社長×現場エンジニア対談「新しい技術にキャッキャできる人が集まる会社」: Beyonders Story Vol.9
こんにちは!クリエイティブホープの亀井です。
第9回目を迎えた「Beyonders Story」ですが、今回は弊社代表取締役社長の香取さんと、Growth Hack事業部でエンジニアとして活躍している秋永さんと木村さんに話を聞きました。インタビュアーは、弊社取締役の大里が務めています。
現在香取さんはGrowth Hack事業部の全体管掌を務めており、秋永さんと木村さんはクリエイティブのエンジニアとして数多くのDX案件に携わってきたスペシャリストです。
どのようにコンサルタントやディレクターと連携し難しい課題を解決してきたのか、現在どのようなことに取り組んでいるのか、クリエイティブホープでの働き方などを語っていただきました!
※タイトルに関して:クリエイティブホープではいわゆる「グレード」といわれることが多い評価等級を「Beyonder」という造語で定義しています。結果ももちろん大事ですが、とにかく「Beyond」している人へ、どんどん難易度高いお仕事を任せていきます。そんなクリエイティブホープに集う「Beyonder」達へのインタビューです!
香取 宜伸(代表取締役社長)
エンタープライズ向けにシステム開発やプロジェクトマネジメントに従事後、教育・人材開発事業、ネットメディアサービスの立ち上げ・運営を行う。 2011年より(株)クリエイティブホープに参画し、企業の適切なIT投資に向けたコンサルティング支援や自社プロダクトの立ち上げ等を推進。2017年より代表取締役社長として経営に従事。
秋永 静男(Growth Hack事業部)
システムエンジニアとして大手SIer、フリーランスを経て2011年よりクリエイティブホープに在籍。 サーバーサイドシステムの設計・開発を中心に20年以上のキャリアを持つ。 業務システムにあわせたシステムの提案・設計を得意とする。
木村 心(Growth Hack事業部)
2014年よりクリエイティブホープに在籍。 以降、サーバサイド、フロントエンド等様々なシステム開発の経験を積む
大里
――まず初めに、自己紹介と普段のお仕事や役割について教えてください。
香取
クリエイティブホープで代表取締役社長をしています。香取です。
以前は大きめのSIerで大手企業向けにシステム開発やプロジェクトマネジメントなどを行っていました。
その後、ITリテラシーを再教育して活躍する人材を増やす(今で言うリスキリング)事業を行う会社を立ち上げたり、そこでは技術系だけでなく営業やマーケティングなど何でもやっていました。
クリエイティブホープではコンサルティングや自社プロダクトなど方法はありますが、様々なテクノロジーをしっかり活用できるように考えて当てはめていくというのはとても楽しく、やりがいを感じられるものです。
秋永
システムエンジニアの秋永です。主にWeb系エンジニアとしてかれこれ20年以上経験を積んできました。これまでのキャリアではインターネット草創期から様々なプロジェクトに携わり、サーバーサイドからフロントエンドまで、ガラケーアプリからスマホアプリまで、本当に多岐にわたるシステムを設計・開発してきました。
最近では、特に生成AIを中心とした技術開発に興味を持ち、積極的に研究・検証を進めています。この分野は新しい可能性に満ち満ちていて、新しいモノ好きな自分としても毎日楽しみながら取り組んでいます。みんなで楽しくワイワイと切磋琢磨しながら、最高の成果を出すことを常に目標にしてがんばっています。
木村
システムエンジニアの木村です。クリエイティブホープに入社以降、サーバサイド、フロントエンドやスマホアプリ等様々なシステムの設計・開発をしてきました。
日々登場する新しい技術を積極的にキャッチアップし、活用できる技術はないか、活かせる環境はないか考えることが多いです。
良いと思ったものは皆と共有し、活用して業務を進められるよう努めています。
大里
――クリエイティブホープにとってテクノロジーとはどのようなものか、会社の事業においてどのような役割を果たしているか考えを聞かせてください。
香取
もはやテクノロジーが貢献しない仕事というのはほとんどなくて、あらゆる場面で必要とされるものになっています。クリエイティブホープではお客様に対してデジタルマーケティングの支援やDX支援を行っているほか、自社サービスの提供や社内業務の効率化も進めています。これらすべてにおいて、考えて、判断して、動かして、成果を出すということが繰り返し行われています。これがイコール、弊社が謳っている「コンサルティング&テクノロジー」だと思っています。
ただ、テクノロジーは新しいものがどんどん出てくるので、それを使いこなすだけでなく理解して活用できることが事業に大きく貢献していくものだと思います。
大里
クリエイティブホープにおけるテクノロジーの活用頻度やテクノロジーに関する興味・関心についてはだんだんレベルアップしている、どんどん取り入れている感覚はありますか?
