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背中を追われるエンジニア。CryptoGames CTOにWeb3を聞く。【社員インタビューNo.16】

Web3黎明期の2018年から国内最大級のブロックチェーンゲーム『CryptoSpells』を自社開発・運営。その知見を活かしてNFT・ブロックチェーンゲーム領域で自社開発・開発支援・コンサルティングを行い、急成長を続けるCryptoGames株式会社

今回は、CryptoGames CTO 瀬戸智寛さんにインタビュー。

実際のWeb3業界で働く人達の肌感やCryptoGamesの内側に迫ります。

No.16 瀬戸智寛
CryptoGames CTO
最近LUUPを乗り回すのにハマっている。
苦手意識のあった社外交流を頑張っている。
https://www.lilpacy.me/ (プロフィール)

将来、ブロックチェーンはエンジニアの基礎教養になる。

──簡単に自己紹介と経歴をお願いします。

CryptoGames CTO 瀬戸智寛と申します。中学生の頃から趣味でコードを触っており、ホームページ作成などをしていました。

大学在学中は、営業やライター、マーケティングの活動をして、個人事業で生計を立てられるほどになりましたが、スモールビジネスに面白みが感じられなくなり就職を決意。人生の大半の時間を何に使いたいかを考えた際にエンジニアを選択しました。

バンコクの開発会社で半年ほどインターンを経験し、内定をいただいていた日本の企業に就職。後にCryptoGamesに入社いたしました。

──Web3に興味を持ったきっかけは何ですか?

バーチャル同人音楽ユニット「ππ来来」がNFTを発売したのがきっかけです。

僕は元々、VRで全身トラッキングをして遊ぶことが好きで、VR界隈に興味がありました。

VRトラッキングで遊ぶ瀬戸さん

そんな時「ππ来来」がNFTを発売したことから興味を持ち、調べるうちにエンジニアとしての可能性を凄く感じるようになりました。

長い目で見て、サーバーエンジニアにとってコントラクトが書けることが基礎教養になるだろうと。

そこからブロックチェーン界隈を見始め、NFT関連のPR Timesを見たりしてCrytpoGamesにも出会いました。

もしVR界隈でNFTに出会わなければ、おそらく今でもWeb2の大規模開発をしていたと思います。どれだけ盛り上がっていても、自分との接点がないと情報を追いたいとは思いません。自分の好きなVRからNFT・ブロックチェーンに繋がれたことが大きいです。

「ππ来来」希来里パイ
https://conata.world/shops/top

──Web3に来て、どんなところが楽しいですか?

シンプルな仕組みの上に、大きなものが乗っていることですね。

Ethereumの話になるのですが、トランザクションを順番に重ねていくシンプルな仕組みの技術が、世界中の人に使われている、それを実現していることが面白いです。

本来なら複雑な海外送金も、シンプルな仕組みで解決している。そのシンプルな仕組みの上に大規模なビジネスが乗って動いている。

ワールドコンピューターと世界レベルの整合性が楽しいです。

後は、Web3は手が出しやすい方だと思っています。成熟した領域だと、発展し複雑化して素人には手が出せないイメージがありますが、Web3にはまだおもちゃとして遊べる余地がある。成熟していないからこそ、想像力次第で何でもできるところは楽しいと思います。

仮想通貨総合サイトCOINWAVE
https://coin-wave.com/archives/468

エンジニアには責任が伴う。だからこそベストプラクティスを作る気持ちが必要になる。

──業界で成し遂げたいことはありますか?

何でもトークン化したいです。

世の中で取引がしづらいものをトークン化することで、誰もが取引できるように上場させる。世界の裏側のアセットも簡単に買える。

トークン化によっていろんなものを滑らかに取引できるようにしたいです。

後はインフラ整備です。発展途上国などで自分の口座を持てない人が、ウォレットを通して自分の口座を持つ。Web2では行き届かなかったところにインフラを届けたい。

NFTはどちらかと言うとエンタメ領域や様々な場面で実験しやすいものだと思っていて、NFTで実験して経験したことを、インフラやFTにも落とし込んでいけたらいいなと思いますね。

──課題や困難に遭った時に、どのように対処しましたか?

自分で追える範囲の責任で、事故りながら学ぶしかないです。

Web2だとカジュアルに開発して一旦出して、フィードバックを受けて改善していくのですが、Web3だとこれがあまりできない。ベストプラクティスがない状態で模索していかなければならないです。

スマートコントラクトは後から変更できないものもあるので、スマートコントラクトのバグで数億円損失する可能性もある。ハイリスク・ハイリターン、ストレスフルな環境で開拓していく。

そのような環境下なので、いかに自分の責任の範囲を限定して、最悪を想定して耐えれる条件で、カバーできる範囲で事故って学ぶ。自分がベストプラクティスを作っていく気持ちでやるしかないと思ってます。

その事故が将来の自分の経験値になります。

Career Rules
https://career-rules.com/best-practice

──これからWeb3業界に来る人へメッセージをお願いします

Web3業界はまだまだ未成熟なので、web2のように高速道路が整備されていて、誰かが作成したライブラリーを使い、 美味しいところだけを貰うやり方が好きな人には難しいと思います。

自分で開拓して、無いものを作ってそれを広めて、大きな金額が動く市場で、手探りの中責任を背負いながら、大規模なこと・面白いことやりたい人にはとても向いている業界です。

イケてる瀬戸さん

【取材後記 by森】
言葉の節々からCTOとしての瀬戸さんなりの責任や気概を感じ取ることができました。
リスクを背負いながらも未開拓地を進む、エンジニアの方々へのリスペクトを再確認したインタビューでした!





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