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スコープレスな視点でヘルスケア・メディカル事業をサポート。コンサルからDeNAへ、新たな挑戦

経営層と事業部を繋ぎ、企業の戦略的な方向性や数字を組み立てていく経営管理の仕事。

ではエンターテインメント領域と社会課題領域の両軸で事業を展開するDeNAの経営管理の現場は、どのように企業経営の舵取りを行っているのでしょうか。

2023年にコンサルティングファームからDeNAへ。現在ヘルスケア・メディカル領域の経営管理をリードする竹村 良太(たけむら りょうた)へのインタビューを通して、その実情を探ります。

 INDEX

ヘルスケア・メディカル事業の意思決定をサポート

──2023年11月に入社されて7ヶ月が経とうとしていますが、まずは現在担当されている業務について教えてください。

私は現在、ヘルスケアとメディカル領域の経営管理を担当しています。

DeNAは、ゲームやライブコミュニティ、スポーツ、ヘルスケア・メディカルなど、グループとして幅広な事業を手がけていて、事業ごとに必要な知見もノウハウも異なります。そのため、事業部ごとに専門の担当者がついて業務に当たっています。

ヘルスケア・メディカル領域を担当しているのは私を含めて5名。ヘルスケア2名、メディカル2名で担当し、私がマネージャーとして全体をみています。

──ヘルスケア・メディカル領域は、DeNAの中でもM&Aでグループ化した会社が多いですよね。経営の足並みをそろえるのは大変なのではないですか?

そうですね。会社が違えばやはりカルチャーが違いますから。

ただ、そうした個性的な会社の方々と、足並みをそろえて仕事に向かうことで得る学びも多く、おもしろいと感じています。

──そうした多彩な方々と一緒に事業を伸ばしていくために、意識していることはありますか?

経営側の意見、事業部側の意見をある種戦わせながら数字をつくっていくということでしょうか。

──「トップダウンで進めない」ということでしょうか。

そうですね。「経営陣はこういう考えだから」と一方的に言われても、事業部側にも当然言い分がありますよね。大前提として、事業部をリスペクトして、まずは言葉をかけることを大切にしています。

──具体的には?

単に「この数字を出さなくてはいけない」「目標の数値をクリアしている・いない」といった一元的な見方や伝え方ではなく、「そもそもどういう考えで、この数字を設定したのか」「どんな思いでこの事業に向かっているのか」といった具合に、事業の本質的な部分から丁寧に対話し、数字や事業を咀嚼したうえで分析し、計画を立てるようにしています。

もちろん経営層に対しても同じです。事業部側の実態が把握できるよう、数字とセットでレポーティングしています。

──単に数字を追うだけではなく、事業部側にも、経営側にも「納得感」を抱いてもらう。腑に落としてもらう感じでしょうか。

近いかもしれません。

私たち経営を管理する側も、腑に落ちないまま「ああしてほしい」「こうすべき」と言っても伝わらないと思うんです。もちろん事業部側の言い分だけ見るのも違う。

経営側の目線と事業部側の目線。両方の立場に立ったうえで誠実に課題に向き合って改善していく。それが私たちのミッションだと考えています。

より経営に近い場所で、ヒリヒリする経験をしたかった

──ところで、竹村さんは異業種から転職されたと伺いました。

はい。新卒で銀行に入行、その後、中小企業向けのコンサル経験を経て、前職のコンサルティングファームでキャリアを積んできました。

前職はちょっと特殊で、コンサルといっても、3、4ヶ月〜長くて半年、1年の期間でクライアント先に常駐し、経営課題を見つけ、解決策を練って実行を支援していく。そんなスタイルだったんです。経営陣に寄り添って事業を組み立てていくプロセスにおもしろさを感じる中、「事業会社で、長いスパンで、より経営に近い場所で仕事がしたい」と強く思うようになりました。そして昨年、DeNAに入社しました。

──数ある事業会社の中でDeNAを選ばれた理由は?ヘルスケアの事業があったからでしょうか?

じつは3社ほどお声がけをいただいて、最後まで悩みました。それに、DeNA以前はヘルスケア領域の事業に携わった経験もありませんでした。

──ではなぜ?

