サイボウズのキャリア採用には、 IT業界や職種が未経験でもサイボウズに興味を持ってくださる方向けのチャレンジ採用枠「ポテンシャル採用」を受け付ける職種があることをご存知でしょうか?この採用枠によって異業界・異業種から転職し、現在はファンコミュニティ推進部に所属する私が、サイボウズでどのようにキャリアを重ねてきたのかをご紹介します。サイボウズへの転職を検討してくださっている方のお役に立てれば幸いです。
転職のきっかけは「情報格差」
前職の食品会社では、生産管理や利益管理の領域に従事していました。産休・育休を経てフルタイムで復職しますが、配慮から生まれてしまうチーム内の情報格差に、申し訳なさやキャッチアップのコストを感じる日々でした。同じように悩む人の役に立ちたいと志し、2016年にサイボウズへ転職しました。
業種も業界も異なる世界からの挑戦でしたが、「サイボウズ製品を導入してくださった企業に対して、より良く製品を活用していただくお手伝いをすることで、時間や場所の制約から発生する情報格差をなくしたい」という志望動機と私の特性を踏まえ、カスタマー本部ダイレクトマーケティング部(現在のカスタマーマーケティング部)へ配属されました。
カスタマー領域でのキャリア変遷
入社して最初に携わった施策は「導入相談カフェ」です(現在の「オンライン相談」)。多数の案件対応を通じて、様々な企業の課題と、サイボウズ製品を使った解決へのアプローチを同時に学ぶことができたと感じています。前職での経験が活き、製造業のお客様の課題解決に向き合えた時は特に嬉しい瞬間でした。
その後、一年間の産・育休を経て2018年に復職します。このタイミングで「経験の幅を広げてはどうか?」と上長から提案をもらい、ユーザー向けのマーケティング・企画職へ少し軸足を移しました。サイボウズ商店やハドルパートナーなどの施策に携わることになり、ユーザーさんとの距離感が「広く浅く」から「狭く深く」に変化していきます。初めての企画職に戸惑うことも多く、思考プロセスや仕事の進め方に慣れたと感じるまでには1年ほどかかりました。
2020年後半には大人の体験入部制度を利用し、サイボウズ Office 販売戦略策定のプロセスを経験しました。2021年には、ハドルパートナーの管轄部署がダイレクトマーケティング部からファンコミュニティ推進部に移ったため両部署の兼任が始まったり、カスタマー本部横断で実行する戦略浸透プロジェクトにも参画しました。
この時期に様々な角度からのインプット量を増やしたことで、食品からソフトウェアへ、装置産業からサブスクリプション事業へ、というキャリア転換が明確になったと感じています。
また、第三子の産・育休をこの頃に取得しました。この時は休職期間をなるべく短くしたかったので、チームメンバーや人事労務チームなどにサポートをしていただきながら、出産後約2ヶ月で復職しました。サイボウズは「しっかり育休が取れる」のイメージが強いと思いますが、早く復職したい人を応援してくれる制度・風土もあります。「100人100通りの働き方」を実感したエピソードの一つです。
2022年からはハドルパートナーから分科会的に立ち上げた経営者コミュニティ「アトツギカイギ」に注力するために、兼務が外れてファンコミュニティ推進部専属になりました。2023年現在はサイボウズ Officeやkintoneの製品コミュニティ(オフコミ・キンコミ)にも関わったり、採用・育成の担当などをしています。
サイボウズでのキャリアの重ね方
以上が私のサイボウズでのキャリア変遷でした。組織的な理由の変更もあれば、自分が希望したこともある、ということをお分かりいただけたでしょうか。
施策によってユーザーさんの属性や関わり方の距離感は異なりますが、一貫してカスタマー本部でユーザーさんの活用のご支援をしてきました。入社から約7年間で、市場分析や施策全体の方針策定、各施策におけるイベントの企画・予算管理・進捗管理、イベントのファリシテーションなど、企画から実行までのスキルが身に付いたと感じています。
サブスクリプション型のビジネスモデルで重要な「継続して使っていただく」ことがカスタマー本部のミッションです。支援手法は様々ですが、コミュニティは特にお付き合いが深く・長くなる傾向にあります。単にビジネス上の関係を超えて、ユーザーさんから沢山のことを学ばせていただけることに、この職種ならではの魅力を感じています。
これからのキャリア
5年後、10年後にどのような働き方をしているのか想像がつきませんが、上長やメンバーと相談しながら、自分の意思にも耳を傾けて、考えていきたいと思います。