D2C ID Inc. - 株式会社 D2C ID
D2C IDは、マーケティングとクリエイティブの力で、企業やブランド、サービスの様々な課題に対して、徹底したリサーチから、価値ある気づきを引き出し、強いクリエイティブへと昇華させることで、人も社会も動かす顧客体験を生み出します。
https://www.d2cid.co.jp/
こんにちは!D2C ID広報です。
今回の記事では、私たちD2C IDが世の中に何を提供できるのか?「INTEGRATED COMMUNICATION(統合マーケティング)」「EXPERIENTIAL TECHNOLOGY(テクノロジーによる体験創造)」「BRAND DESIGN(ブランド・サービスデザイン)」の3つの事業領域について、事業責任者2人のインタビューを通して、代表の岡が語る前回記事から、さらに踏み込んだ内容をご紹介します。
<インタビューメンバー>
高橋大輔
統合マーケティング本部 コミュニケーションプロデュース部 プロデューサー
加藤雄也
IMG SRC STUDIO 体験創造ユニット プロデューサー
▶︎コーポレートサイト | D2C ID Inc.
高橋:基本的にクライアントのマーケティング課題の解決が私たちの任務で、広くマーケティング施策と呼ばれるもののうち、統合マーケティング本部が担うのは、マーケティングの4Pで言えばPromotion(宣伝、販促活動、以下プロモーション)の部分。
ターゲットとなる生活者に、企業・商品・サービスの魅力を伝えるために、課題抽出からゴール/KPI設定・IMC設計という戦略立案フェーズから、オンオフ横断での施策立案、それに伴うつくりもの(UX/UIデザイン・Webサイト構築・SNS構築・運用マネジメント・PR・イベント・動画・OOHなど)の実行フェーズまで、一気通貫でマーケティング課題解決を支援しています。
Promotion以外のP、Place(流通)・Price(価格)・Product(商品)の部分は一部携わることもありますが、クライアント自身が主導していくのが基本であり、生活者目線で考えると差別化も難しい。そんななか情報戦で差別化していくのが、私たちが携わるプロモーションです。
商品やサービスが乱立し類似するものがあったとしても、生活者のインサイトから逆算で、新たな価値や切り口を見出し、人の心を刺激し、動かしていくための方法を提示し、実行までしっかりとプロデュースしていきます。
高橋:概念的にも統合型マーケティング・コミュニケーション(IMC:Integrated Marketing Communication)は業界内では一般的ですが、改めて説明しますと、私たちのようなクリエイティブ会社がクライアントとなる企業と携わるうえで、関係する複数の会社(広告代理店・コンサルティングファーム・プロダクション等)それぞれが得意とする提供ソリューション領域(例えばビジュアル、映像、SNS等)については分業的に切り離されていることが多いと思います。
しかし、人の気持ちをプラスに作用させることをゴールとして最大限に作用しえるプロモーションを考えることが必要な場合、提供ソリューションに制限や垣根をもたせずコミュニケーションを仕立てていかなければそれは叶いません。さまざまなチャネル全てをひっくるめた仕立てが必要になるので、私たちD2C IDでも統合という言葉を使っています。
統合マーケティング本部はこれまでお話ししてきた、クライアントの商品・サービスをフルファネルのコミュニケーションで差別化をはかっていく「コミュニケーションプロデュース」と、オウンド/アーンドメディアを主戦場にペイドも駆使したメディア起点のブランド価値向上を支援していく「メディアコンサルティング」という部署があります。メディアコンサルティングに関しては、ブランディング要素も含め、企業の顔をつくるオウンドメディアの設計から運用を、圧倒的なプロジェクト遂行力とコンテンツ力をもって実現しています。
高橋:私たちD2C IDのミッション「INSPIRE & DRIVE」にも繋がってくるのですが、私たちが標榜する「マーケティングを駆使したクリエイティブ会社」、これが、業界での差別化やポジショニングになってくると思います。
得てしてコミュニケーション戦略は、フィジビリティが甘く絵に描いた餅になってしまうケースが多いので、最後のクリエイティブのアウトプットまでやる。デジタルを巧みに使いながら、リアル領域や集客や波及計画も含め、最後、着地させるまで実装をやりきる。そんな上流から下流まで。デジタルからリアルまでという深さも広さも兼ね備えた他にはない集団なのではと自負しているところです。
さらにそのクリエイティブには、データ戦略とモデリング、運用分析サポートによる効果的なコミュニケーション設計を提供する「リサーチ&アナリティクス」が付随している。我々のコアであるデジタル制作領域はレッドオーシャンなので、クライアントとしてはパートナーとなるクリエイティブ会社は選び放題のように見えるかもしれませんが、現実にはそうでないと思います。煩雑化するコミュニケーションには施策ごとの役割分担の整理やKPIなどの評価指標の策定、そこと地続きになる現実的な手法論が抜け落ちていることも多い。そういった部分もソーシャルやWEBでの検索やオウンドメディアの解析データなど根拠ありきのクリエイティブ提供ができる会社は、希少で大きな強みであると思います。
