来月11/17・18の2日間、カリフォルニア州パサディナ市で当社主催のイベントを開催します!「なぜ、福岡市のタクシー会社が!?」という疑問にお応えすべく、営業部長:大石さんに話を聞いてきました。
今回のイベントでは、日本が誇る佐賀県在住の人間国宝「陶芸家:井上 萬二先生」と共に渡米し、九州の伝統文化を発信。グラミー賞にも使われた大川市の「組子茶室」なども日本から持っていき、会場づくりにも徹底的にこだわっています!
【プロフィール】大石久雄(おおいし・ひさお) 54歳
大手百貨店にて法人外商・バイヤーとしてキャリアを積み、折衝力・アライアンス力を磨く。その後、外資系保険会社・飲食チェーン運営会社を経験し、大稲グループに入社。営業部長として、行政・地元企業との折衝を全面的に担当。自治体や異業種との合同プロジェクト・提携・イベント企画に駆け回っている。モットーは、「まず行動」。趣味は、ギター・サーフィン・ダイビング・ジムで泳ぐこと。
【大稲自動車について】
創業1950年、歴史ある企業でありながら、タクシー業界にイノベーションを起こし続けている。10年以上前から先駆けてプレママタクシー・こどもタクシーを開始。2016年には国内外VIP向けのツアーサービス、行政・地元企業との共同プロジェクトを手掛ける福岡ハイヤーサービスを設立。2018年8月には、国内大手も未だ実現していない米国リムジン会社との資本提携を実現。大稲自動車から福岡ハイヤーサービスへのキャリアアップ以外にも、海外勤務というキャリアルートも確立。
“需要”から自分達でつくればいい。
―パサディナで開催するイベントの目的から教えてください!
はい、1番の目的は、『九州の伝統文化を発信すること』と位置付けています。まずは直接、日本文化に触れていただくことで興味を持っていただく。そして心から魅力を感じてもらえれば、「実際に日本・九州へ行ってみたい」と思ってもらえるはずなので、結果として、九州への誘客に繋げたいと考えています。
―なるほど。九州の文化をPRし、インバウンドを促進するということですね。ただ、輸送サービスを手掛ける当社が主催した意図が気になります。
確かに、不思議に思えるかもしれませんね。観光に来てくれた方にだけ対応する、観光客が増えるといいなと指をくわえているのではなく、『九州に来てもらうにはどうしたらいいか』を考えて実行した結果、今回のイベント開催に至ったということだと思います。
当社は一般的には輸送サービス業に分類されますが、やっているのはタクシー事業だけではありません。国賓などのVIP対応、外国人観光客のプライベートツアーなども手掛けていて。2年ほど前から、異業種とコラボしてオリジナル観光ツアーをつくり、ツアーに参加者を募るために海外の旅行事業者やブロガーに視察に来てもらうファムトリップも開催してきました。
なので、海外からのお客様を受け入れる土壌はできていて。あとは、どうやって「九州に行こう!」と思っていただくかということだけだったんです。
このような背景もあり、今年8月にアメリカの日系リムジン会社JELを当社が合同で買収。国内と海外のネットワークができ、シームレスで行き来できるようになりました。やっと、前々からやりたかった日本文化の発信ができるフェーズにきたのです。その日本文化発信の第一弾が、今回のパサディナ市でのイベントなんです。
九州の観光地の方々も海外VIPに来てほしいと思っていて。でもそれを伝える手段がなく来てもらえていないという課題があったので、九州の魅力を伝えることで、観光地・自社にとってもプラスになると考えています。
―「待ち」ではなく、「攻め」の姿勢で考えた結果ということですね。イベントの詳細はこちら。
<日程・場所>
■2018年11/17・18
■アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡パサディナ市
高級住宅街や科学・芸術の教育研究機関があることで有名な地区
(カリフォルニア工科大学、ジェット推進研究所、アートセンター・カレッジ・オブ・デザインなど)。
■日本庭園に囲まれた会場で、園内には茶室もあり
<イベント内容>
■佐賀県在住の人間国宝「陶芸家:井上 萬二先生」による講演会(100名収容規模×1日2回)
【井上萬ニ先生】
美術指導のため20回以上渡米。現在も毎年アメリカの大学で講演をしているため、
アメリカでも高い知名度を誇る。教え子は既に500人を超え、アメリカでも150以上の弟子を抱えている。
有田焼は華やかな絵付けが多い中、白磁に徹するという点が特徴である。
伝統的な技術を大切にしつつ、新しいことにチャレンジしていくことが大切だと考え、