前述のとおり、DeNAでは事業ごとに担当者がいて、がっぷり四つに組んで事業を推し進めています。経営に近い場所で、これまでの経験も活かしながら、ヘルスケアという新たな領域にチャレンジできる。裁量権が大きく、チャレンジングな事業領域。中長期的に見た自分のキャリアとしても貴重な経験が積めると考えました。

そして、DeNAを選ぶ決め手になったのは、ヘルスケア事業本部長の瀬川さんの面談での言葉でした。「事業の局面としては大変ではあるが、今が一番、おもしろい局面だと思っている」「仕事の領域は思っている以上に広くなる」などと真摯に話をしていただけたのは強く印象に残りました。入社後の自身の動き方にはっきりとしたイメージが持てましたし、一緒に仕事をしたいと思える人がいたことが、DeNAに飛び込む大きな後押しになりました。

経営と事業部の架け橋として、事業を伸長させる

──実際に入社してみていかがですか。入社前に描いた活動イメージとのギャップは?

ギャップはないですね。私たち経営管理の仕事は、経営陣とともに「中期経営計画」のような経営の方針や戦略を策定するのは大きな役割のひとつ。そのうえで、各事業部門が立てた予算や目標値の進捗を検証して、すり合わせていくこと。

振り返り、気づきを得て、数字をつくる。

そしてもちろん、その目標に届かなかったとき、「なぜその数字に達しなかったのか」「課題はどこにあったのか」を事業部のメンバーとすりあわせて、寄り添って改善策を練るのも大切な仕事です。

──日々の業務の中で、「DeNAらしさ」を感じることがあるとしら何でしょう?

やっぱり「早さ」ですね(笑)。

事業部のヒアリングから経営陣へのレポーティングまでのプロセスなど、日々の仕事のスピードはもちろんですが、普段のコミュニケーションのレスポンスも決断もとにかく早い。

ただこの会社全体に流れるスピード感は、経営管理の仕事をするうえでは心地よくもあります。数字をみて、分析して、改善のために動く。このサイクルも素早くまわすことが求められますので。

そして、DeNAの経営管理に携わるメンバーの視座の高さ。それぞれが個々の専門性を持ち、高い解像度を持って事業の意思決定のサポートを行うことを常に意識しています。

またキャリアを描いていく中で、たとえば経理や財務の経験があり、「CFOを目指したい」という人がいたら、経理・財務の知見にプラスした事業面の理解を踏まえたサポートの経験をここなら実現できます。アサインの広さ、選択肢の柔軟性などを加味すると、そういったキャリアへの道も開かれているなと感じます。いずれにしても、経営者に近い目線で動ける。それが自身を成長させることは間違いないと思います。

──ヘルスケアという領域はいかがですか?初のチャレンジということでしたが。

大変です(笑)。DeNAらしい「スピード感」を担保したうえで、意思決定に必要な数字の正確さや、数字の根拠理解が重要になります。

また、今年2月からメディカル領域も担当するようになって、見る領域はさらに幅広に、必要な専門知識も比例して大きくなる。事業部側としっかり話すためにはもっと事業理解を深める必要もありますし、日々勉強の毎日です。

一方で、「事業の近くで経営の意思決定を見られる」満足感は高く、ヒリヒリとした緊張感も含めて、そうした経験を積めるのは貴重だなと感じています。

──直近の目標や、今後やってみたいと思っていることがあったら教えてください。

まずは、ヘルスケア・メディカル領域の事業を伸ばすこと。これが第一の目標です。

まだまだ自分自身の事業理解や具体施策の実行までを満足にサポート出来ているとは感じていないので、しっかりと事業の柱として成長していくことに貢献していきたいと思います。

──では最後に、どんな人がDeNAの経営管理に向いていると思いますか?

挑戦を厭わない人、困難な道のりも、むしろ楽しいと思えるタイプでしょうか。スピードとともに、常に事業や仕事を進化させていく空気が、DeNAにはあります。

あと私は個人的に社内の行動指針である「DeNA Quality」の「『こと』に向かう」と「球の表面積」という言葉が好きなんです。

事業や経営を自分ごととしてとらえて、責任を持って結果が出せる。手触りのある仕事ができる環境はすばらしいと思う。大きな事業の大きな一端を担えることに、おもしろみを感じる方はぜひ仲間になってほしいです。

※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。

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