気づけば人気 You Tuberに・・・
(聞き手:広報室・根鈴)
デジタルハリウッドに入社する前は何をされていましたか?
(話し手:まなびメディア事業部・石川)
もともとテレビの制作会社で働いていました。毎日違うものが作れる報道の編集マンを選びました。その後、僕がデジタルハリウッドの卒業生だったこともあり、周りに推されてニュース動画のストリーミング配信の部署に異動しました。そこでノンリニア編集から、コーディングしてサイトにアップするところまでを担当していました。その後、CSのニュース専門チャンネルで制作の仕事をしていました。
(根鈴) へえ、動画のネット配信を!いつ頃の話ですか?
(石川) 1999年頃でしたかね、かなり前です。そのうちにデスクになりまして、ニュース動画配信サイトを運営しているうちに、「個人でも動画配信できる時代」がくるな!と
(根鈴) まだYouTubeも生まれてない時ですよね。
(石川) 全然前ですね。「これはやばい、これからテレビを見ない人がどんどん増えてしまう」と思いました。それで、個人的にネット放送局みたいなことができたらいいな、と思っていた時、ためしに動画とリンクした年賀状を作ってみました。新年の挨拶を動画に撮って自分のサイトにアップ、そのURLを年賀状に載せてみました。
(根鈴) ええ!面白いですね。
(石川) そしたら大反響で。僕が下手なギターを弾いたあとに「明けましておめでとう」っていう動画なんですけど(笑)反応があって面白かった。くだらないものを作ってアップするのが好きなんです。
(根鈴) 他にはどんなものを作りましたか?
(石川) iモードのホームページとか、GoLiveというソフトで作ったWebサイトとか。あとは、GIFアニ職人のグループにも所属して、バカなGIFアニメをアップしたりしてました。 とにかくそのころは、Webで面白いものを発信するのにハマってましたし、 Webの可能性も感じていました。
(根鈴) そこから、どうしてデジハリを選んだんでしょうか。
(石川) 将来Webの動画メディアを仕事にしてみたいな、そのためにWebの勉強をちゃんとしたいな、と思っていたときに、デジタルハリウッドの求人を見つけたんです。あ、社員になって勉強すればいいな、と。卒業生作品とか、有名な方の講演とか、自社が発信できるコンテンツがたくさんあるのも魅力で、ここで学びながら、いずれデジハリの動画Webメディアを作れないかな、と思っていました。
(根鈴) なるほど。最初はどこに配属されたんですか?
(石川) 専門スクールの横浜校(当時)です。大半の人がデジハリに入って最初に担当する、入学カウンセラーになりました。好きなことをやるために、まずは成果を出さねばと思い頑張りました。その頃スタッフが少なくて1人カウンセラーだったんですけど。イベントを企画したり、説明資料を工夫して作ったり、親身に相談に乗った結果、びっくりするほど多くの方に入学いただきました。30名全員が私がカウンセリングして入学したクラスもありました。
(根鈴) 石川さんの活躍は、聞いていましたよ…。
(石川) 入学を検討されている方の話を聞いて、背中を押すことに熱中していたんですね。一番長くて1人の検討者の方に9時間カウンセリングしたりとか(笑)あとは広報イベントを企画したりしましたね。
(根鈴) その後は、どんな仕事を経験したのですか?
(石川) 新規事業として、夜の時間を利活用するための大学併設カルチャースクールを開校したりしました。あとは校舎の立ち上げとか、とにかく特攻する仕事ばかりw
(根鈴) デジハリでヨガ教室、というのは斬新でしたね。
(石川) やりたいと言えば、やらせてもらえる会社なので。そこは面白いですね。その代わり責任も自分で取らないといけませんが。何かをやりたい、という人に対しては、みんなが応援してくれる会社です。
(根鈴) その後も、ジプシーのようにあらゆる拠点に移動しては、入学カウンセラーや広報をやっていました。まだまだ動画メディアの仕事に就くには遠かったですが・・・。そんな折、オンラインスクールの部署に異動になったんですね。そこで、これは面白いなと思いました。オンラインの動画で学んだ人がアウトプットを出せるって、凄いな、と。その広報や教材開発はやりがいがありましたね。その後、オンラインスクールが「まなびメディア事業部」として進化し、様々な“まなび”のメディア事業に携わるようになりました。ようやく辿りついた、と思いました。
(根鈴) プログラミング教育サービス「JointApps」(http://www.jointapps.net)のプロデューサーにもなられましたね。
(石川) はい。もともと通学制でアプリの学校を企画していたのですが、3.11が起きて、なかなか通学するのも大変だなと思ったのがきっかけです。「オンラインとプログラミング教育をどう効果的に結び付けられるか」と考え、動画でのプログラミングコースの開発と平行して、誰もがプログラミングを体験できるサービス“JointApps”を有志の企業のみなさまとリリースしました。5歳から学べる無料のプログラミング教育として、メディアにも多く取り上げられています。この頃からようやく、Webメディアの仕事に本格的に携われるようになりましたね。
(根鈴) そして、YouTuberのHIROKI-Menに。
(石川) ええ、仕方なく。まなびメディア事業部が展開している「カメラの学校」の動画に出演して、YouTube上で公開したら、多くの方にご覧いただけるようになりました。チャンネル登録数もあっという間に10000名を越えました。 ※Youtube動画を掲載
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(根鈴) すごいですね。YouTuberになられて、いかがですか?