香取
正直に言うと、2017年に社長に就任してからはどちらかというと現場よりも経営に集中するようになりました。現場でテクノロジーをどう活用するかという部分からは少し離れてしまったところがあると思います。2017年からもう7年が経ちますが、その間にもっと速く様々なテクノロジーの活用方法があったのではないかと感じているところもあります。
大里
なるほど。ありがとうございます。現場で活躍するエンジニアさんとして、秋永さんは会社全体としての「テクノロジーの活用度合い」という点についてはどのように捉えていますか?
秋永
そうですね。香取さんが言われたとおり、もともと持っている個々のスキルやキャッチアップ能力、情報収集能力は非常に高いと思いますが、それがうまく会社としてひとつの方向に向かうときに、もう少し力を集約してうまく進められたら、もっとこの数年間もうまくいったのではないかと感じています。
恐らく木村さんも同じことを感じていると思います。組織構造の変更により、エンジニア同士が連携する機会が減ってしまった感覚があります。徐々にこの状況を回復させるフェーズに入っていますが、収益構造も含めて今後はテクノロジー活用できるジャンルが増えていくと思うので、木村さんと一緒に頑張っていきたいと思います。
大里
ありがとうございます。木村さんは何か感じていることはありますか?
木村
良くも悪くも、全体的に各エンジニアが独自に進めている部分があり、属人化が進んでいることもあります。現在、標準化を進めようとしていますが、まだまだナレッジの共有がうまくいっていないと感じています。
分かる人がいないときに他のメンバーが困ってしまう場面や、その人しか知らない事情があるのは確かです。いまはまだうまくいっていますが、よく考えると良いことではないので改善が必要だと考えています。
大里
――DXのプロジェクトを数多くやっているクリエイティブホープにおいて、エンジニアがどのような役割があって仕事をしているか、どのような価値を提供しているかを教えてください。
木村
以前、スマホアプリの開発に携わったときに、Apple Payに関する機能を実装したりテストしたりする機会があったのですが、このプロジェクトは単にiOSを触ることができただけではなく、Apple社と細かな書類のやり取りも必要で全体を通して非常に貴重な経験ができました。公開されているドキュメントが少なく苦労した部分もありましたが、重要度を考えながらやり遂げたことは非常に良い経験になりました。
また、アプリ関連ではハードウェアと連携したものをいくつか実装する機会がありました。例えば、Beacon(ビーコン)やお子さんに持たせるようなGPSデバイスがありますが、これらをつなぎ合わせたサービスを作る機会がありました。最近だとB2B向けのものを数多く作っていますね。
秋永
良くも悪くも、一からフルスクラッチでお客様のサーバーに納品するという形よりも、既存の資産やSaaSをつなげてデータを連携し、データをトランスファーして活用するという案件が増えています。
わざわざ一から作る必要のないものを作っても仕方がないので、そこは大企業が作ったすでにあるサービスを繋ぐ部分をお客様に向けてカスタマイズすることに注力しているのが、クリエイティブホープのエンジニアリングにおいてメインのトピックです。
エンジニアにとっては、様々なAPIを叩くとか、大きなサービスを触ってみるというところで、新しいことに毎回チャレンジしなければならないので、その都度経験値が上がっていくというやりがいがあります。
香取
木村君が話してくれたアプリについては、無理やりにでもやってみようよという感じで始めて、ビーコンが出てきたらビーコンを作っている製造会社を探してきて、何か新しいことをやってみようと動き始めましたね。
秋永
当時は香取さんがセンサー系サービスとかにもすごくアンテナを張られてたし、ハードウェアと連携して新しいことをやろうというのがありましたね。あの時期は楽しかったですよね。
またそういう仕事をしたいなと思いますし、新しいことやってる感がとてもあったのでこれを続けなければならないなと思います。
香取
新しい技術を楽しみたいというのがあって「それを面白いから無理やりビジネスにしようという。この技術がめちゃくちゃ面白いからせっかくだからお金にしようよ。だからみんなコンサルタントも集まって一緒に考えようぜ」みたいな感じですね。
秋永
今で言うと生成AIなんかもそういう感じで、私は個人的に一人でキャッキャ言ってますけど、ちゃんとビジネスに繋げていかないとですね。
香取
そうだね。エンジニア発信での技術起点で新しいビジネスが生まれるようにしていきたいですね。
秋永
そうですね、意外とエンジニアは視野が狭いところがあって、こんな大したことない技術でお金にならないよねと、勝手に切り捨てちゃうことがあります。そこを「そんなことないよ」と誰かに捕まえてもらえると、こんなことが大きなビジネスになることがあるんだという発見があるので、もっと密な連携やブレストをやっていきたいです。
大里
ちなみに秋永さんと木村君は、どういう種類のテクノロジーが好きですか?エンジニアリングが好きとか、技術がどんな感じで分かれてるのかがちょっとわかりませんが、好物系とかありますか?
