2017年3月16日〜19日の3泊4日間、香川県東かがわ市にて、地域活性化のためのビジネスプランコンテスト「BIZCAMP」を開催しました!
「BIZCAMP」は、地元に住む学生が全国から集まった学生たちと一緒に、実際の地域に宿泊しヒアリングを行うことで、その地域の課題を持続可能なビジネスプランを考案するという合宿型のビジネスプランコンテストです。最終的には、市長を含む行政の方々や、協賛企業・投資企業の方々にプレゼンテーションを行い、その地域での事業化、起業を本気で目指しています。
今回の「BIZCAMPin香川県東かがわ市」には、四国域内6名、四国域外21名の総勢27名の学生が参加しており、7チームに分かれて事業案を考案しました。それぞれのチームには、学生起業家やCVCの取締役などのメンターがついていて、朝から晩までグループワークでのフィードバックなどを行なっています!
また、合宿中は、ビジネス感覚を身につけたり、フィードバックがもらえるコンテンツが用意されています。
事前課題プレゼンテーション
参加学生が、合宿前に出した課題について、それぞれの学生が事前に考えてきたアウトプットについて発表しました。香川県東かがわ市の情報を読み込んだ上で、みんなが様々な案を発表しました!
新しいビジネスを作るにあたっての講演
新規事業の作り方
新しい事業を作るにあたって必要なこと・重要なことを、実際の事業の成功事例と失敗事例を踏まえてわかりやすく説明してくださいました。
「需要と供給のバランスがないと、事業は作れない」「市場規模はどのくらいのものか」「プロダクトアウトとマーケットインについて」など、基本的な事業のことから応用の考え方まで、お話がありました。
ユーザーヒアリング
ユーザーに対して、どのようなヒアリングをするべきなのか、ヒアリングにはどのような意味があるのかということについて、講演してもらいました。
「需要がないものはサービス自体が作れない。じゃあ本当にその事業に対する需要があるのかどうかについて、ヒアリングするべき」など、事業を本当に作るためのニーズはあっているのかについて深く考えました。
この講演を受けたあとは、各チームごとに、これから行く会社や農家さんについて調べ、質問項目をたくさん用意していました。
損益計算書(PL)
売上と損益の考え方について、こちらも成功事例を参考にしながら、説明してもらいました。参加学生は用意された損益計算書のテンプレートを元に、自分の事業案に関わる勘定項目に数値を入れていきました。
これに関しては、講演というよりもワークに近く、自分の事業案が成立するかどうかを数字で可視化できるようにワークを行っていました。
ヒアリング
地域の課題を解決するビジネスプランを考えるためには、地域にある課題を抽出する必要があります。そして、地域に隠れている課題を抽出するためには、その地域で働いている方や、そこに住む人々の生の声を聞くということが本当に重要です。これまでの「BIZCAMP」においても、具体的な課題を発見したチームは、解決案が明瞭になっています。
今回のヒアリングでは、香川県農業協同組合(JA香川県)さん、パセリ農家さん、四国化工株式会社さん、アーバン工芸株式会社さんの4箇所に行くことになりました。各チームごとに質問項目を作成した上で、それぞれヒアリングを行い、事業に対してのニーズがあるのかということについて、仮説検証を行いました。
合宿中、どのチームも携帯電話を片手にヒアリングをしたり、チームによっては、実際にもう1度ヒアリングに行ったりとニーズの検証や、金額の相場感など、様々なことを質問していました。
中間プレゼン
中間プレゼンでは、それぞれのチームの進捗状況をメンターや社会人メンターに対して、プレゼンを行いました。今回の中間プレゼンでは、各チームに付くメンターに加えて、社会人メンターとして、ソフトバンク株式会社の小山さん、株式会社リクルートホールディングスの花形さん、クルーズ株式会社の諸戸さんにフィードバックを行っていただきました。
社会人メンターの方々は、単純な事業案に対してのフィードバックだけではなく、そもそもチームとしての課題は何かな?とか、本当にそのニーズってあるのかな?といったような、本質的なフィードバックを行ってくださいました。中には、学生とメンターで本気で討論をするようなところもあり、ちゃんと向き合ってくださっているからこそ、深くまで語り合えているのだと感じました。
最終プレゼン
最終プレゼンでは、この取り組みに非常にご理解いただいている東かがわ市長の藤井秀城さんを始めとして、今回の「BIZCAMPin香川県東かがわ市」に協賛してくださった地元企業や投資企業の方々も審査員となりました。
(地元企業:香川県農業協同組合さん、四国化工株式会社さん、ばいこう堂株式会社さん、株式会社百十四銀行さん、投資企業:クルーズ株式会社さん、ソフトバンク株式会社さん)
7チームがそれぞれ6分間のプレゼンテーションを行い、糖尿病のアプリ開発事業、手袋会社の自社ブランドECサイトの立ち上げなどの事業が提案され、1位に輝いたのは、廃棄処分されるパセリの茎を使ったパセリジュースのEC販売事業を考案したチームでした!
パセリ農家にしっかりとヒアリングしたところや、実際にパセリジュースを作って、審査員の方々に飲んでいただいて、見事に優勝を獲得しました!
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追記
今回、優勝を果たしたこちらのパセリジュースのEC販売事業を考案したチームが、実際に事業を始めることになりました!本気で事業を始める学生たちを、僕たちも本気でバックアップしていきます!
皆さん、是非応援してください!
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参加学生の感想
中央大学経済学部3年 O.Sくん
とにかく自分の無力さ、甘さを痛感し、多くを学んだ4日間でした。ただここで終わったら本当意味ないんで、絶対行動に移します!
専修大学法学部3年 A.Kくん
シンプルに「誰に・何を・どのように」を突き詰めた3泊4日でした。訪れたことがない地域で、ビジネスを考える際は、いかに第一次情報を掴みに行けるか。よそ者視点も重要ですが、課題の根元的な部分はネットの情報ではわからない。
まとめ
「BIZCAMP」は、地域の課題を持続可能な事業を通じて解決するために本気で学生が事業立案し起業するためのプロジェクトであり、合宿型のビジネスプランコンテストです。その地域での起業家を生むことが目的です。
「BIZCAMP」は、きっかけであり、このプロジェクトに参加することで、起業に対してのスタートラインに立ったまでです。このプロジェクトに参加することで始めて、起業に対して足を踏み出すことができるのではないでしょうか。