【前代未聞のプロポーズ大作戦！？】自由度と裁量があるからこそ生まれた1つの感動ストーリー

一世一代の大勝負とも言えるプロポーズ。今回は、輸送サービス業を手掛ける当社が、プロポーズ大作戦をプロデュースしたお話をご紹介します！「え！？なぜ輸送サービス会社が…」と思われる方も多いと思いますが、今回のプロジェクトを通して、私たちのお客さんとの向き合い方を感じていただければ幸いです！

【プロフィール】美濃部　舞（みのべ・まい）36歳
対面での接客やコールセンターでの電話対応など、複数の接客業に従事。その後、海外展開を視野に入れている飲食店に1年半勤め、シンガポールの新店立ち上げを経験する。2015年12月、大稲自動車に入社し、現在は国内外VIPの対応や外国人観光客向けのツアー企画・実施を担当。
大切にしていることは「一期一会」、そして体調管理とストレス発散のために「1日7時間は寝ること」。

【大稲自動車について】
創業1950年、歴史ある企業でありながら、タクシー業界にイノベーションを起こし続けている。10年以上前から先駆けてプレママタクシー・こどもタクシーを開始。2016年には国内外VIP向けのツアーサービス、行政・地元企業との共同プロジェクトを手掛ける福岡ハイヤーサービスを設立。2018年8月には、国内大手も未だ実現していない米国リムジン会社との資本提携を実現。大稲自動車から福岡ハイヤーサービスへのキャリアアップ以外にも、海外勤務というキャリアルートも確立。

自由な社風に後押しされ、前代未聞のプロポーズ大作戦

―今回、美濃部さんは前代未聞のプロポーズ大作戦をプロデュースされました！どのような経緯でやることになったのですか？

きっかけは、男性からの1本の電話でした。当社がやっている「シンデレラツアー」というロンドンタクシーで楽しむディナー＆フォトツアーを知って、「プロポーズの際にこのサービスをアレンジして利用できないか」というご相談でした。プロポーズのちょうど2ヵ月前でしたね。詳しく話を聞いてみると、この男性は熊本在住で、付き合って3年になる福岡在住の彼女さんにプロポーズしたいとのこと。

力になりたいと思ってマネージャーの浮田さんに相談すると、「やっていいと思うよ～」と意外過ぎるくらいアッサリOKをもらえたんです（笑）。どれだけアレンジをしていいのか・料金は…？と、相談する前は戸惑いもあったのですが、マネージャーの返答によって「あ、自分でドンドン進めていいんだ！」と気付けました。元々マネージャーも会社自体の社風も、迷ったら助言するけど良いと思うことを自由にやってよ。というスタンスなので、背中を押してもらえたという感じでしたね。

その後、直接会って打ち合わせをすることに。毎週末、熊本から彼女さんに会うため福岡に来られていたので、そのタイミングで来社いただきました。マネージャーは旅行会社出身でプランニングが得意なので、打ち合わせに同席してもらって3人で1時間ほど打ち合わせをしました。

驚いたのは、彼氏さんが事細かにプロポーズ作戦の計画をされていたこと！元々、計画を立てるのが好きなようで、どのように彼女さんを誘い出すのか、ドレスを着せてあげたい、演出は…など、とても緻密なサプライズのシナリオを考えられていたんです！彼氏さん・カメラマン・私たちなど、関わる1人ひとりのタイムスケジュールを書いた脚本まで用意されていました。彼氏さんはものすごく低姿勢な好青年で。人を喜ばせるのが好きで、彼女さんのことが大好きなんだろうなというのが伝わり、一緒に成功させたいという気持ちが強くなっていきました。

運行だけが仕事じゃない。プランニングから一手に担う

―素敵な彼氏さん…！彼女さんへの熱い想いがこちらまでやる気にさせますね！ただ、初めての企画だったので全てが手探りだったのでは？

そうですね！ワクワクする反面、全てが初めてだったのでやりながら考えて作っていきましたね！シナリオは彼氏さんがバッチリ作られていてやりたいことが明確だったので、私はプランニングのサポートや各種手配を引き受けました。

具体的には・・・
デートプランの相談にのってアイデアを出し合ったり、夜景スポットを考えたり。協力してくれるレストランやドレスショップを探して、事情を話して、タキシードとカクテルドレスを格安で用意してもらえないか相談したり。食事に関してはホテルの企画部の方が寛大で、プロポーズであることを相談したら彼女が好きなエビ料理を多くしてくださって、お花や誕生日プレートまでサービスしてくださったんです！
あとは、プロポーズのために場所を貸してくれる教会をマネージャーが知り合い経由で探してくれて、カメラマンはトータルの予算も考えて彼氏さんの会社の同僚に頼みましたね！

そして、2・3回目の打ち合わせは、協力いただいたホテルニューオータニ博多さんに出向いて打ち合わせをしました。ホテルニューオータニ博多さんとの電話・メールも、私が担当して彼氏さんはCCに入れるという感じで、プロポーズまでの2ヵ月間は頻繁にメール・電話のやりとりをしていましたね。

