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この記事に登場する人
- タナカ
兵庫県私立灘高校出身。東大進学と同時に上京。家族の介護について考えたことをきっかけにクーリエへ入社し、サーバーサイド開発・SREとして活躍中。比較的短いスパンで言語やシステムが変わる環境での開発経験を経て、広範囲の知識を活かしながら最適を導くチームの頼れる存在(趣味で動画のエンコード処理の知識も習得)。ゲーム好きの印象が強いが、実は運動部出身でスポーツも得意。
ゲーム技術を応用してビジネスと社会を結ぶ新たなルールを創造する
ーはじめにタナカさんの学生時代について教えてください!
もとは個々の学問分野を超えて本質や原理を追求する哲学に興味があり、どの専門分野にも通用する方法論を学ぶために東大教養学部に入ったのですが、「世の中を変えるのはモノづくりでは?」という考えに至り、工学部へ進み、大学院では情報理工学系研究科に在籍していました。
ゲーム業界に足を踏み入れたのは、大手ゲーム会社が運営する学生向けゲームセミナーへ参加したことがきっかけで、ゲーム開発の要素となる「ユーザーが楽しむことのできるルール設計」に一種の工学として面白さを感じたんですよね。
ルールって合意形成や紛争解決が必要な分野に存在するので、法学や都市デザインなど領域は多岐に渡るのですが、意外と横ぐしで制度設計ができていないケースも多くあると思いませんか?
たとえば統計学って、あらゆる学術分野で勝手に行われていたことが1つに統合された学問なのですが、ルール設計や仕組みづくりも同じように体系化されて良いのではないかと考えることがあります。
ー難解な物事をゲーム化してインタラクティブに解決をはかる「ゲーミフィケーション」も過去トレンドになっていましたよね
実は私はどっちかというと「アンチ・ゲーミフィケーション」な立場で、クエストのようにロードマップを作成するなど、なんでもゲーム化(報酬化)すること自体の価値をあんまり感じていません。
「ゲーミフィケーション」というのは、例えばダイエットのために筋トレをしたらスタンプを押す日記を作ったり、スタンプが溜まったらご褒美としてスイーツを買ったりすることです。でも、ご褒美スイーツは慣れによって魅力が薄れて、動機として弱くなる可能性があります。動機を常に魅力あるものに更新し続けることは難しいですし、動機の外部化が悪用されるリスクもあるので、個人的にはあまり好きではないんですよね。
そもそも、モチベーションは本来的に外部化するべきではないというのが私の考えです。達成したい理由や目的を自分でちゃんと噛み砕いて、その動機のもとで成し遂げるべきだと。
ーおっしゃる通りで耳が痛い・・・(笑)タナカさんの考えるゲーム技術の応用についても教えてください。
どちらかというと、ゲームの仕組みそのものよりも、ゲーム開発の技術が他のプロダクトデザインに活かせるのではないかと考えています。
ユーザーへの報酬をデザインする技術だけでなく、単純に使い勝手のよいシステムやユーザーニーズの把握などにゲーム開発の知見を活かしたいと考えています。法律や都市デザインなどの領域においても、ゲーム開発のアプローチを取り入れることで、効果的な合意形成や紛争解決のための仕組みを構築することができるかもしれません。
課題=変革のチャンス。みんなの介護の信頼性を支える
ーそれにしてもゲームから介護、タナカさんはなぜクーリエへ?
自分自身の体験からです。近ごろ身近な親族が介護施設に入る機会があり、介護サービスのあり方について考えるきっかけとなりました。
たとえば自分の親が入居を考える時には、働き手とサービス受給者の人数バランスはどうなっているんだろう?とか。人口ピラミッドを判断材料とすれば、確実に供給不足が発生するけれども、じゃあどうすれば解決できるだろうかと。
ーみんなの介護のコンテンツ『介護の教科書』では介護サポーターについて取り上げていましたね。
元気な高齢者を介護の支えとして施設に迎え入れる仕組みですよね。既存の介護施設やシステムの中には、有用なデータやリソースが存在します。これらのレガシーシステムを活用して、新技術との融合を図ることで、現存のリソースを最大限に活かしながら、場合によって再分配をおこなうことで、規模の経済性が働く余地があるんじゃないかと思うんです。
そうなると、ゲーム業界での知見をフル活用できるなと。ちゃんとこれまで構築されてきたシステムにもリスペクトを持ちながら、全体最適を諦めず、積極的に改善を進めていくことが大切だと考えています。
ーほかにはありますか?
