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働くことにモチベーションを持てなかった私が、クックパッドマートで楽しくサーバサイド開発に挑戦できている理由

はじめまして。買物事業部の尾崎 沙耶 (おざき さや)です。サービス開発グループでエンジニアをしています。2020年4月にクックパッドマートにジョインしました。

今回は、この記事を通して「働くことにモチベーションを持てなかった私が、クックパッドマートで楽しくサーバサイド開発に挑戦できている理由」についてお話したいと思います。

初めて持つパソコンは自作しました

私は、ものづくりが大好きな子どもでした。小学校6年生のときには、初めて持つパソコンを自作しました。この話をすると驚かれることが多いのですが、パソコンの組み立て自体はそんなに難しいものではないんです。当時、とにかくものづくりに夢中だった私は、パーツを買ったその日のうちにパソコンを完成させることができました。

そんな私がパソコンを初めて触ったのは幼稚園の頃。当時、父が「MS-DOS」という古いOSののパソコンを所有していて、それを使って簡単な文章を入力したり、記録をしたりしていました。あと、ゲームで遊んだりもしていました。私がエンジニアになる原点となるのはこの頃かもしれません。

小学校4年生で大人と混じって挑んだ、スカベンジャーロボット競技会

小学生の頃、電子工学に夢中だった私は、「スカベンジャーロボット競技会」にも参加したことがあります。白いピンポン玉とオレンジのピンポン玉をゴミに見立てて、ロボットをコントロールしながらピンポン玉を分別して正しい場所に戻すという競技です。

初めて参加したのは小学校3年生のとき。母と一緒に参加しました。私の母も電子工学に関心が高い人で、この競技会も母から教えてもらったんです。次の年には、同じように電子工学に興味や関心が強い友達(男女2人ずつ)を誘い、5人でチームを組んで競技会に参加しました。

有線で繋がったロボットをリモコンで動かします。ギアボックスという、電気信号を与えると回転するだけのシンプルなものを4つほどくっつけたけのロボットを作りました。その頃は、検索しても今のようになんでも出てくるという時代ではなかったけど、同じようにロボットを作っている人のページがいくつもあって、そのサイトを参考にしながら作りました。パーツにトイレットペーパーの芯を使ったりしてましたね (笑)。

この大会は、小学生部門みたいなものがあるわけではなく、基本的に大人がやっている競技です。私たちは大人に混じって参加していたのですが、予選を突破して決勝まで進むことができました。子どもたちのジャストアイディアで作ったロボットで決勝まで行けたのはとても嬉しかったです。


(ものづくりが好きだった幼少期の私!…が見つからなかったので「いらすとや」にあやかります笑)

多趣味であることが、私の人生を豊かにしてくれている

小学校3年生のときに家族でキャンプに行き、初めての釣り体験をしました。それからずっと釣りにハマっていて月に1度は必ず釣りに行っています。釣りは、私のライフワークです。

私は神奈川県出身ですが、神奈川県って意外と広くて、西のほうに行くと山がたくさんあるんです。川釣りと言えば、岩魚や山女魚。これが本当においしいんです。市場になかなか出回るものではないので、釣ったときにはその場で食べたり、持って帰ったりしています。

釣りでは、ルアーとかフライという疑似エサを使うのですが、ものづくり好きな私はフライを自分で作っていました。

今までは川釣り専門だったんですが、最近は海釣りにも挑戦してみようかなと思っています。もちろん川釣りももっと楽しみたいので、いつか北海道で天然の伊富魚(イトウ)とか釣ってみたいという夢があります。「釣り」という一つの趣味でも、いろんな広がりがあって面白いです。

私、中学生時代は陸上部に入っていたんです。これは、運動習慣があったというくらいの活動で、高校生の頃は帰宅部。小学校ではロボット作りに夢中なり、高校生のときはゲームセンターでアーケードゲームをすることに夢中になっていました。

こうして話すと、すごく多趣味な人というイメージになりますよね(笑)。でも、多趣味であることが、確実に私の人生を豊かにしてくれていると思います。

大学時代は出版サークルと開発アルバイトの文理両立

ものづくりが好きな延長で、工学系の分野に興味を持っていたので東京工業大学に進学しました。専攻は生命工学でしたが、友人の影響で座学の半分は情報工学系を取っていました。学生のときのアルバイトは、webエンジニアです。このときに開発に関するスキルを身につけました。

大学では、それまでとは違った“ものづくり”をするサークルに入りました。大学に入学した人たち向けに、どの研究室でどんな研究をしているかをわかりやすく説明する冊子を、研究室を取材し、文章にして編集し出版するというサークルです。