加藤:このEXPERIENTIAL TECHNOLOGYという事業領域を率いていくのは、これまでデジタル領域で新たな表現を自ら開発し発信するクリエイティブ集団として最前線を走ってきたIMG SRC STUDIOです。私たちは20数年、進化し続けるテクノロジーの最適なユーザー体験を追求し、新しさと質の高さを兼ね備えた体験創造を実現してきました。この活動を続けてこられたのは、難易度が高く実現が難しいことも挑戦してきた社員ひとりひとりのクラフトマンシップがあったからこそだと感じています。
このクリエイティブ集団としての希少価値を今後も最大限に活かしていきたいという想いと、社会の仕組みや価値の変遷、向かう未来とを重ね合わせた時に、今、D2C IDが指し示しているマーケティングとクリエイティブは切り離せないものだと感じていました。
先ほど高橋からマーケティング領域における統合的なものづくりの話や根拠のあるクリエイティブについて話がありましたが、それは私たちが行ってきたテクノロジーによる体験創造においても重要です。例えば、短時間でテキストからAIがイメージを作成してくれるサービスがあったとして、そのサービスをユーザーに使ってもらいたいとした時に、マーケティングとクリエイティブが必要になります。その際に、「短時間で」「自動で」といった機能的なところを訴求していてはダメで。そのサービスを使うことで、「あなたの休日時間が増えます」「あなたの想像を超える表現が可能になります」といった伝え方が最適になります。それをユーザーに伝える際に体験創造として実現するにはどうあるべきか。AIやXRといった時代とともに進化するテクノロジーを使っていても、機能的なところだけでどうでしょうか。ではなくユーザー体験の最適解を導いていけるのがEXPERIENTIAL TECHNOLOGYという事業の強みであると考えています。
加藤:新型コロナウイルスの感染拡大に端を発し、急速にデジタル化が進むと同時に深さも表現も自由度が広がったオンラインでのコミュニケーションは、プロモーションイベントがリアル開催からメタバースといった仮想空間でのバーチャル体験に置き換わり、購買体験はECにさらに比重が置かれるなど、Webを通した顧客体験の設計がより重要視されてきており、われわれ実行サイドに求められるものも高度化しています。また、リアルな接点づくりは、Webを通した体験以上に、よりエモーショナルで、ユーザーとブランドをより密接に繋げる体験創造ができないと、意味をなさないものになってくると感じています。
オンラインとオフラインどちらが良いか悪いかではなく、目的やゴールにあわせて体験を創造できるかがポイントになってきます。
加藤:戦略は練り上げられているのに、実行部分となるクリエイティブが有効的につくられていない例は多く見かけますので、きちんとユーザーと相互作用できているのかは、細かくこだわりをもって制作しています。
単なる技術の流行りや新しさにブランドが乗っかったような、体裁を取り繕ったアウトプットを私たちがすることはありません。その体験が、ユーザーの気分を高めて夢中にさせる「情緒的価値」に注視したコンテンツでなければ、最良な接点やエンゲージメント向上のきっかけと成り得ないことを、これまでの実績から知っているからです。
心の機微に届くような体験づくりに精通した者がクリエイティブを実行していくこと、それにロジカルなマーケティング視点を融合させていくことでより高みを目指したいと考えています。
また、常に最適なユーザー体験を追究するためにも、自ら開発し発信するプロトタイピングをするなど、学びと成長は続けていきたいです。
加藤:「BRAND DESIGN」は、先に話した「INTEGRATED COMMUNICATION」「EXPERIENTIAL TECHNOLOGY」を2つの事業領域を跨ぐ立ち位置にあります。BRAND IDENTITY、つまりVI・CI、ブランドスローガン、ブランドアセットだけでなく、思想、ビジョン、ストーリーといったBRAND STRATEGYの設計まで、ブランドデザインはクリエイティブ制作すべてに関わってきます。ある種、情報の束である「ブランド」をどのチャネルに対してどう文脈を立てて提示していくのか、ブランドやサービスが抱える課題解決のための筋道を立て、ビジネスとして駆動させるものをつくる、まさに「INSPIRE & DRIVE」。
高橋:時間軸で整理すると、統合コミュニケーションや体験創造は短期決戦、メディアコンサルティングは長期決戦、そしてブランドデザインはどちらの性質もありますね。ある一定時期のところでギアチェンジなのか、継ぎ足していく秘伝のタレ的なものなのか。
はじめに話した4Pの、Place(流通)・Price(価格)・Product(商品)について、企業と共創していくイメージで、そしてそれらが分断して機能していくことのないよう、例えばプロダクトのブランディングからプロモーションにつないでいくなど、マーケティング全体としてのぬりえの拡張をしていけるといいですね。また、向かう方向性をこの「BRAND DESIGN」で示していければと思います。
いかがでしたでしょうか。
D2C IDの3つの事業領域について、携わる人の想いや合併した2社の背景含め、みなさんに知っていただけたら嬉しいです。次回記事では、事業内容をより掘り下げてご紹介いたします。