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【社員インタビュー】志望した研究室に入れず、インターン募集に落ち続けた僕がDatumixで見つけたもの

Datumix株式会社はDXソリューションを提供する米国「Datumix Inc.」の子会社で、2018年8月に設立された日本法人です。強化学習とデジタルツイン開発を得意とするAIベンチャー企業として、物流効率化サービスなどを提供しています。

今回はそんなDatumixで働くメンバーに「ジョインのきっかけ」や「目標としていたこと」についてお話を伺いました。お話を伺ったのはこのたび内定が決まり、Datumixを卒業することになったインターンの田川勇希さんです。

インターン・田川 勇希

2000年生まれ。創価大学 理工学部 情報システム工学科 4年。

研究室ではブロックチェーンを用いたマルチベンダ電子文書のP2P型セキュリティ管理手法について研究。2021年3月Datumixにジョイン。自社開発、受託案件のフロントエンド、バックエンドに従事。IT系ベンチャー企業内定。大学では軽音楽部に所属し、ライブ三昧の日々。

20社のインターン募集に応募するも「惨敗」

――田川さんは今、大学4年生ですね。DatumixはAIベンチャーの会社ですが「インターンするならエンジニア」と最初から決めていましたか?

はい。僕は「周りと差をつけたい」「ほかの人より秀でたい」と思っていて、そのためには学生のうちから実務経験を積むのがいいんじゃないかと感じていました。僕は情報系の学部にいますが、インターン募集に応募し始める前に「研究室配属」があり、第1志望の研究室に入れなかったんです。研究室の選考は成績順に決まりますが、僕は成績が悪くて……。とても悔しかった。そこで初めて「将来どうしよう」という気持ちになり、自分は何がやりたいんだろう?と考え始めたんです。

――それがエンジニアだった?

そうですね。Web系のエンジニアになりたいなと。第一志望の研究室に入れなかったことに意味を持たせたかったんです。「あのとき、落ちて良かった」って。

――それでエンジニアのインターン募集に応募することにしたんですね。なぜDatumixに応募を?

Wantedlyのインターン募集ページを見て、興味を持ったからです。実は僕、Datumixにジョインするまで20社のインターン募集に応募してすべて落ちているんです。面接までいけたのは1社。それも落ちて正直、最後はやけになってたくさんの会社に応募していました。

――数で勝負する作戦ですね(笑)

まさにそのとおりで。その「やけになっていたとき」にDatumixに応募し、代表の奥村さんと面接しました。

――面接はどうでしたか?

インターンは就業体験ですが、長期インターンとなると業務委託と変わらないことをやるので企業から求められるレベルも高い。ほかの面接では厳しいことをいわれることもありました。でも奥村さんは面接で、僕の人生を親身になって一緒に考えてくれました。「なんでこんなに優しいんだろう?」と思いましたね。

エンジニアとして、スタートラインに立ちたい

――採用が決まったあと、田川さんはDatumixでどんなことをされていましたか?

HTMLやCSSなど簡単なWeb制作の言語しか勉強していなかったので、最初の1ヵ月はLP作成や編集作業などをやっていました。ウェブ制作に関わるところですね。そこからWeb開発で使用するアプリケーションの勉強を始めて、バグを生まないコードを書くには?改修に強い仕様にするには?など何も知らない状態からいろいろな人に聞いて、ゼロから勉強させてもらいました。

――「何も知らない状態」のまま、実践してみた感じですか?

そうですね。Datumixはスキルのある人にインターンに入ってもらうのではなく「入ってからやってもらえればいい」という感じで。どうして僕を?と今でも思いますが「素直そうだったから」といってくれたので、僕の内面を見てもらえたのかなと思います。

――田川さんは今、何か目標はありますか?

まずはエンジニアとしてスタートラインに立てる状態まで成長したいです。

――ジョインして1年たちますが、自分自身の成長を感じたりしますか?

最近は特に感じます。数ヶ月学んで吸収したものの点と点が、線で繋がる感覚があります。まだまだ足りない!と思う場面も多いですが、腑に落ちることが多くあります。何も分からないままインプットしていたときは、続けていくことが辛い時期もありましたが、乗り越えました。

――誰かに相談はしなかった?

最初のうちは自分で解決しなきゃと思っていましたね。希望する研究室に入れなかったことが自分の中で大きかったので「絶対成長できるはずだから、ここで頑張らなきゃ!」と耐えていて。でも最近は15分考えて、分からなかったら相談するようになりましたね。

――今学んでいることが、形になると思えていたのはすごいですよね。

「形になると、思うしかなかった」というのが近いかもしれません。そう思えないとモチベーションが維持できなかった。僕は勉強もスポーツも中途半端だったので、せめて仕事は上手くやりたかったんです。

――仕事をしていて、楽しいときはどんなときですか?

コードを書くときが楽しいです。時間を忘れますね。どんなロジックでコードを書けば上手くいくのか?その難易度が高いほどワクワクします。一旦落ち着いてどうしようかと頭で考えたり、紙に書き出したり。

――難しいのが楽しい……。考えることが多くなると、面倒にはなりませんか?

面倒くさいです(笑)でも一段落したとき、少し改善できていると達成感を感じます。Web系は画面をつくっているので、自分がやったことの変化が目で確認できます。その変化が楽しくて、辛い作業も楽しめる感じです。

――今までDatumixのメンバーを何人か取材してきましたが、みなさん「どうすれば上手くいくのか?」を考えるのが、本当に好きですよね……。

エンジニアはそうじゃないとやっていけないのかもしれない。いってしまえば「コード」は、ただの文字の羅列です。そこにおもしろみを感じているので変態チックなところもあるのかも(笑)

僕が就職先に「ベンチャー」を選んだワケ

――田川さんはもうすぐDatumixを卒業されるんですね。

はい。第一志望の会社に内定が決まったので、そちらでインターンをします。人事評価やタレントマネジメントなどに関連するSaaSを提供する会社です。

――ベンチャーだとお聞きしました。なぜベンチャーなんでしょう?

僕は今までベンチャーよりも大企業にステータスを感じていました。でも当時、社員が数人しかいないDatumixで荒波にもまれた結果、ベンチャーのほうがいいなって。なぜかというと、普通整ってるものが整っていないから。

――整ってない……?

例えば、作業手順が書いてある仕様書が古いままで最新のものに更新されていなかったり、必要な情報が1つにまとまっていなくて点在していたり。めちゃくちゃなんです。

――うわぁ……(嫌そう)

一見面倒そうに見えますよね。でも僕はそれが楽しかった。カオスな環境を楽しめた。やることが多いわけですが、見方を変えると「改善点が多くある」。つまり、自分が会社をつくっていく感覚があるんです。言い過ぎかもしれませんが、会社の成長に貢献している感覚を得ていたんです。だから、ベンチャーっていいなと。

――Datumixでのインターン経験は、就活で活きたと思いますか?

僕はDatumixでインターンを経験して、仕事をする上で必要なマインドやモチベーションといった、ソフトスキルを育ててもらいました。就活では思考のプロセスや性格含め、その点も評価してもらったように感じます。また就活はポテンシャル採用なので、学校や部活でしてきたことに対して「この人はこういう人」と判断すると思いますが、実際にインターンで働くと面接する人と対等の立場で話せました。大きなアドバンテージだったと思います。

――田川さんがいなくなると、みなさんちょっと寂しいですね。

いずれ戻って、何かで関われたら嬉しいなと思っています。代表の奥村さんのおかげでここまで成長できたので、何かしらの形で恩返ししたいですね。

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