秋永
木村さんは、完全に省力化が好きですよね(笑)
木村
省力化できる余地があるものがいいです。(笑)
大里
木村君が覚えてるかわかりませんが、以前一度見せてもらった大量に並んだブラウザのタブをまとめるアプリを作ってませんでしたか?
木村
タブを別画面で見れるやつですね。Chromeのタブがいっぱい並ぶと、アイコンしか見えなくなりますよね。Backlogとかの場合どの案件の課題かが全く見えなくなるので、縦のリスト化でタブとリンクが見れるやつですね。
引用:https://chromewebstore.google.com/detail/change-tab-quickly/mgjaflmelddhfpjgppnaigkhikjgakao?hl=ja&pli=1
大里
自分で作ったの?という会話を4,5年前にしましたね(笑)
木村
まずは手を動かしてやってみようという感じで別の言語やライブラリを学んで、ちまちまとやってました。例えばBacklogで特定の案件を開いて、課題を立てるとどんどんタブが次々と開いていってしまうので、別途見るしかないと。課題がズラッと並んでいるとウンザリしてしまいますし、タブを消してしまうと自分の記憶を頼りに辿ることになります。
また、キーボードのショートカットでAなら1番目とかZなら26番目という感じで飛ぶ機能もつけました。
香取
ショートカットもマウス操作の省力化ですね。(笑)
大里
香取さんも日ごろから、3回同じ作業をしたらそれは自動化できるものと言っていますよね。
香取
そうだね。3回同じことをしたら、おれ何してんだろうと思わないと。これ4回目もあるじゃんと思うとゾッとしますね(笑)
大里
秋永さんは、BtoBの繋ぐ仕事や新しいサービスについてはどうですか?
秋永
そうですね、私は木村さんよりエンジニアとしてのセンスがないので、効率化よりも新しいものが好きです(笑)
新しいものが出てパラダイムシフトが起きるんじゃないかと思ってキャッチアップするのが好きです。ただ、結構空振りも多くてですね、メタバースの時も3Dの勉強をしていましたが、今は全然使っていません(笑)
今も画像生成を勉強していますが使う機会があるかはわかりません。これはもう好奇心ですね。新しいところにいる自分が気持ちよくなります。
大里
――クリエイティブホープでの働き方やチームや会社の文化、リモートワーク、好きなところや、もっと良くしたいと思うところ、組織やカルチャーに関して感じることを教えてください。
秋永
そうですね。これは昔からいろんな場所で採用の際にもよく話していることですが、とにかく年齢や性別に関係なく、入社して間もない方も長く在籍している方も関係なく、ポジティブに相手を尊重して話し合えるところが技術者から見ても非常にありがたいところですね。
技術者って一つのところに集中してしまい、他へのアンテナが張れなくなってしまいがちですが、皆さんがそこをケアしてくださるのは本当にありがたいです。
技術的な視点から下した判断・選択も、自分がこれがいいと思って選んだものについてはとても温かく受け入れてくださるし、自分が積極的に動いて提案したものについて、ダメだと言われたことは本当に一度もないですし、しっかりと会社・メンバーに吸収されていく気持ち良さを感じています。
皆さんがお互いを尊重し、フラットであることが大きな特徴です。自分自身も新しい人が入ってきたときでも、同じ感覚で接し、必要なことは教えますが、基本的には同じ感覚で働いています。
大里
ありがとうございます。木村君はどうですか?全体の中で、エンジニアの人数は決して多くはないので人数割合的には少ない立場になると思いますが、働きやすさやコミュニケーションについてどう感じていますか?
