっていく”が発揮されることだと思っています。パソコンも、かつては専門的な教育を受け、機械言語を扱える人しか使えなかったものですが、現在は誰でも使えるようになっていますよね。歴史を振り返ると、テクノロジーの進化の歴史は専門技術を持った人しか扱えなかったものが徐々に一般人も使えるようになる歴史でもあるんですよ。

歴史のお話が出てきました。伊藤さんは、歴史上の出来事も仕事に例えたりしますよね。

伊藤さん:そうですね。仕事のアイディアを考える時、参考にすることもあります。

歴史的に一番バズったコンテンツは「ジャンヌ・ダルク」

現在、仕事の参考にしている歴史ネタを一つ教えてください。

伊藤さん:「ジャンヌ・ダルク」ですね。

ジャンヌ・ダルクですか?詳しく聞かせてください!

伊藤さん:個人的に、歴史的に一番バズったコンテンツは「ジャンヌ・ダルク」だと思っているのですが、実はジャンヌ・ダルクの英雄譚はナポレオンが広めたんですよ。フランス革命後、フランスはヨーロッパ各国に対する防衛戦争を繰り広げていたのですが、フランス国民は各国による攻勢に怯えていました。そこでナポレオンが持ち出したのが「ジャンヌ・ダルク」です。「昔、同じような状況で田舎者のジャンヌ・ダルクという少女が立ち上がり、フランスを救った。現在のナポレオンはまさにジャンヌ・ダルクだ」という物語を、ナポレオン自身で流しました。その結果、フランスの結束力が高まり、またナポレオンが侵攻した地域は民主主義がどんどんバイラルしていったんです。

ジャンヌ・ダルクはナポレオンが広めたとは知らなかったです。ナポレオンの戦略を事業に取り入れようとしているんですか?

伊藤さん:営業のDX(デジタルトランスフォーメーション)に繋げられて良いなと思っています。「過去にトヨタが“現場でのカイゼン”を繰り返して世界を席巻した。今度は”現場のデジタル化”で再び日本の力を世界に見せつけていきましょう!」みたいな物語で、日本中の営業の方々を鼓舞できたらと考えています。実験的にですが、すでに営業コミュニティも作ってみたりと徐々に動き出してはいるんですよ。

過去には元地下アイドルや元芸人が活躍していた

デジタルレシピのメンバーって懐が深い人が多いですよね。

伊藤さん:私自身が懐が深いかどうかはわかりませんが(笑)、「失敗は許容する。過度なプレッシャーはかけない」という企業文化はあると思います。私や他のメンバーの“人のことを怒れない”性格から創られた文化かもしれませんが。

たしかに伊藤さんが人を怒ったことを見たことがありません。

伊藤さん:自分自身が凡ミスをよくするので、自分のことを棚に上げて“人のことを怒れない”という思いがベースにありますね。誰かが失敗したとしても、「しょうがないね。次は○○を改善して、□□しようか」と反省して次に活かすように促しています。

デジタルレシピの新入社員にはいきなり厳しくなるとかありませんよね?

伊藤さん:ありませんよ(笑)。まぁでもデジタルレシピはチームワークを重視して働くので、当社の文化にマッチした人が良いなと思っています。あくまでこれまでの経験則ですが、業種・職種未経験者や社会人経験のない方のほうが、組織にマッチしてきましたね。とくに地下アイドルや歌手、元芸人など芸能関連の方々はよく活躍してくれました。

未経験で活躍してきた方々の共通点は何ですか?

伊藤さん:一言で言うと“学習拡張性が高い人”、言い換えるとさまざまな分野に好奇心を持って、学習する人でしたね。当社としても未経験者をしっかり育てたいという気持ちが強くあり、さまざまサポートはしていたのですが、そのサポートに対して興味を持って自分のものにしていった人が、偶然?元芸能関連の方々でした。

新たに仲間になる人にも“学習拡張性の高さ”は期待したいですか?

伊藤さん:期待したいですね。というのも当社に入社いただいたら、さまざまな職種の、多様な仕事をしてもらいたいと思っているからです。当社は「Slideflow」を含め、プロダクトをどれだけ使いやすくするか”をテーマに組織運営をしています。このテーマの下、プロダクトの開発・改修における必要性に応じて、適宜部門を作って、随時メンバー構成も変更しようと考えているんですね。そのため、入社した方にも、入社した際の職種にとらわれず、さまざまな部門で多様な働き方をお願いすることになると思います。

デジタルレシピで一緒に“おもろいサービス”を作っていきませんか?


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