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百貨店の販売員から、転職してワーク・イン・テックするまで

Photo by Meriç Dağlı on Unsplash

「右目には冒険が宿り 左目は未来を見る」。——市役所職員からミュージシャンに転職した歌手・黒木渚は、自身が作詞した楽曲「革命」でこう歌った。

百貨店でお菓子を売っていた山口にとって、無縁だったテクノロジーの世界に転身するのは、間違いなく冒険と呼ぶにふさわしいものだった。

転職から数ヶ月が経ち、彼女の目には何が映っているのだろうか。

パソコンの使い方すら分からなかったところから、未経験の「CS」としてcotoboxに入社。急成長企業の一人として、知財の未来をつくる。

「まだまだ先のことは分からないけれど、新しい景色を見続けられる今の仕事が楽しいです」と語る山口に、入社3ヶ月目の現状を赤裸々に話してもらった。

大胆なキャリアチェンジは、新しい景色を見るために

—— cotoboxに入社する以前は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

百貨店でお菓子を売る仕事をしていました。

スタートアップやリーガルテックなんて言葉は3ヶ月前まで聞いたことがなく、CSという職業すら知らなかったです。

とにもかくにも、今の職場とは無縁の環境で働いていました。

—— ええ……!いったいどのような経緯で転職を決意されたのでしょうか?

百貨店がコロナ禍の影響で閉館することになり、そのタイミングで外の世界に出ることにしたんです。

販売の仕事が一通り身に付いていたので、いつかは新しいことに挑戦しようと思っていました。でも、なかなか仕事を辞めるタイミングがなくて。

そんなとき、たまたま慣れ親しんだ店舗が閉まることになったので、「そろそろ挑戦するタイミングかな」と、転職を決意しました。

—— 引き続き小売の業界に身を置くなど、選択肢はたくさんあったと思います。未経験の仕事に飛び込んだのは、なぜですか?

たしかに、小売業界に残ってエリアマネージャーになる選択肢もありました。

ただ、テクノロジーとは無縁の世界でしたし、私は正直パソコンの使い方すら分からないような状態で……。

とはいえ、デジタル化の流れは刻々と進んでいます。「このままではいけないな」という危機意識が少なからずあったので、時代の波に乗っている仕事をすることに決めたんです。

いくつかの選択肢があった中で、cotoboxを選んだのには2つの理由があります。1つは、自分で組織をつくっていけるフェーズだったことです。

前職では店長を任せていただいたのですが、自社と取引先である百貨店の2つのルールがあるために、自分の声が届く範囲が狭いと感じることがありました。

すでに決められたオペレーションに従って働く機会も多く、もどかしさがあったので、今度は毎日のように景色が更新されていく仕事がしたいと思っていたんです

エージェントの方に他業界のお仕事も紹介していただいたのですが、そちらは日々の業務内容がある程度想像できるような気がして、私はあまり魅力を感じなくて。

一方、cotoboxはスタートアップであり、文字通り成長期です。このタイミングで飛び込めば、めまぐるしい変化を体感しながら、刺激的な毎日を過ごせる。そう確信しました。

2つ目の理由は、リーガルテックという、自分が全く経験したことがない領域で働けることです。「知財を扱う仕事」と聞いたとき、全く新しい知識を身につけられることに心が躍りました。

また、CSは過去の仕事との親和性が高く、やっていけそうな感覚もありました。

安心感と期待感が重なったタイミングで、転職を決意。住み慣れた地元を離れ、東京に引っ越しました。

テックに不慣れな私が、テックに順応できたワケ

—— 現在はどのようなお仕事をされているのでしょうか?

CSとして、チャットとメール、あとは電話を通じてお客様の困りごとを解決する仕事をしています。

方法論は違えど、CSと販売の仕事には通ずるものがあります。

お客様が困っている姿が目に入ったときは、何で困っているのかを考えて接客していました。現在の仕事も、お客様の立場になって考え、困りごとを解決するものです。

また、一期一会の出会いがあるのも、販売の仕事とCSの共通点だと感じています。

やり取りをする時間はたった数分ですが、自分がかなえたい目標に向かうお客様のサポートができることは、とても幸せなことです

まだこの仕事を始めて間もないですが、今後は私がサポートしたお客様のサービスを、どこかで見かける機会があるかもしれません。

今からそんな未来が待ち遠しくて、もっともっとたくさんの方をサポートしていきたいと思っています。

—— 未経験の仕事とはいえ、過去に経験した仕事と共通点があったんですね。もう、慣れましたか?

やっと慣れてきた、というのが正直なところです。というのも、やはりパソコンは不慣れだったので、操作方法をマスターして自走するのには時間がかかりました。

業界未経験の私が仕事に順応できるようになったのは、メンバーのみなさんが親切だったのが大きいと思います。

入社理由の1つでもありますが、cotoboxのメンバーは、仲間思いな人ばかりです。部署をマネジメントする服部さんは、面接でお話ししたときに「こんなに丁寧に話をしてくれるんだ」と驚きました。一緒に仕事をする川村さんは明るさと思慮深さを持ち合わせていて、彼女なしではこれほど仕事を楽しめなかったと思います。

