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<アートのある職場>沖縄本社に飾られた土田康彦さんの絵画の秘密

みなさん、こんにちは!

少しずつ寒くなって来ましたね、秋も深まり紅葉が楽しみな季節になりました。さて、秋と言えば、芸術の秋!今回は、サイダスの沖縄本社に飾られているアートについてご紹介いたします。

本社内の1階と9階、9階から屋上へ繋がる階段には、数々のアートが飾られています。それらは全て、土田康彦さんの作品です。土田さんは、ヴェネチアン・ガラスを中心に、絵画などの多彩なアートを創出する世界的なアーティストの一人です。2008年にヴェネチアで開催された第11回オープン国際彫刻展に日本代表として出展し、最優秀グランプリを受賞。その後も美術展で作品を発表し、数々の賞を受賞されています。

2014年には、完成したガラスに研磨・カットなどを施す「ホールドワーク」と呼ばれる技法を、沖縄のガラス工芸・琉球ガラスに導入する試みとして、沖縄琉球ガラス村に招待されました。その間、4ヶ月もの時間をかけて新作「民族性・DNA」を制作。翌年、沖縄美術館にて個展を開催。2019年は日本橋三越本店でも個展を開催されていました。

土田康彦さんの詳細はこちら▼

TSUCHIDA YASUHIKO - 土田康彦
イタリア在住(ムラノ島)の世界的に活躍するヴェネチアン・ガラス・アーティスト、画家、土田康彦の公式WEBサイトです。
https://www.tsuchidayasuhiko.it


沖縄本社の9階には、そんな土田さんの絵画が飾られています。土田さんの絵画は、どれも鮮やかでいて重厚な色合いと、独特の掠れた風合いが特徴的です。描かれたモチーフは、一つ一つが躍動感に溢れ、全体を見れば、力強さが感じられます。普段、仕事場の一部として何気なく見ている絵画も、改めて見ると壮大な世界観を感じます。



沖縄本社9階から屋上へ上がる階段は、黒い壁と床が一面に広がっていて、まさに「画廊」と言った雰囲気。サイダスのメンバーが仕事をしている場所は、木目と沖縄伝統のコンクリートブロック「花ブロック」が設置されている、明るく柔らかな雰囲気が特徴的ですが、ここはそんな沖縄本社の中でも一味違った雰囲気のある場所です。階段を行き来する間に、なんだか美術展を一巡りしたような気分になります。



2019年度の入社式では、土田さんにスペシャルゲストとしてご登壇いただきました。新入社員はもちろん、出席したサイダスメンバーにとっても、とても貴重なお言葉をいただきました。


ところで、せっかく土田さんの作品がたくさんあるのに、ヴェネチアン・ガラスの作品は1つもないの?と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、沖縄本社にはもう1箇所、土田さんの作品を展示している場所があります。



沖縄本社が所在するビルの1階、このガラス張りの玄関を開けた奥に、それは飾られています。普段は施錠されており、イベント時やスタッフパスがないと入れない場所ですが、今回は特別に公開です。


こちらがガラスを用いたモザイクタイルの作品。9階の絵画とは打って変わって、スタイリッシュでストレートな作品です。オフィスの内観に心地よいアクセントを効かせるこちらの作品は、一見すると文字を描いているようにも見えますが、近くで見ると細かいガラスが集合して、文字が型どられていることが分かります。光があたり所々キラキラと光るのは、それぞれが光を反射するからなのです。



この作品が飾られたきっかけは、代表の松田と土田さんの間に、以前から交流があったからです。松田が作品を依頼し、制作していただきました。

土田「油絵なんかは、夏場のクーラーだとか、空調で表面が割れてしまったりする。でもガラスなら、半世紀先、一世紀先でも、このままの状態が保たれる。」

この作品のために、一からモザイクタイルを研究してくださったと言う土田さん。制作期間は、なんと8ヶ月。それだけ、この作品に込められた思いは強いんです。


(作品と土田さん。ヴェネチアン・グラスで出来たこの作品はなんと200kg!)


文字を読み解くとお分かりになるかもしれませんが、この作品の中には、2人の登場人物が居ます。そしてその2人共、いくつかの「C」について語っているのです。そこには、土田さんと代表松田とのエピソードが込められています。

土田:「もう10年くらい前かな、松田さんがヴェネチアに来た時に、一緒にゴンドラに乗ったんです。その時に、俺はいずれこうなる!と言う話を聞きました。会社を設立して沖縄に本社置いている、今のような状態のことを当時から語っていたんです。彼は、夢は描くのではなく、誰かに語るものだ。語った夢は、その聞いてくれた誰かを裏切らないためにも、必ずやり遂げる。そういう話をしてました。あと、彼の考える4つの「C」について。去年、本庶 佑(ほんじょう たすく)さんが、ノーベル賞を受賞した時に、大切な6つの「C」をメディアで語っていたんです。で、その6つのどれとも、松田さんのCとは被らなかった(笑)ノーベル賞を受賞するような偉大な人の言う「C」なら、1つくらい被ることだってありそうなのに、松田さんの「C」は一切被らない。そういうところで改めて、彼の特異性というか、個性溢れる人だな、という印象を受けましたね。」

代表・松田の独創的な観点を表した作品だったんですね。誰とも被らない、誰と比べてもハッキリとした違いのある人物。そんな土田さんの中でのイメージが、作品に現れているのかもしれません。


(沖縄本社にて、代表の松田と土田さんの2ショット)

ヴェネチアン・ガラスから始まり、沖縄に招待され琉球ガラスにも携わった土田さんと、沖縄に本社を置き事業展開する松田。かつてヴェネチアで交わした会話が、沖縄という地で繋がっているような気がします。


サイダス沖縄本社にご来社の際は、ぜひそんなお二人のエピソードが込められた作品をご覧ください。

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