文章を書くことに苦手意識があったので、そのサークルに入って文章を書ける人になりたいと思ったんです。

そこで、文章とは構造化されたもので、何がベストかをしっかり考えさえすれば位置に定まるものだなということを学びました。それを理解してからは、文章を書くことが好きになりました。2019年には、「初めてのGraphQL――Webサービスを作って学ぶ新世代API」という技術書の翻訳を担当しています。

働くきっかけをくれた「e-sports」との出会い

大学卒業と同時に入籍をして、夫が、全国転勤が前提の仕事をしていたので、そのまま専業主婦になりました。当時の私は「何を得たいから働く」、という働きたいモチベーションが持てなかったというのもあります。

専業主婦でいたのは、3年弱。その間に、友達から誘われて「e-sports」の「リーグ・オブ・レジェンド」という、世界で一番プレイヤー数が多いゲームをはじめました。
これは、5人1チームでリーグ戦をするゲームです。はじめてみたら、小手先の細かい操作が大事だったり、チームで協調性を持ちながら進めていかなくてはいけなかったり、スポーツみたいな要素がありながら自宅で手軽にできるという奥の深さにすっかりハマってしまいました。

ゲームを楽しんでいると、そのゲームにだんだん愛着が湧いてくるんです。当時、このゲームはまだ日本ではあまり流行っていなくて、日本語版が出ていませんでした。もっとこのゲームをやる人を増やして、コミュニティを活性化させたいなという気持ちと、それは自分にも返ってくるというモチベーションが源流になり、何かできないかなと考えました。そこで、チームを組んでいたメンバーと一緒にサービス開発をすることにしました。

「リーグ・オブ・レジェンド」には、いろんなルールがあります。その中の「オールランダム・オールミッドモード」には、メインのルールにはある勝ち負けに応じたランキングが出てこなかったんです。私たちは、全試合のデータを解析して、「あなたのオールランダム・オールミッドモードでのランクはこのくらいだよ」と教えられる「アラムランクド」というサービスを作りました。

膨大なデータの中から、意味のあるものを取り出すというのはすごく面白いし、ユーザーコミュニティが活性化するための起爆剤になれたらすごく嬉しいので、それをやらない理由はありませんでした。ただ、分析をするのは本当に難しいんです。「分析する能力を身に着けたら、ビジネスになるね」って、メンバーとも話していました。

そんなことをやっていくうちに、もっといろんなことをやってみたくなって個人でサービスを作ってみたりしましたが、一人でサービスを作るには「今のスキルでは難しい」と感じたんです。サービスづくりの技術や、ビジネス的なノウハウを身に着けたいと思ったことをきっかけに企業で働いてみようという思いが芽生えました。

(e-sportsに励む私!…が見つからなかったので「いらすとや」にあやかります笑)

フロントエンドのエンジニアになったきっかけ

株式会社アトラスに就職しました。アカデミックの学術団体に対して、サービスを提供するB to Bの自社サービス開発会社です。ここでは、JavaのSpring Frameworkを使って、バックエンドのサーバーサイドの開発をしていました。
開発を続けていくうちに、だんだんフロントエンドの技術が必要になってきたので、Reactでフロントエンドの基盤を作ったりして最適化しました。
いわゆるコンポーネント志向のWebフロントエンドライブラリを使ったのは、このときが初めてで、いろいろ調べながら基盤を作りました。

配属後すぐに新規サービスの開発に携わり、学会のクラウド型会員管理サービス「SMOOSY」の開発を担当したのですが、これがちょうど1年で開発、完了、リリースまでこぎつけたので、他の技術も見てみたいという思いから、フロントエンドのエンジニアという枠で転職をします。

3D プリンターとの出会い

次に入社したのは、株式会社カブク。とてもおもしろい会社でした。「ものづくりの民主化」をビジョンに、BtoBのオンデマンド製造プラットフォームなどを行う会社です。対企業向けのものづくり、製造業という業種で、ものづくりをITの力を借りて効率化に取り組んでいました。ここではフロントエンドの技術ももちろん磨けたのですが、製造方法の中でも注力をしていた3D プリンターとの出会いが印象的でした。会社で使ってハマってしまい、今では自宅に3Dプリンターがあります(笑)。

3D プリンターは、本当に何でも作れるんです。最初はテスト出力のモデムで「招き猫」を作りました。あとは、まわる歯車。これはパーツに分かれていなくて、1つの物として完成するんです。3D プリンターは、こんな風にちょっと面白いことができたりします。

実は、プレステ4用の「アケコン」も作っちゃいました。これはまだプロトタイプですが、これでいける感じがしてきたので、「やったね!」って感じです(笑)。
アケコンは自分が欲しくて作ったものなので、3DCADでモデリングして作りました。その他のものは、3Dモデルが揃っているサイトがあるのでそれを使うこともあるのですが、やはり3DCADは敷居が高く、なかなか普及しづらいのかな? という思いはあります。