あなたはそのスキルセットを、何に使いますか。僕なら「ポジティブな感情資源」の創出に使う|服部祐介@スタートアップCS|note
世界を代表するエクセレントカンパニー・アップルの創業者であるスティーブ・ジョブズは、かつてこのような言葉を残している。 キャリアを小児医療の現場でスタートした服部祐介にとって、未経験で飛び込んだカスタマーサポートそしてカスタマーサクセスの仕事は、疑いようのない「素晴らしい仕事」だった。 幼い兄弟が病気がちで、女手一つで三人兄弟を育てる服部の母は、いつも病院で時間を過ごしていた。 ...
https://note.com/kilinoka/n/n33bb3966fcde


メンバー全員が、プロダクトの価値を信じている。CS・川村萌瑛が、cotoboxで働く理由|川村 萌瑛|note
6%--。人材コンサルティングを手掛ける米・ギャラップの調査結果で分かった、日本企業で働く「熱意あふれる社員」の割合だ。米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位クラスだった。 cotoboxのCSチームで働く川村萌瑛は、どうだろう。話を聞いてみると「職務を超えて、cotoboxの成長に貢献し続けたい」と、無邪気な笑顔で話す。 ...
https://note.com/moekawamura/n/neae04a9a9652


代表の五味さんも、20歳以上も年齢が異なるメンバーと距離感をつくらずに働いてくれます。

バックグラウンドが異なるメンバーでも、ワンチームで働けるcotoboxは、私にとって理想の職場なんです。

スタイルを変えても、思いは変わらない

—— 入社以前の自分と現在の自分を比較し、どのような変化があったと思いますか?

まず、テックツールを扱えるようになったので、仕事のスタイルは大きく変化しました。連絡のやり取りはFAXからSlackになり、チャットツールも毎日必ず使います。

これまではアナログな世界にいたので、「テックを取り入れた業界で働くということは、こういうことか」という理解ができました。

また、以前よりもずっと、思考が深くなったと思います。

CSという職業は、文字通りお客様の困りごとを解決する仕事なのですが、お客様が困るポイントをなくすというのも業務に含まれます

販売の仕事は、お客様の困りごとを、自社製品と販売員の知識で解決していくものです。「困りごとを事前になくす」というアプローチに至ることは多くありませんでした。

しかし、現在は、メンバー全員でカスタマージャーニーマップをつくるなどして、問題が発生する理由を調べ尽くしている最中です。困りごとを即座に解決するためのアプローチも進めています。

「考えを尽くせば、顧客体験をよくできる」と理解してからというもの、思考に充てる時間が格段に増えました。スキルとはいえないかもしれませんが、この習慣は今後の仕事にも生かせると感じています。

—— お客様に対する思いも変化しているんですね。

販売の仕事を続けていた頃から、ずっとお客様のことを考えてきました。その思いは変わりませんが、困りごとを解決するためのアプローチが変わったんです。

私の仕事は困りごとの解決ですが、その先の未来には「優しい社会の実現」があると信じています。

困りごとが減るということは、ストレスの要因が減るということ。ストレスの要因が減ったら、きっと他人に優しくなれるはずです。その連鎖をつくっていけば、みんなが優しい社会になると思っています。

cotoboxは今後も成長し続けていくと信じているので、利用者が増え続ければ、知財に対する抵抗感が減るだけでなく、みんなが他人に優しくなれる。

少し壮大に感じるかもしれませんが、私の仕事は、ただお客様の困りごとを解決しているだけではないんです。

代わり映えしない毎日か、変化に富んだ毎日か

—— 今後は、どのようなお仕事に挑戦していくのでしょうか?

カスタマーサポートとしての役割は果たしつつ、これから仲間になる未来のメンバーたちが働きやすい環境づくりにも貢献していきたいと思っています。

cotoboxはスタートアップで、まだまだマニュアルのない業務がたくさんあります。ルールもなく、一人ひとりが自分の頭で考えて行動しなければいけません。

私はそれ自体が楽しくもあるのですが、ある程度のマニュアル化は、業務を効率的に進めるうえでは必須です。

店長をしていた経験からも、人が育つルートはワンパターンではないと知っています。今後はファーストキャリアにcotoboxを選んでくれる人もいるでしょうから、誰にとっても最高の成長環境になるよう準備しておきたいです。

とはいえ、私が業務をしやすくする目的もあるんですけどね(笑)。会社のため、隣の人のため、未来の仲間のため、そして私のために組織に貢献していきます。

—— cotoboxへの入社を考えている「未来の仲間たち」に向け、伝えたいことはありますか?

これは過去の私に向けたメッセージでもあるのですが、「なるようになる」ということです。

以前の仕事は、やりがいや楽しさはあるものの、「このまま同じ仕事をずっと続けていくのか」という漠然とした不安もありました。とはいえ、誰かが機会をくれるわけではありません。社会人は学生と違い、自分で区切りをつけないと変化を起こせないのです。

コロナ禍の影響もありましたが、私はキャリアに自分の意思で区切りをつけたことで、変化に富んだ毎日に出会うことができました。

スタートアップも、リーガルテックも、CSすら知らなかった私でも、いまは毎日を楽しく過ごすことができています。

もし、以前の私と似た境遇にあり、同じように考えているのなら、思い切って挑戦してみてもいいかもしれません。なるようになりますし、選択肢に正解などなく、それを正解にするしかないのだと理解できます。

その挑戦の場がcotoboxだったら、それ以上に嬉しいことはありません。みなさんからのご連絡、お待ちしています。

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ここまでお読みくださり、ありがとうございます!
一緒に楽しく働ける仲間と出会えることを、楽しみにしています。

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