前回の記事では、デパートが新たに制定したVALUE「anytime 5D」の1つ目のキーワード「Departure(進化)」について、デパートのメンバーの考えをご紹介しました。
今回は、「anytime 5D」の2つ目のキーワードである「Delight(喜び)」について深掘りしていきます。
新VALUE「anytime 5D」のDelight(喜び)とは
Delightとは、「喜び」のことです。
デパートは、楽しさだけではなく、分かち合える喜びを追求していきます。
一緒に仕事をすることが楽しい、ということは大切ですが、それだけでなく、仕事のプロセスや成果に関する喜びをみんなで分かち合える、そんな会社でありたいとデパートは考えています。
私が考える「Delight(喜び)」|ディレクターMさんの場合
自分のできることを精一杯やって、チームメンバーにもお客様にも「あなたと仕事ができて良かった」と言われたときに喜びを感じます。相手に喜んでもらえることがこんなに嬉しいんだと思うことだと思います。
今井コメント:良いと思います。そういうことです。
Delightには、「楽しみ」という意味もありますが、楽しみだけでなく、分かち合える喜びを感じることが大事だと思います。
楽しみというのは瞬間的ですが、喜びはそうではないと思います。また、喜びには分かち合う他人が必要になります。仕事の提案などが通った時に、「喜ばしい」「嬉しい」という感情にはなっても、「楽しい」という感情にはなりません。そのため、楽しさだけでなく、喜びを追求してほしいと思っています。
喜びがあるから仕事を続けられる、という部分はあると思います。
私が考える「Delight(喜び)」|ディレクターEさんの場合
クライアント様の要望に対して、チームで苦労して作り上げた提案を出したときに、「こんなことができるんだ」とか「こんな見せ方ができるんだ」と喜んでもらい、それを形にできたときは喜びになります。
田中コメント:クライアント様に喜んでもらえているのであれば、それは素晴らしいことだと思いますが、これはどちらかと言うと達成感の部分が強いのではないかと感じました。
私の考える「喜び」は「楽しい」とは違い、物事に本気で取り組んでいるかが大事だと考えています。そして、本気で取り組んだ結果としてお客様に感謝されると、それが喜びになると思います。そういう経験は他人に言いたくなるので、それが分かち合える喜びと言えるのではないでしょうか。
Eさんは常に仕事に本気で取り組んでいますので、そういうところでは喜びを分かち合っているのではないかと思います。
私が考える「Delight(喜び)」|フロントエンドエンジニアMさんの場合
できなかったことができるようになること。苦しい状況を乗り越えて結果が残ること。しっかり成果物を納品して喜んでもらえること。
お客様に喜んでもらえればそれが一番ですが、まずは一緒に仕事を進めているメンバー、ディレクター、デザイナーに喜んでもらえればこちらとしても嬉しいことです。
指示通りに仕事をするだけでなく、自分自身でもいろいろと考えて、プラスアルファの自分なりのバリューを乗せて提案するようにしています。
見條コメント:すごく良いと思います。
できなかったことができるようになるのは「成長」です。メンバーのできることが増えることとデパートのできることが増えることはイコールです。そこだけ見ると「Departure(進化)」ですね。
しかし、ディレクターやデザイナーに喜んでもらえるような動きやアウトプットを行うということは、複数人が感情的にポジティブになるという意味で「喜び」だとも言えます。その「喜び」の発信源になっていることは素晴らしいことです。
プロダクトが世に出たときの、クライアント様の喜んでいる表情やコメントを、デザイナーさんやエンジニアさんにも感じてもらえるように共有していきたいと思います。
私が考える「Delight(喜び)」|デザイナーMさんの場合
私が考える「Delight」は「成功」だと思います。
思うように作業が進行したり、予定通りの業務ができた際に喜びにつながると思います。また、失敗をしてもその後の成功につなげることによって喜びにもつながると思います。
今井コメント:悪くはないけれど、成功だけに囚われなくてもいいのではないかと思います。
成功した方がいいのですが、自分が成功していると思っていても、周りが喜んでいない、ということもあります。逆に、失敗していても、本人が本気で取り組んでいれば、それを見ている周りは喜んでいることもあります。周りが喜んでくれればいいのではないでしょうか。
私が考える「Delight(喜び)」|デザイナーAさんの場合
困難なことほど乗り越えた時に喜びを感じられるので、難しいな、と感じることに自分から進んで登ろうとすることが大切なのだと思います。制作チームでも会社全体でも同じことが言えると思います。
まだ研修中のため、業務に関わる機会は少ないのですが、同じ目標に向かって困難を乗り越えようと頑張ることで、喜びを分かちあえるようになるのではないかと思っています。
見條コメント:研修中は、誰かと何かを作るということが少ないと思うので、この回答でいいと思います。コメントだけ見ると、成長という意味で「Departure(進化)」なのかなと思いました。
今後はできることが増えてきて、チームを組んで仕事をすることになると思います。「Delight」のキーポイントは「分かち合える喜び」です。チームで仕事をすることで、喜びを分かち合うフェーズにいってほしいなと思います。
クライアント様はデパートに仕事を依頼する際に、それを誰が作るのかを知りません。「デパートだったら期待以上のものを作ってくれる」と考えて発注してくれています。一人ひとりの成長がデパートの価値を上げることになります。目先だけを見るのではなく、もう少し成長した自分をイメージしながら、今の業務にもトライしてもらえればと思います。
今回の記事では、デパートのメンバーが考える「Delight」についてご紹介しました。
あなたが考える「Delight」と比較していかがだったでしょうか。
次回は、「anytime 5D」の残りのキーワードについて、メンバーの考えと経営陣のコメントをご紹介します。