ミュージシャンのための照明コントロールツール"COUGEN"、アルファ版を用いた試奏動画を公開! | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
当社の新規プロジェクト"COUGEN"についてのご紹介です。ミュージシャンのための照明コントロールツール"COUGEN"、アルファ版を用いた試奏動画を公開しました。クリプトン・フューチャ・メディ...
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当社ではエンタメ技術の研究開発を日々行っておりますが、そうした開発の一つにミュージシャンのための照明コントロールツール「COUGEN(読み:こうげん)」があります。「COUGEN」とは、当社が企画開発した照明の制御をMIDI信号で行えるシステムの名称です。このシステムを活用すれば、ミュージシャンが音楽制作に用いるDAW上で、音楽の拍基準にて照明を操作することが可能となります。
<過去参考記事>
当社では以前より、この「COUGEN」を応用するための実証実験をたびたび実施しており、先月も新しい実証実験を兼ねた体験型イベントを北海道札幌市にて行いました。
そこで今回は、2023年2月4日(土)~11日(土・祝)まで北海道札幌市で行っていた"COUGENプロジェクト"の体験型イベントについてご紹介いたします!
イベント開催時のご案内:氷の楽器を弾いてさっぽろテレビ塔を光らせよう! 2月4日(土)~「第73回さっぽろ雪まつり」大通会場2丁目にて音と光の演出体験イベント開催!
札幌市では2023年2月4日(土)~11日(土・祝)まで「第73回さっぽろ雪まつり」が開催されました。リアルでの開催は、実に3年ぶり!復活した雪と氷の一大イベントは、多くの観光客で賑わっていました。
今回の実証実験は、北海道を舞台にテクノロジー・エンタメ・クリエイティブを中心としたフェスを開催している「NoMaps」(当社も運営で参画)と、「第73回さっぽろ雪まつり」のコラボレーションで実現。雪まつりにお越しの一般の方に参加いただける体験型イベント「みんなでつくる札幌の夜景!氷の楽器を弾いてさっぽろテレビ塔を光らせよう!」を、大通会場2丁目で連日開催しておりました。
会場には氷のマリンバとティンパニを設置。感圧センサーが埋め込まれた62種類の音板を叩くと、札幌のランドマークである「さっぽろテレビ塔」や周囲の電飾がリアルタイムで連動して光る空間を創り上げました。筆者は実際に氷の楽器を演奏する機会があったのですが、自分の音に合わせてあのテレビ塔が色を変える様は、なかなか感動的で貴重な体験でした!
体験希望者が多かったことから期間中は毎日整理券を事前に配布することになり、合計868名の方に体験いただきました。心のままに音板を叩いて一音ずつ周囲の光と連動する様子を楽しむ方から、本格的な演奏で観客を惹きつける楽器経験者の方まで、たくさんの方が楽しんでいる様子を拝見し、こちらも大変嬉しくなりました。
また、同会場には中雪像「雪ミク 冬麗(ふゆうらら) Ver.」も設置されており、雪まつり期間中は毎晩「SNOW MIKU 2023 音と光のスペシャルショー」も実施しておりました。こちらのショーも同じく実証実験を兼ねており、スペシャルショーの実施時間は「SNOW MIKU 2023」のイベントテーマソング『SnowMix♪』に合わせて、さっぽろテレビ塔、氷の楽器、雪像の全てが連動して色鮮やかな光で会場を盛り上げました。
ちなみに、氷の楽器と雪像の近くに用意された作業小屋では、屋外の演出の邪魔にならないよう、技術スタッフが室内灯OFFの状態でシステムの作動を静かに見守っておりました。
今回実施した二つの実証実験の目的は、いずれも"COUGENプロジェクト"で新たに開発した「電飾シンセ」の試奏でした。本記事では技術面の詳しい説明を省きますが、「電飾シンセ」は照明コンテンツ製作におけるさらなる高能率化を目指し開発している"COUGENプロジェクト"の新たなシステムツールです。
このシステムが普及すれば、ミュージシャン自身が演奏しながら照明演出することも可能になるため、ミュージシャンの自己表現の幅が広がります。技術面についてはアフターレポート動画を公開いたしましたので、ぜひ動画をご確認ください。
このように、当社は技術面でもクリエイターを応援する取り組みを推進しております。ご興味をお持ちの方は「話を聞きたい」ボタンからのエントリーをお願いいたします!