「本気で社会課題を解決しようとしている企業か」「裁量を持てる環境があるのか」の2点にはこだわりました。
ChatGPTなどの技術普及がすすむ中で考えさせられますが、技術を使ってよいのか、サービスを創ってよいのか、データをどのような軸で切り取って誰に提供するのかなど・・・AIの倫理やデータガバナンス、信頼性、合理性などを判断するのは人間です。
バリューチェーン全体をとおして責任を持って変革を行い、ちゃんと市場に価値として認められているビジネスなのか、短期的収益を追いかけるのではなく、未来への投資ができているのか。仕事をするなら価値観とマッチする環境でポジティブに時間を使いたいというのが自分の考えで、クーリエは条件に合致すると思えました。
課題が豊富で、かつ裁量も持つことができるということは、それだけ変革のチャンスがあるということですし、数字だけでなく社会的意義まで得られるって、精神衛生上にも良い環境だなあと時折考えますね。
ータナカさんの現在の業務内容も教えてください。
今はSRE(Site Reliability Engineering)としてサービスの信頼性を制御するために必要なエンジニアリングを任されています。みんなの介護はプラットフォーム事業である以上、データの信頼性を担保することが求められます。また高齢者の健康データや個人情報は機密性が高いため、適切なセキュリティ対策とプライバシー保護も必要です。
常に更新され続けるデータに対してガバナンスを効かせながら、データを民主化して利活用する仕組みをつくること、みんなの介護を利用されている方へ適切でよりよい提案やサポートを実現することがミッションのひとつです。より多くの人間がデータやシステムを活用できれば、それだけの視点でプロダクトに磨きをかけることができますよね。
まずは、よりユーザーフレンドリーなUXデザインを通じて社内外のユーザーをサポートして、「IT・デジタルはむずかしいもの、専門性の高いもの」というイメージを払拭し、多くの方に利用していただくことが鍵になると思います。
経験や自己成長、社会貢献にプライオリティを持つエンジニア組織で自分の持ち味を発揮したい
ー開発チームの雰囲気はいかがですか?
はじめは毎日リリースのスピード感に驚きました。大規模サービスを止めるリスクもあるので・・・エンジニアにとってはやりたくない事でもあったりするんです(笑)
この仕組みが成立するクーリエの開発チームはすごいです。正社員の方や業務委託の方、働き方もリモートや出社と多様ですが、何よりユーザーを優先して考えることのできるメンバーが集まっているからこそだと思いますよ。
私もそんな開発組織のために、みなさんが能力を発揮できるような土壌づくりにも貢献したいと考えています。
たとえば見落としがちなエラーを拾って「なぜ発生したのか」「いつ発生したのか」みたいな時系列データやログを調査して問題を特定したり、プロダクトをより良いものにするために、フローからボトルネックとなりそうなポイントを洗い出していくことを意識しています。緻密な作業は割と得意領域ですし、将来的な成長や需要の変動に備えながらパフォーマンスの向上を実現したいです。
難解な仕様を実装するときこそ丁寧で分かりやすいコーディングを意識することも大切だと考えます。チーム全員が開発の中で思いついたアイデアをすぐに試せるようにするために、拡張性の高い開発を目指したいです。蓄積した技術をもとに、チーム全体で開発を進めることができれば、おのずと組織における技術力はあがるはずですから。
「誠実であり正直であること」というValueがクーリエにはありますが、ぜひ開発チームにもそんなメンバーに加わっていただきたいと思っています。
休日は友人とドライブ旅行など、のんびりと楽しんでいます。