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事業トップが明かす「キュービックでWebマーケターとして働く魅力」

リクルートでWebマーケティングに携わった石井束査さん。2019年にキュービックに入社し、現在はメディア事業本部の本部長を務めています。キュービックの事業において中心的役割を果たすWebマーケターに求める人物像、その後のキャリア展開について、伺いました。

◆話し手
・石井束査
2003年株式会社コーエー(現株式会社コーエーテクモゲームス)入社後、2007年株式会社リクルートエージェント(現株式会社リクルート)入社。キャリアアドバイザー、法人営業を経験した後にWebマーケティング部門に異動、コンテンツマーケティング部門のマネージャーを経験。2019年11月キュービック入社。事業企画を経て、現在は執行役員兼メディア事業本部本部長。
◆聞き手
・市原純(@Junomi_icchi
2018年新卒入社。北海道生まれ。キュービックに内定後、内定者インターンとして転職領域のコンテンツメディア運用チームに配属される。新卒入社後、クライアントのオウンドメディア運用チーム→営業部署の立ち上げ→ウォーターサーバーメディアの広告運用と営業を兼務→社長室に所属。

仕事における信念がフィットしたことがキュービックを選ぶきっかけになった

——2019年11月にキュービックに入社され、2021年7月からはメディア事業本部の本部長を務められている石井さんですが、前職ではどういったお仕事をされてきたのですか?

石井:
前職のリクルートでは、最初キャリアアドバイザーや法人営業を経験した後、2010年からWebマーケティングの部署に異動して、幅広く経験してきました。リスティング広告の運用やSNSアカウントの運用、Webサイトの企画ディレクションや新規Webサービスの検討などです。キュービックに入社する直前の3年くらいは、リクナビ・リクナビNEXT・リクルートエージェントのコンテンツマーケティングに携わっていました。コンテンツSEOやコンバージョンメディアに関わるようになり、結果的にキュービックのメディア運営と近しい業務をしていた、ということになります。

——なぜキュービックに転職したのでしょうか?

石井:
仕事をしていく上で、信念というか、私が大事にしている言葉が3つあるんです。

  • ロマンとソロバン
  • アートとサイエンス
  • 情理と合理

この3つは、どちらも一方に偏ってしまってはいけないと思っていて。それぞれのバランスをうまく取っていくことが必要だと感じています。

Webマーケティングの世界では、「ソロバン、サイエンス、合理」が重視されがちではあるんですが、キュービックはもう一方の「ロマン、アート、情理」の部分もとても大切に思っている会社です。それがいいなあと思ってキュービックへの転職を決めました。

自社メディアの品質を追求するという考え方にも惹かれました。それは、キュービックが紙媒体出身の編集者を積極的に採用していることからも明らかですよね。

キュービックでWebマーケターとして働くということ

——今回の記事は、主にキュービックへの転職を考えているWebマーケターの方が読んでくださいます。Webマーケターとしてキュービックで働く時に、どのようなキャリアを描いていくことができるのでしょうか。

石井:
大きくはゼネラリストとスペシャリストの2つの方向性があります。

ゼネラリストは、基本的にマネジメント方面。役職者として組織を率いることを目指していく形です。組織としての短期業績目標を追いかけながら、中長期の戦略推進や人材育成も同時に実現していくことが求められます。

スペシャリストは、デジタル広告やSEOなどの領域で高い専門性を持っており、組織を率いるゼネラリストと同じくらいの価値を個人として発揮することが求められます。

——キュービックではMD(マーケティングディレクター)という役割もあります。これもマーケターが目指すゼネラリストにあたるのでしょうか。

石井:
そうですね。キュービックの各メディアを率いるのがMDの仕事で、一般的な会社で言えばリーダー職にあたります。直接的にメンバーの評価や査定は行いませんが、チームを率いるゼネラリストです。

メンバーのWillを大切にしつつ、全社でキャリア形成のバックアップも行う

——Webマーケターの方がキュービックに転職してきて、ゼネラリストになっていくのかスペシャリストになっていくのか、そういったことは個人の適性を見ながら上長や会社が決めていくものなのでしょうか。

