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チームを強くしたい一心で選んだマネージャーという仕事

ファッションビルの運営開発での営業職から、29歳になったことを機にデジタル業界への転職活動を始め、キュービックに入社した室井聡太さん。業界未経験ながら、社内制度を活用して入社1年ほどでジュニアマネージャーに挑戦。実績が社内で認められ、マネージャーとして活躍中です。

室井聡太(むろい・そうた)

1989年、大阪府出身。2011年、関西学院大学理工学部卒業。新卒で商業施設の店舗開発に7年従事した後、18年5月、マーケターにジョブチェンジ。19年5月より、金融、人材メディアのSEO・広告運用・戦略立案・組織運営を経験。21年から医療転職チームのマネージャーを務めた後、現在は士業領域でのマネージャーを務める。

デジタル業界へのジョブチェンジを目指して29歳になった日に転職活動をスタート

——室井さんがキュービックに入られて約4年が経ちました。まずは1社目、社会人としてどのようなスタートを切ったのか、教えていただけますか?

室井:はい。新卒で入ったのはファッションビルの運営開発をする会社で、7年ほど勤めました。運営するビルにアパレルブランドのショップを誘致するという営業職です。ショップは主に女性をメインターゲットとしていたんですが、働き出して5年、6年くらい経った頃から女性のお金の使い方が変わってきました。ファストファッションが一般化してあまりお金をかけずにファッションを楽しむようになったこと、ネイルや美容といった服を買う以外の方向へお金が流れたこと、そういう変化です。

世の中ではDXが進み、ビジネスのあり方にも大きな変動が出てきました。その一方で、リアル店舗にお客様に来ていただく以外の価値提供手段がなかなか考えられなかった。何もできないことに悔しさは感じつつ……ですが、その仕事に伸びしろを感じられなくなり、退職が頭をよぎり始めました。当時は30歳になると転職がしにくいと言われていたので、29歳になったその日に転職活動を開始したんです。

——転職活動では、どのような企業を受けたのでしょうか?

室井:前職での心残りがあったので、世の中の最先端についていきたいという思いでデジタルに携わる企業をメインに何社か受けました。

疲れの溜まる金曜日の夕方、オフィスで働くメンバーの顔が活き活きしていたのが決め手に

——キュービックに決めたきっかけは何だったんでしょうか。

室井:面接でキュービック本社のオフィスに来た時に働くメンバーの様子を見ていたら、みんな、顔が活き活きとしていたんです。それも金曜日の夕方、週の終わりで一番疲れが溜まってきているはずの頃です。ここで働きたいと直感的に思いました。

最終面接は土曜日だったのですが、オフィスに来たら当たり前のように社長の世一(世一英仁/代表取締役社長)が出てきて。キュービックで働く上での不安とか、ものすごく親身になって話を聞いてくださった。距離感の近さを感じて、それもうれしかったできごとです。

——そうして入社したのが2018年5月ですね。デジタルマーケティング業界は未経験でキュービックに入られたのですが、最初はどのようなお仕事をされたのでしょうか。

室井:お恥ずかしながら、当時は具体的に何をやっている会社なのかもわかっていなくて(笑)。前職では外回りの営業をやっていたので、まずは営業マン的な視点が求められるチーム、クライアントのメディアを代理運用する部署に配属となりました。

それから半年ほど経って、SEOメディアを運営しているコンテンツディビジョンという部署に、私が所属していた部署が編入されることになりました。当時私は29歳でしたが、その部署で自分よりも年下なのにマネージャーとしてバリバリ働いているメンバーと出会ったんです。もうすぐ30歳になるし、成長角度をもっと上げないとこの会社で活躍できないなと感じました。そこで思い切って、コンテンツディビジョンの中で最も勢いのあったFXのチームに異動させてもらいました。

——FXチームはどうでしたか?

