【❶簡単な自己紹介をお願いします。現在の役割や担当業務について教えてください。】
安田:私は現在「テクニカルディレクター」という立場で、Web案件を中心にディレクション業務を担当しています。他にもクライアントとのやり取り、デザイン制作、コーディングまで一挙に担ったり、印刷物のデザインを担当することもあります。
DECに入社して2024年で10年目になります。入社当初はデザインとコーディングを担当していましたが、様々な案件に参加することで経験を積み重ねていき、徐々にディレクターとしてステップアップしてきました。
【❷DECで働く中で、最もクリエイティブに感じる瞬間ややりがいは何ですか?】
安田:この業界で働いていると、最終的な完成物を作り上げたときにやりがいを感じると思われるかもしれませんが、個人的には企画段階で仕様を考えているときにやりがいを感じます。
クライアントの要望を聞いたうえで、クライアントの先にいるエンドユーザーを想いながら「どのような表現をすればよいか」「どんなコンテンツがあると惹きになるか」を考え、それを仕様書に落とす。
そこではクライアントの要望に準拠することではなく、想像の先をゆく提案ができるよう常に心がけています。その企画がクライアントに刺さったときは、いつも心のなかでガッツポーズをしています。
【❸これまでに携わったプロジェクトの中で、特に印象に残っているものは何ですか?その中であなたが果たした役割を教えてください。】
安田:特に印象に残っている案件は2つあります。
一つは長崎新聞社の周年企画で、こちらは長崎県の新聞配達員にも協力してもらい、今まで使ったことのない技術を実現するため、社内や協力会社を巻き込んで試行錯誤しつつも無事成功を収めた案件で、海外の広告賞を受賞することもできました。
ここではデザインやエンジニアリングと言った目立つ部分での参加ではなかったものの(主にパートナー会社とのやり取りとGPSデータの編集)、メンバーから「安田がいなかったらこの案件は実現できなかった」と言われたことで、ある意味自信がつき、この業界で自分が目指すべき方向が見えた案件と思っています。
次に印象に残っているものは、アニメーション作品のプロモーション業務です。
ここではWeb・グラフィック・映像など、様々な媒体の企画・制作をこなしつつ、クライアントや媒体社とのやり取りに追われるハードな案件でしたが、最終的は様々なOOHで自分が制作したものが掲出されたり、アニメーション作品のエンドクレジットに自分の名前が載ったりするなど、なかなか得難い経験をすることができ、深く印象に残っています。
【❹あなたが今までに経験した中で、一番インスピレーションを受けた瞬間は何ですか?】
安田:「源泉」というと少し違うかもしれませんが、新たな技術や今まで触ったことのないアプリケーションに触れたときにインスピレーションを受けることが多いです。
今までの業界人生で、グラフィックやWebのデザインのみならず、コーディング・プログラミング・映像制作など、様々な技術・アプリケーションに触れてきました。その際に「この技術でこういう表現ができるのでは?」「この表現は他の媒体でも使えるのでは?」「この技術を使えばこういったことが実現できるのでは?」など、表現の幅を広げた考え方ができるようになったと思います。
Webの世界は日進月歩で常に新しい技術が生まれたり、古い技術が淘汰されていくので、この流れに身を任せることでより様々な表現を吸収できるようになるのではないかと思います。
【❺他の部署や親会社である朝日新聞社とのコラボレーションで、どのようにしてクリエイティブな成果を生み出していますか?】
安田:DECは部署ごとに直クライアント案件担当・グループ案件担当と分かれていますが、そのどちらにもプロフェッショナルな人材が揃っているので、たとえどんな難題が突きつけられたとしても安心して仕事をすることができます。
当然Web担当者としての意見や助力を求められることもあり、緊張やプレッシャーを感じることも多々ありますが、頼られている実感もあるのでやりがいに満ちた環境で仕事をすることができます。
【❻DECでの仕事を通じて、これまでに最も成長した点や学んだことは何ですか?】
安田:DECに入社する前は「いわゆる」制作会社に勤めており、代理店からの依頼の仕事が中心でした。そこでは、自分が作ったものの評価やエンドユーザーの声を耳にする機会がなく、自分の仕事がなんのためのものなのかが深く理解できていませんでした。
また、この業界においても、例えば建設業界・警察官・消防士などと違い、世の中の人々にどういった貢献ができているのか、そもそも必要のない仕事なのではないか、などと考えていました。
しかし、DECで働き、直接クライアントとやり取りをすることで直に感想・評価の声を聞けるようになったり、「ブランディング」という視点をもって仕事をするようになってから、社会における広告業界の存在意義を理解できたことが学びです。
【❼今後、DECで達成したい目標や挑戦したいことはありますか?】
安田:2つの大きな目標があります。
一つは、以前自分が関わったプロジェクトで海外の賞を受賞し、その授賞式に参加するためニューヨークに行く機会をいただけたので、もう一度同じように世界で評価されるプロジェクトを実施し、海外授賞式に参加してみたいということ。
もう一つは、さらに「若手がのびのび育つ環境」をつくるということです。
周囲の先輩たちが見守りつつ、若手の皆さんにはどんどん前例のない「面白いモノ」に挑んで、のびのび成長してもらいたい。
そのためには「ワークライフバランス」がとれた働き方で、高いモチベーションを維持することも大事だと思います。そのような環境づくりのために、ディレクターである自分も寄与できればと思います。
【❽DECに興味を持っている応募者に向けて、一言アドバイスやメッセージをお願いします。】
安田:DECはクライアントとの距離が近く、それ故に様々な相談を受けます。単純に冊子やパンフレット、Webサイトを作るだけではなく、クライアントの「どうしたらいい?」を解決することがDECという会社のモットーです。そのため、幅広い知識や技術に触れる機会が多く、スキルを伸ばすにはもってこいの会社です。
多様な才能を持つスタッフがいるDECで、ともに成長していきましょう!