木村
そうですね。働きやすさで言うと、以前からですが完全リモートになってからは特に、スケジュール通りに物を作れば自由に動けることが多くなりました。ミーティングを除いて、開発部では責任を持って自由にできるので、ストレスが少なくて仕事が捗るようになりました。
私はフルタイムでずっとパソコンに向かっているわけではなく、間に休憩をこまめに入れていますが、それでもパフォーマンスが上がっていると感じます。
また、役職的な上下をあまり意識せず、フラットにやりとりできることも大きいですね。香取さんが社長であることを意識せず、普通にやりとりができるのは良い環境だと思います。
大里
なるほど、ありがとうございます。例えば、コンサルタントやディレクターとのコミュニケーションにおいて気をつけていることはありますか?
秋永
そうですね。やっぱり両面あるんですけど、とはいえ普段本当に皆さんに気を使っていただいているな感じることはあるんですよね。技術があまりよく分からないからこそ、「この期間で本当に大丈夫ですか?無理に稼働してないですか?無理してたら言ってくださいね。」みたいな感じですごく気を使ってくださっているので、こちらも「これは大したことじゃないんだよ」というのをしっかり説明するように心掛けています。
逆に「これは大したことなんだよ」という時には、本当に噛み砕いてしっかりと伝えないと大きなリスクになってしまうので、お客様に伝えるレベルでしっかりと社内コミュニケーションを取るようにとは普段から思っていますね。システムが分からない方が間に入ってくださることも多いので、そういう場合は特に気をつけています。
大里
確かに、フロントの人が「これぐらいできるだろう」と思っていることと、「これすごく大変そう」と思っていることが逆だったりしますね。
秋永
そうですね。全然逆のことが多いです。先回りして状況を察知しないと大変なことになるなと感じる時もあります。
大里
木村君はどうですか?
木村
「これはできますか?」という質問に対して、可能か不可能かだけでなくどういう意味で可能なのかを説明するようにしています。
例えば、太平洋を泳いで渡るのは可能ですか?と、近くの公園を散歩するのは可能か?ぐらいの可能なのかみたいな(笑)こういう可能の度合いを説明することが大切です。具体的な説明をすることで、コミュニケーションが円滑になります。現実的な範囲で良いパフォーマンスを出せるように、お互いに最適なバランスを見つけることが重要です。
大里
――最後に、香取さんにはクリエイティブホープのエンジニアに期待すること、秋永さんと木村さんのお二人には今後挑戦したいことや、こんなエンジニアやテクノロジーに興味がある人に入社してほしいというメッセージをお願いします!
香取
秋永さんが言ってくれたことと重なりますが、色々なサービスがどんどん生まれてきている中で我々はビジネスの目標とか、課題の解決とかゴールを目指していく中で、様々なサービスを組み合わせてどれを選ぶかという選定をして、それをつなぎ合わせて早くオペレーションに持っていけるかというのが、これまでに増して更に重要になりますし、その流れは強くなってくるはずだと思っています。
エンジニアとしては、何を作って何を作らないのかというのを判断していけるような人材が求められてくるのかなと、あとは新しい技術にキャッキャできる人というのがクリエイティブホープのエンジニアとしては求めたい像かなと思っています。
秋永
香取さんが言ってくれたことがほとんど全てなのですがそれに加えるとすれば、最近話題に上がったからではないですけど、愛がある人ですね。これは表に出てなくてもよくて、ツンデレでもいいんですよ。ツンデレでもいいんだけど、裏側で愛を持ってくれてる人、それはもちろん作るものへの愛情、作ってるチームへの愛情、技術への愛情、どれもある程度欲しいなと思っています。
技術がすごく研ぎ澄まされていただけでは良いものは作れないとは思っています。それはもちろん使う人と一緒に作る人がいるからですね。なので、そこには2つの思いやりが介在すると思っているので、実は隠れて愛があるみたいな人なんかいいなと思います。
ここにエラー処理入れとかないと後で困る人絶対いるだろうなみたいな。 もう本当に設計レベル、詳細設計レベルで愛が必要だったりしますしね。
木村
業務だけではなく、個人的にいろいろなサービスやツールを使って、実はこんなことやってみましたと言ってドラえもんみたいに色々出してきてチームを助けてくれるような人がいいなと思います。やはり、自分で色々触って試している人からは色々なアイデアが生まれると思っているので。
今回は、代表取締役社長の香取さんと、Growth Hack事業部でエンジニアとして活躍している秋永さんと木村さんの二人に来てもらいました!今後もクリエイティブホープ社員のインタビューをはじめ、「クリエイティブホープってどんな会社なの?」「クリエイティブホープってどんな働き方なの?」といったコンテンツを増やしていきますので、今日のストーリーが参考になった方は、ぜひ「いいね」と「フォロー」ボタンを押していただけると嬉しいです!