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社員の心を温める会社は必ず伸びる!① ―人を活かす経営 ―

昨今、コロナウィルスが与える業績への影響に頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
ただ、この様な状況の時こそ、人を思いやる経営が非常に大事です。
9.11、リーマンショック、東日本大震災の時を体験した経験を踏まえ、
今こそ「人を大事にする」ことの重要性を連載にてお伝えしていきます。

企業の最大の宝は「人」

経営者の願いはみんないっしょ。「もっと業績を伸ばしたい」経営者の気持ちはみんないっしょ。業績を生み出すのは『人』。だから、「人」はわが社の大切な宝物そう思わない経営者はいない。

ひと昔前は、土地や建物、機械など有形資産が価値の大部分を生みだしていた。今は価値の80%を、「人」中心の無形資産が生み出している。パテントも、研究開発も、ビジネスプロセスもビジネスモデルも、そして人と人のいい関係も……それをつくろ、推し進めるのはやっぱり「人」。だから、まちがいなく、企業の最大の宝は「人」。でも、ほんとうに会社は「人」をー社員を、宝物のように扱っているだろうか?

「人」「人」「人」…それが悩みのすべて

経営者の悩みのタネは尽きない。中でも難しいのは「人」の問題。「人」「人」「人」······、結局、経営はそこに行き着く。優秀な人がなかなか採用できない。優秀な社員ほど早く辞めていく。給与も賞与も精一杯支払い、休日だってきちんきちんと与えているのに、社内のあちこちから不満の声が聞こえてくる。

管理職と部下との会話が少ない。管理職が部下と業績を競いあっている。職場に活気が感じられない。社員1人ひとりは頑張っているんだけれど、どうも会社全体の生産性は上がらない。

目標管理制度を採リ入れてみたものの、目標設定もその評価も形ばかリ。おまけに、部下に対する管理職の評価が甘く、それにつれて人件費ばかリガ膨らんでいく。なんとか対策を講じなければと思いつつ、妙手を思いつかないまま先延ばしにしてしまう。「人」の問題は、いっも置き去り。

「シンプル」に考る「人」の問題にっいて、とかく経営者は複雑に考えすぎ。
解決すべき課題は、実はとてもシンプル。どのようにして優秀な人材を「引き寄せ、引き留め、マネージできるか」ということ。「人」の問題は、ほとんどこれだけ。会社にとって必要なのは、単なる「アタマ数」ではなく、優秀な人材「タレント」。1日24時間では足りないと思うほど、時間を忘れて努力できる人。肩ひじ張らず、その努力を1年間楽しみながら続けられる人。だから、大切なのは、「タレント」を1人でも多く採用し、「毎日、いま、ここで、頑張ろう」と心の底から思ってもらうこと。

そして、実際に、もてる力を最大限に発揮してもらうこと。そのために何をすべきかを、経営者は考えよう。シンプルに考えよう!それは、「タレント」が「魅力を感じるような会社」に「今までの会社」をつくり変えること。

「きのうまで」を捨てて、
「きのうから」をつくること。

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