前職では小難しい3DCADを使わずにちょっとしたパーツを設計して発注できるようなサービスを作りたいというアイデアから新規サービスの開発を主導していました。toBのサービスになるのですが、最近リリースされたので、このページを見た製造業の方がいらっしゃったら是非使ってみてください!(笑)

(つくっている「アケコン」です)

「優秀なエンジニアが多い」と聞いて入社したクックパッド

2020年4月にクックパッドにジョインしました。専業主婦だったころは毎日のようにクックパッドを使っていて、小学生の頃から台所のお手伝いをしていたし、釣りに行けば魚をさばくほど料理が好きです。

ただ、働く場所としてクックパッドを考えたことはありませんでした。

そんな私が、なぜクックパッドで働くことになったかと言うと、知り合いに、クックパッドの人、元クックパッドの人、クックパッドでインターンをしていた人がいて、その3人が口をそろえて、「クックパッドはすごく良い会社だよ」という話をするので、興味を持ったことがきっかけです。入社後は、クックパッドマートの開発チームに配属になりました。

エンジニアコミュニティ全体に還元しているような人がたくさんいる

事前に聞いていた話の中でも、「エンジニアのレベルが高い」ということと、「働きやすい環境」という2点が私はすごく気になっていました。

エンジニアとしては、優秀なエンジニアがいると聞くと、「どんな人がいるんだろう」とワクワクします。そして、実際に入ってみたら、想像以上にすごい人がたくさんいてびっくりしました。これは良いギャップですね。

例えば、クックパッドはRubyというプログラミング言語を主に使っている会社だという認識なんですけど、「RubyのParserってどうなってるのかな?」という話をしていたら、「それ、私が作りました」という人がでてきたりして、「まじで?」っていう驚きが日々あります(笑)。

クックパッドには、エンジニアコミュニティ全体に還元しているような人がたくさんいるんです。技術に強みを持った人もすごいし、サービス開発という観点で力を発揮されているエンジニアの方もたくさんいて驚きます。クックパッドマートはユーザー向けアプリだけでなく、販売者向けアプリ、リアルな物流や冷蔵庫の管理をするための裏の仕組み、など開発領域が広くて複雑なサービスです。それを一つの会社の一つのチームでうまく回せているのは、そういう人たちがいるからなんだと思います。

わからないことが聞ける環境にいるのはすごく恵まれている

私は、サーバーサイドのエンジニアとして、ユーザー向けアプリの開発チームにジョインしています。最近だと例えば、商品一覧画面のサーバー側の実装や、専用受け取り場所の「マートステーション」を管理システムを担当しています。

入社した途端に在宅勤務がスタートしたのですが、オンボーディングを手厚くしていただいたおかげで、戸惑うことは少なかったです。
とてもわかりやすい資料もあるので、領域ごとの説明、サーバーサイドの全体観といった説明もいろいろと分かりやすく教えてもらえて、すごくありがたいです。

サービス全体を見渡すと、正直まだまだ実装を把握しきれていない部分があるのですが、気になったことを気軽に聞ける環境で、これはとても恵まれていると思います。

(入社時のオンボーディング資料の一部)

クックパッドマートでの今後の目標

先程もお話したようにクックパッドマートは物流のシステムも自社で考えています。一般的にはそれだけでひとつ専門の会社ができるようなすごく難しい分野も、クックパッドマートは社内で考えて行っているんです。

それ故に、仕組みが難しいシステムもたくさんあります。まだ手をつけられていない領域も多いですが、ゆくゆくはシステム全体を把握していきたいと考えています。

具体的な目標に落とし込めてはいないんですが、クックパッドマートのサービスはすごく大きいし、すごいスピードで成長しています。まずは、そこにじっくり向き合っていきたいです。究極的に言うと、ずっと向き合っていくということが大切なのかなと思うんです。

こんな人と働きたい

クックパッドマートは大きいサービスですが、だからこそ改善するべきところもいっぱいあります。そういうところにいち早く気がついて、どうするべきか、どうしたいかという強い意志を持ち、それを実現できるようなエネルギーがある人と一緒に働いてみたいです。そういう人がいたら楽しいと思います。

もしも、今エントリーに悩んでいる人がいたら、「エントリーしてから考えたら良い」と思います(笑)。

私は採用面接に行くまで“クックパッドという会社”に興味があっただけで、“クックパッドマートのことは知らなかった”んです。現在の部長である勝間と初めて会ったときに、クックパッドマートというサービスのことを初めて聞いてすぐに「こんなに面白いサービスはなかなかないでしょ!」と、心つかまれました。

大学卒業当時は働くことにモチベーションが持てなかった私ですが、今はクックパッドマートで仕事をしていて本当に楽しいです。勢いがあるからこそ楽しめることがあります。

「得たいものがあるから働きたい」と思える環境がクックパッドマートです。

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