2ヵ月に及ぶ緻密なサプライズ計画。果たして結果は…？

―なるほど…もうプランナーのような役割ですね（笑）。緻密な計画を立てたサプライズ、成功したのかが気になります！

それではサプライズ当日のことをお話しますね！まず、彼女さんの誕生日が近かったので誕生日デートをしようという設定で、ホテルニューオータニ博多さんでの豪華な誕生日ディナーからスタートしました。

（花束・誕生日プレートなども用意されていて、彼女さんも嬉しそう）

その後、「実は、新作ドレスの体験モニターに抽選で当たったんだ」と彼氏さんが伝え、そのままホテルニューオータニ博多さんのドレスショップへ。ドレスは数種類の中から選べるようにしていて、ヘアスタイルまでしっかりセット。

（彼女さんもニコニコです）

そのまま撮影スポットを巡って、体験モニターとしてカップルで撮影。移動の際は、私はカメラマンを乗せてヴェルファイヤーで先導し、彼氏さん・彼女さんはマネージャーが運転する雰囲気満点のロンドンタクシーで移動しました！

そして、いよいよプロポーズ…！

私とマネージャーは怪しまれないようにホテルニューオータニ博多さんのスタッフという設定で接していて、「教会でも写真撮ってもいいですよ」とお声がけして教会の中へ誘導。
すると教会の方が「花束もあるので良ければ使ってください」とバラの花束を差し出して、彼氏さんが受け取る・・・花束の中に1つだけあった造花があって、なんとそれがリングケースになっていて・・・彼氏さんが急にひざまづいてプロポーズ！という流れでした。

彼女さんはとってもビックリされていましたが、ウルウルしながら承諾されて、大成功！！

本当に見事にサプライズ成功したので、彼女さんは状況が読み込めなくてしばらくボーっとされていて。「実は、私たちも共犯者だったんですよ（笑）、カメラマンも彼氏さんの会社の同僚で」と打ち明けたら、目を丸くされていましたね！

―もう聞いているコチラが熱くなってしまいました…！今だから話せる、サプライズの裏話ってあったりしますか？

サプライズ当日、彼女さんにバレないようにずっと彼氏さんと私でメッセージのやりとりをしていたことですかね（笑）。「もうすぐデザート食べます」と彼氏さんから現在の状況の連絡が来たり、天気によってデートコースを変える予定だったので「夕日は見えますか？」などとやりとりをしていました。

1番難しかったのは、教会に到着する時間を調整することでした。週末だったので教会では結婚式がおこなわれていて、それが終わった後なら無償で貸してもらえることになっていたんです。
晴れていたら砂浜で写真撮影をする案もあったんですが雨がパラついていて（汗）。なので、食事やドレスアップをゆっく～りしてもらったり、写真スポットを3ヶ所から4ヶ所に増やして撮影するアングルを増やしたり、福岡タワーの周りを2回まわってみたり（笑）。結婚式も多少長引いていたので、式場の方とも連携を取りながら時間調整をしていました。

プロポーズ大作戦の収穫、自社が提供できる価値とは

―そんなことがあったんですね、当日の緊張感がとても伝わってきてました！今回のプロポーズ大作戦、やって良かったですか？また、得たことがあれば教えてください。

初めての試みだったので手探りでしたが、本当にやって良かったです！社内外の色んな方を巻き込んで初めてのプロジェクトを成功することができて、私自身の成功体験にもなりましたし、会社としてもサービスの引き出しが1つ増えたと思います。ホテルニューオータニ博多さんや教会の方をはじめ、みなさん“幸せのためなら”と本当に快く関わってくださったので感謝の気持ちでいっぱいです。

無事、婚約されたお2人は翌日、菓子折りを持って来社されて。彼氏さんは「感謝しています！」という言葉をくださって、彼女さんは「まだ信じられなくて…」と言われていましたが幸せそうな笑顔で、2人で顔を見合わせながらラブラブでした（笑）。
その時が1番嬉しかったですし、同時にやり遂げた達成感が押し寄せてきました！

―プロポーズ大作戦に対する、社内の反応はどうでしたか？

社内にも告知していたので「その後どうなったの？」と違う部署のメンバーも注目してくれていて、成功したことを伝えると一緒になって喜んでくれました！

今回のような企画ができたのは、社員1人ひとりが『良いと思ったことを自由にチャレンジできる』からこそかもしれないですね。私はコンシェルジュドライバーですが、今回は単に運行をしただけでなく、企画のプロデュースからさせてもらいました。細かいルールや業務範囲の枠があったらできなかったと思うので、『お客さんのためになることならやればいい』というスタンスは当社の魅力だと実感しました。

また、当社はアライアンス（提携）に強みを持っていて、行政や異業種とコラボレーションして合同プロジェクトをいくつも実施しています。今回、協力いただいたホテルニューオータニ博多さんも以前から提携関係があったので、プロポーズ大作戦に快く協力してくださり、さらに費用やサービス面でもプラスαのおもてなしをしてくださいました。個人では難しい企業との連携は、まさに当社の介在価値だったと思います。これからも、このような自社の介在価値を高めるサービスを届けていきたいです！

―美濃部さん、ありがとうございました！

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