目次
1. 第一優先は従業員の成長
2. 共に描く未来
3. 言霊
1. 第一優先は従業員の成長
弊社では、パートタイムで勤務いただいている方に製品の製造をお願いしています。一人はフルタイム。もう一人は変則的な半日勤務です。
お二人は資金調達(2021年11月)が決まる数ヶ月前に弊社に飛び込んでくれたとてもチャレンジ精神旺盛な方々で、採用前に「資金調達に失敗したら数ヶ月後には辞めていただくことにります。それでも挑戦してもらえますか?」と伝えたところ、「やります!挑戦させてください!」と言ってくださいました。
そんなお二人に応えるべく、私たちも最大限チャレンジできる場を提供しようと考え、お二人に今の給与水準の理由とどうしたら給与をもっと増やせるのかを説明させていただき、PC作業による工程の見える化、品質管理のための外部講座受講、Udemyでのオンラインセミナー受講などでスキルアップに挑戦してもらっています。
結果として、今では「作業員」という職種から「生産管理」に仕事が変化してきました。これは正社員登用の水準に近づいてきたことを意味します。
しかし、これはあくまでも本人の成長のためなので「もしこの仕事が出来るようになると◯◯業界だと月収◯万円相当のお仕事で、転職時には有利になるスキルです」と伝えています。その上で「私たちが現時点で業界水準以上の給与は支払えない理由」を説明させていただいています。
ですから、どんなに綺麗事を並べても「生産管理」の基礎に立ったレベルに対して給与水準は年収では業界水準以下になります。(月収では同等)
もちろん私たちが目指すのは業界水準以上の給与を支払えるビジネスモデルの構築であり、全社員がそれに向けて邁進しています。しかし、その夢に敗れる時もあります。その時「転職に有利なスキル、経験を習得できた」状態にするのが会社としての使命だと私は考えています。
だから、私が管轄する技術部門では従業員の成長を第一に進めています。
2. 共に描く未来
そのように進めていると、パート従業員にも変化が現れ始めました。
今まで「将来こうなりたい」という欲求がなかった従業員から「出来るかわからないけど、こういうことが出来るようになったらうれしい」という発言が出始めました。そして、それは行動にも現れ自主的な提案や改善でみるみる作業場の5Sや作業改善が進むようになりました。
そして、現在業界水準以下の給与にも関わらず「将来もっと働けるように頑張りたい。」と言ってもらえるようになり、そのための弊社内でのキャリアパスを相談するまでに至りました。
この時私は「(あぁ、これ以上の幸せはない)」と思っていました。
3. 言霊
そしてある日、ふとした拍子に言われたのが冒頭の「今の仕事をしていて本当に幸せです」でした。これを聞いた時、私はまさに頭を殴られたような衝撃を受けました。なんと威力のある言葉をさらっと言うんだと。おじさん死んでしまうぞと。
嬉しさと同時にすごいなと思ったのは、「大事な想いは伝える」これほど大事なことはないなと。そしてそれが陽の感情であれば相手にものすごいパワーを与えられるんだなと実感しました。
こうして、従業員のみなさんからも刺激を受けながら社員一同成長しながら邁進しております。