(石川) YouTuberっていうか…(笑)僕よりも、講師のyuricamera先生がYouTube内で注目されていますよ。僕はあくまで添え物的、刺身のツマとして、盛り上げ役に徹しています。でもYouTubeにアップするたびに、たくさんのコメントがつきまして、嬉しいなと思って一つ一つ返信しています。時には辛辣な意見もありますが、それだけ見てくれている人がたくさんいるんだと思って、あらためてネットのすごい力を実感しています。
(根鈴) 石川さんにとって、仕事のモチベーションは何ですか?
(石川) やっぱり、すべての根っこにあるのは「人にわかりやすく伝えたい」ということだと思います。テレビマン時代は報道の奥深くを伝えようと心がけていて、学生募集の仕事のときは、業界のこと、学び方などを検討されている方に本音で伝えたい、そしてオンラインスクールの教材開発の時は誰でも覚えられる動画教材にしたいと思ってやってきました。カメラの学校では、面白く写真の撮り方を伝えたいんですね。僕にとってはどの仕事でも、「わかりやすく伝えたい」がテーマかなと。
(根鈴) 石川さんから見て、デジタルハリウッドはどんな会社ですか?
(石川) やりたい気持ちさえあればやらせてくれる環境だな、と思います。失敗しても、ちゃんと受け皿を用意してくれるからこそ、思い切りやることができます。金銭的にはあまり思い切れませんが(笑)お金を引っ張ってくるところから自分でやればいい、というスタンスです。将来的に独立するときの素養は身に付くと思いますね。会社員とはいえ、野に放たれて、結果が求められるわけですから。何より、自分で自分の方向を示すと、そっちの方向に行ける。それが普通の企業とは違うと思います。サラリーマンぽくない人に向いているのでしょうね。
(根鈴) 学校という環境だからこその出会いも多いのでしょうか?
(石川) そうですね。講師や受講生の方から刺激をもらうことが多いです。大手企業をやめてフリーランスとして独立された方、トラック運転手からWebデザイナーになった方。何かの組織に属しているだけだと、そこが無くなったときに困ってしまいますが、自分で自分の立ち位置を掴むべく早くから取り組んでいる方々なので、刺激になります。これからの時代に必要な「自分は何を売りにできるのか」を、しっかりと持っている人と多く出会うことができました。
(根鈴) 最後に、今後の野望を教えてください。
(石川) 今手がけているオンライン動画教材の効果的な学習メソッド・全社で動画を効果的に活用する体制を確立していきたいですね。それから、JointAppsが全国の学校のプログラミング学習のツールとして使われること。そこが私の軸です。 それから、デジタルハリウッドの中にもう1個、新しい軸を作りたいです。新規事業として、今までの教育業から一歩進んだ全く別軸の事業を。もう若くはないですが、若い人よりも常に“やらかしてやろう”と考えているかも(笑)やりたくないことをやってもしょうがないですし、やりたいことを、僕が出来る範囲でやれる限りはやっていきたいです。こういうのが、デジタルハリウッドらしいのか、そうでないのか分かりませんが、とにかく色々なものがごちゃごちゃしている会社です。そういうのを体現できる人でありながら、面白いものを作り続けていきたいと思います。
(根鈴) YouTuberのHIROKI-Menとしても、活躍を応援しています。
(石川) 大変ですよ、色んなところに顔が出るというのは…。変なことできないですし(笑)