室井:コンテンツディビジョン自体が、メンバーの数が多いわりに管理職が2人しかいなくて、組織として回りきれていない面がありました。うち1人がFXチームの責任者を兼ねていたのですが、配属されてすぐに「この人をラクにさせないとチームの業績は伸びないな」と感じたんです。

そこで、「キャリアフライト制度(希望者が3カ月間限定でワンランク上のポジションを経験できる制度)」を使ってジュニアマネージャーにチャレンジしました。これが2019年4月ごろですね。

「この人をラクにさせないとチームの業績は伸びない」とジュニアマネージャーにチャレンジ

——マーケターとしての仕事を早く覚えよう、ではなくてジュニアマネージャーになる道を選んだのですね。それはなぜですか?

室井:入社したばかりですから、マーケターとしての技術は私が当時最下位でした。そして、いざ「チームを強くしたい」と考えた時に、自分がプレイヤーとして技術を磨くよりも、マネージャーをサポートするほうが時間的に早いし、チームにとってベターだと考えたんです。あくまで、その時に自分ができることを探した結果のことです。もちろん、マネジメントのサポートもやりつつ、マーケターとしての知識のキャッチアップもしました。ちょっとしんどかったですが(笑)。

——なるほど、そういうことだったんですね。ジュニアマネージャーになってからは具体的にどういうことに着手されたんですか?

室井:部署ミッションの作成、浸透とディビジョンのMGRのMTGを減らす動きをしました。

管理職が少ない状態ですので、メンバーが納得でき、かつ信じられるミッションをみんなで決めて、全員が自律的に走れる必要がありました。

MGRが作った原案を軸に、メンバーのwillやそれぞれの想いを聞き込んで、ミッションに落とし込みました。それぞれクライアントやユーザーへの想いは強かったので、それを一つに束ねられるものが効果的だと信じて動きました。

次に、メンバーがMGRとコミュニケーションが取れるように、部署内で不要なMTGを減らしてもらいました。MGRが最も業務に関してのスペシャリティが高く、本当はみんなが気軽に相談したかったんです。自席での会話で終わるようなMTGは減らしてもらうこと、気軽に話しかけられるように日替わりで各チームの近くで仕事してもらうことで、組織のコンディションが目に見えて向上しました。

そのあたりを評価していただいて、2019年10月からマネージャーになりました。薬剤師転職のチームなどを経て、2022年1月ごろから債務整理のチームに移り、引き続きマネージャーを務めています。

——キュービックでの社歴が短い中でマネージャーを務めるのは大変だったのではないでしょうか。

室井:そうですね、そもそも私より若いメンバーが多いし、キュービックの中では周りはみんな先輩なわけですよ。マネージャーになったとはいえ、信頼してもらわないとこちらの言うことを聞いてもらえませんよね。だから最初は、とにかくメンバーと対話を積み重ねて、人間として信頼できるヤツなんだなって感じてもらえるように努めました。また、業績面でも信頼してもらえるように、メディアディレクターを兼任させてもらって、自分で業績を伸ばす経験もしました。2人分働くのは大変でしたが、おかげさまでジャンルの成績を急拡大できて自信もつけることができました。


事業を伸ばすことと組織を強くすることが同時に求められる

——マネージャーの仕事をする上で、キュービックだからこその難しさはありますか?

室井:キュービックは「人に張る」会社です。マネージャーの業務として、事業を伸ばすことは大前提として求められていますが、メンバーが成長して組織が強くなるということもセットで求められます。なので、メンバーと向き合う時間がものすごく長いし、メンバーのことをメンバー以上に考えます。これはキュービックならではだと思います。

——最後に、室井さんの今後のビジョンについてお聞かせください。

室井:キュービックをより強いチームにすることです。誰よりもユーザーとクライアントのことを理解して、課題を解決できる会社にしたいです。そのために、戦えるチームを増やす。これが私のミッションですね。

事業としては……、現在はSEOや広告運用など、いわゆるコンバージョン事業をメインにやってきていますが、今後はもうちょっとクライアントに入り込んで、集客以外の部分でもサポートできるようにしたい。

キュービックのクレドに「Dive into Insights(本質を追究しよう)」があります。クライアントやユーザーの課題は、集客だけを考えれば解決することではないですよね。本当の課題解決に向けて、本質に深く切り込むことのできるチームを作っていきたいと考えています。

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