石井:
基本は本人のWill(やりたいこと)に基づくかなと思います。ただ、まだ経験の浅いメンバーもいますからね。経験してわかることもあれば、経験して変わるWillもあると思うんです。「そもそもWillがあんまりないですよ」っていう人もいて、それは当然だと私は思っています。

もし強いWillを持っていればそれを基軸にして今後のキャリアを考えていきます。多少ゆるいWillでも「こんな感じになりたいな」というものがあれば、その方向の仕事にアサインしてみる。目の前の仕事にしっかり向き合っていくと、「こういうことがやりたい」「こういうふうになりたい」という気持ちが出てくると思うので。

キュービックでは、基本的に半年に1回は異動のタイミングがあります。それに向けて本人と上長で話すこともあるし、役職者同士で次はどんな機会をメンバーに提供していこうかということをみっちり話し合う機会もあります。そういうことを加味して、どういうポジションでどういう仕事をしていくかということを会社全体で考えていく、という感じです。

——個人のWillをクリアにしていくのは、1on1の場でしょうか。

石井:
はい。キュービックでは評価・査定を行う会議が年に2回、7月と1月にあります。それぞれの2ヶ月前に、メンバーに対して次の半期にどういう期待役割を担ってもらうかを話すミーティングがあるんです。つまり、メンバーについて役職者同士で話す機会が年に4回もあるということ。こうした機会を通してメンバーの期待役割を決めていきますし、それを期初にメンバーに伝えてそれで終わりではなく、定期的に行われる1on1で逐次フォローをしています。

明確なWillがなくてもいいんです。いままでの仕事でこういうことが楽しかったとか、やりがいがあったとか、成長実感があったとか、そういうことをコミュニケーションを通じて知っていきたい。そして、一緒に目標設計をしていくことができれば、と思っています。

会社の中心でWebマーケターとして活躍できる喜びを感じてほしい

——では最後に、求職者の方に石井さんからメッセージはありますか?

石井:
転職を検討されているWebマーケターの方が現在どういう会社で働いているか、大きく3つの種類があると考えているんです。

1つは広告代理店など、他社さんのマーケティング活動を支援する会社。2つ目は同業他社。キュービックと同じくコンバージョンメディア事業を行っている会社です。3つ目は事業会社でWebマーケティングを担当しているケースです。私自身は3つ目にあたります。

キュービックの大きな特徴は、自社メディアを運用していることです。自分たちでメディアの目標を定め、品質を上げるために、定量と定性のバランスを自分たちで判断しています。インターンが多いのもキュービックの特徴です。インターンとの連携を強化するために、中途入社した人がさっそくインターンをマネジメントすることもよくあります。

それも踏まえて、まず1つ目の広告代理店の方にお伝えしたいのは、最終責任を自分が負うことのおもしろさですね。

代理店にいると、何かを提案してもクライアントがNoと言えばそれはできないし、逆に、クライアントが「やりたい」と言ったことに対して、やらないほうがいいのになと思いながらやることもあると思います。最後の最後は自分で意思決定したいなと思う方は、キュービックに向いているんじゃないでしょうか。

2つ目、同業他社の方には、会社のカルチャーに共感いただけるかどうか、というところだと思います。

ユーザーにとことん向き合って高品質のメディアを作るというキュービックのカルチャーに合う方がいいですね。もちろん定量指標の分析も行っていますが、そこにとどまらず、ユーザーの思考に深く深く入り込む。キュービックにはそういったカルチャーがあります。

3つ目、事業会社でWebマーケティングを担当している方には、「キュービックはWebマーケターが会社の主役である」ということをお伝えしたいです。

事業会社のWebマーケティング部門って、コストセンター(会社にとって直接利益を生む部門ではなく、コストのみが集計される部門)であることが多いんです。肩身が狭いところがあるというか……。キュービックにはWebマーケティングのノウハウがたくさんありますし、相談できるメンバーも大勢います。そういった点はすごく魅力的に映るのではないかと思っています。

——ありがとうございます。私自身新卒でキュービックに入社しており他社の事情をあまり詳しく知らなかったことから、「キュービックでマーケターとして働く魅力」を客観的に聞くことができて興味深かったです。次回はCTO(Chief Technology Officer:最高技術責任者)の加藤彰宏さんにインタビューします。どうぞお楽しみに!

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