株式会社デザインファースト 代表取締役CEO:長堀泰幸
2014年、新卒で入社した株式会社DYMにて、「エグゼパート(顧問紹介)事業部」を設立。その後、ベンチャー企業のアライアンス支援を専門とするコンサルティング会社に参画。数十社の急成長ITベンチャーと大手企業役員の事業提携支援を実施する中で、デザインの重要性に気付き、2017年、株式会社SEASIDE(現デザインファースト株式会社)を設立。
▷突きつけられる現実。イケてる資料でなければ、何も伝わらない
デザインが、企業経営において重要だと感じたのは、現役大企業幹部と中小企業、ベンチャー企業のマッチングに携わっていた時でした。
大手企業の社長や会長にアポイントメントを取り、プレゼンの機会をセッティングしても、ベンチャー企業の営業マンの中には、30枚もあるプレゼン資料で延々と説明する人もいました。何をどう提案しているのか、その資料では全く伝わらなかったんです。社長や会長の貴重な時間だけでなく、せっかくチャンスを掴んだ営業マンの努力も無駄になってしまう 。結局、営業マンがどれだけイケていても、その会社のサービスが競合他社よりイケていても、営業資料からその魅力が伝わらなければ、何の意味もないのだと痛感したんです。営業は、1アポで100万円くらいの価値がありますが、そのプレゼンのために全精力を注ぎ調整してきたにも関わらず、営業資料がイケていないがために、すべてがおじゃんになる。そういう場をたくさん見てきて、そこに大きな課題を感じました。
▷すべては、投資対効果。数ある選択肢の中で、デザインを選んだ
課題の解決策というのは、常にたくさんあります。その中で、私が「デザインを通して魅力を伝える」というクリエイティブの提供をビジネスとして選んだのは、投資対効果を考えたからです。クライアントにサービスを提供する際、投資対効果が一番良いものを提供したかった。これは私の意見ではありますが、もし良い営業資料を作って営業しようと教える研修があった場合、それは点での支援。しかし、営業資料自体をデザインし、魅せ方を設計することは、線での支援となります。それはなぜか。営業資料は、一度作ったら企業の資産として残っていくからです。ブランディング、魅せ方を設計することで、それは一生残っていくと考えています。
「では、コンサルティングとデザインの違いは何なのか」ということを聞かれることがあります。コンサルティングは、「イケてないのでこうしてください」と、その体質自体を変えていくものと考えています。その一方で、デザインはその企業の持つ体質は変えません。体質を変えず、その企業の持つ本来の魅力をデザインとして、ブランディングや営業資料に落とし込んでいくことで、見ている側から信頼や理解を得るための新たな課題解決策となり、それが資産として会社に残っていくノウハウとなるのです。
▷私にとってのデザイン=企業の経営課題を解決する手段
私にとってのデザインは「企業の経営課題を解決する手段」です。
普通のお店、普通の旅館をやっていても、他と差別化はできません。旅館で言うと、例えば星野リゾートさんのように…他と異なるコンセプトを持って、魅せるということを大切にしていかないと、生き残れない時代になってきたんですよ。逆に言うと、ファンを作ったら、生き残れるんです。デザインファーストは、デザインを武器にして、クライアント企業の差別化をしていく、様々な課題を解決する手段としてデザインを用いています。
私たちは、その企業が持つ魅力を、現状のヒアリング、企業体質の中から読み取り、言語化、デザインに変えていきます。最終的な消費者、取引先、求職者、使用する媒体の特性を理解した上で、伝わるデザインに変換していくという役割を、私たちは担っています。
デザインファーストの持つ強みは、魅力が相手に伝わるというタッチポイントを広げることができるということです。商品コンテンツの作成をし、企業の魅力を惜しみなく、ターゲット、ペルソナに伝わるようにしていく。プレゼンの場で上手く伝えるにはどうしたらいいのか、どう魅せるかに落とし込んでいくところを、企業と一緒に伴走する。これこそ、私たちが経営課題を解決するため、デザインを考える際にとても大切にしていることです。
▷今後目指すのは、クリエイティブ業界の総合商社
デザインファーストの目指すところは、クリエイティブ業界の総合商社です。
運営をしていく中で、社内のオペレーションを増やしていき、最終的にはすべての商品を扱えるようにしよう、と目標を掲げています。Amazonさんが書籍から入り、商品を増やしていったように、私たちも今は「採用」の分野に特化し、サービスを広げていきたい。共感採用という時代を考えた時にWantedlyを使って採用を行うすべての企業から「サービスを提供して欲しい」と言っていただけるようになりたいですね。
採用であれば、優秀層を採りたいのはどの会社も同じです。その中でも、どのような人がその企業にとって最適か、どこまで譲歩できるかというところをクライアント企業と一緒に考えます。まずは、クリエイティブを通して、求職者へのアテンションを作っていくところから始めていきます。「様々な求人媒体を使っても採用ができない」と言って媒体を増やすより、今使っている媒体の中で、どのようにしたら採用したい人に伝わるコンテンツが表現できるかというのを考える方が、はるかに効果的です。
デザインファーストは、企業経営の一丁目一番地 に「伝えるデザイン」を置き、「伝えるコンテンツ」を経営戦略の切り札として、クライアント企業に今後も提供をしていきます。
今はまだ、クリエイティブの重要性を理解していただいている企業は少ないです。
しかし、そのような中でこそ、私たちがクリエイティブ業界の新たな道標を作り、日本のビジネスを、クリエイティブの力で前進させること、1社でも多くの企業様の課題にデザインで寄り添うこと、これこそが私たちの目指す姿です。
弊社では、現在インターン生の募集も行っています!興味ある方は是非!
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