若手の育成にも力を注いでいる。
【講演内容】
自身の特攻隊員時代の体験・アメリカでの放浪記なども交えながら、
有田焼の歴史、技術の伝承について講演予定。
(参加対象者:日本文化に興味がある富裕層の方・旅行関係者・アメリカのお弟子さん)
■福岡県の伝統工芸品の販売会
・釘を使わず精巧に組まれた数千万規模の「大川組子茶室」
・最高級品の京糸でつくった「柳川のマリ」
・大川の「組子ランプ」
・人間国宝 三代器セット
■旅行会社ブース
名観光地を巡るツアーを案内予定(阿蘇・桜島・湯布院・有田・大川・柳川など)。
■北部九州の体験ツアー紹介ブース(オリジナル観光ツアー)
文化街道である北部九州の文化である
[1]江戸時代長崎街道
[2]近代国家に向けた明治期(炭鉱編)
[3]金・銀・黒ダイヤ(石炭)に合わせたスイーツ
・「自然」(阿蘇、湯布院などの温泉や海山)
・「食」(畜産物、海産物)
・「四季の魅力」
を体験できるツアーです。
<ツアーイメージ動画>
・筑豊編 https://youtu.be/ag96qEcNTL8
・柳川・有田編 https://youtu.be/W-BPlQJA20s
点在している九州の魅力を線で繋ぐ
―今回のイベントで、大石部長が担当された部分を教えてください!
担当したのは、日本側で動くところ全て!ですね(笑)。具体的には下記3つで、イベントにて「北部九州の体験ツアー紹介ブース」を設けるので、観光ツアーをつくるためにゼロから動いていきました。
1、各商工会議所と自治体(5ヶ所)に観光地の紹介を相談&後援のお願い
2、各観光地に協力を依頼し、観光ツアーを企画
3、地域交流観光機構への相談(イベント告知の協力、アメリカでの販売路の相談)
九州には、魅力的な場所・モノ・ヒトがたくさんあります。だた、魅力はあってもまだまだ知られていない。今は地方の魅力が点で散らばっているので、その『点を線で繋いで面にすること』が私の仕事だと思っていますね。これを1人でやっているので毎日、九州各地を飛び回っていて、会社には週に30分くらいしかいないことも(笑)。
アライアンス構築力を強みに、ダイナミックな仕事を
―確かに、大石部長はフットワーク軽く飛び回っているイメージです(笑)。やりがいを感じる点、大変だった点はどんなところでしたか?
そうですね。元々、人と接することや交渉は好きなので、自治体の方から企業の方まで九州各地の様々な方と関われることは楽しいですね。一番のモチベーションになっているのは、やはりビジョンへの共感です。
私たちは、「小さくてもきらりと光る会社」を目指して、周りを巻き込みながら大きなものを作っていこうとしています。自社だけでは実現が難しかったり、多くの時間がかかってしまうことも、得意な人達と協力関係を築けば最短で、しかも大きなことを実現できる。大きなことになるほど負荷もかかるので簡単ではありませんが、その分、成功に導きたいという想いも強くなりますし、成し遂げた時の達成感はやみつきになりますね。
大変なこととしては、会社としての指針をしっかり理解しつつ、必要があれば経営陣と意見を交わしながら物事を推進するという点ですね。また、現在は投資をしている段階なので、投資と利益のバランスを保つことに頭を使っています。どちらも経営陣と近い距離で仕事させてもらっているからこそかもしれませんね。
―普段から大切にしていることはありますか?
私は、「とにかく前に進んでいく」ということを大切にしていて。例え無理だと分かっていても、何もしないよりやってダメだった方がいいと思うんです。まず一歩目を踏み出して、走りながら次の一手は考えていく。そんなスピード感や前に進む力は大切にしています。
移動手段ではなく、九州の文化発信をする仕組みを作る
―最後に、イベントに向けての意気込み、そして今後にどのように繋げていくかを教えてください!
アメリカのJEL社を買収したことで、アメリカと日本を繋ぐ架け橋ができました。これからやるべきなのは、そこに何を積み上げていくか。私たちは、単に国内外の移動手段を繋げたのではなく、九州の文化を発信するための仕組みを作っている。このイベントはそれを証明する一歩になります。当社が海外に出向いてイベントを開催するのは初の試みで緊張感もありますが、大成功を目指していきます!
また、今回のイベントを毎年恒例のものにしていけたらと考えています。そして、継続してアメリカの人に認知してもらえる場所づくりもしていきたいです。九州のサテライトショップのようなものがアメリカにあるようなイメージですね。
―大石部長、ありがとうございました!
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