乙川和弘は、2019年6月に当社の経営コンサルタントとしてデビューしたばかり。けれど、前職から歯科医院と関わっていた経験を活かして、自分にしかできないことに挑戦しています。その根幹にあるのは、どのような思いなのでしょうか?さっそく伺ってみました。
前職時代、開業医たちの苦悩を目の当たりにした
――乙川さんは、当社に入社する前から歯科医院と縁があったんですよね。
そうです。幼馴染の実家が歯科医院で、そこから繋がって前職であるプルデンシャル時代のお客さんは歯科医師の方々がメインでした。プルデンシャル入社2年目からはその幼馴染に頼まれて、若手歯科医師の勉強会で異業種枠として、対人コミュニケーション術などをレクチャーしていました。
勉強会には2ヵ月に1回くらい参加していたんですけど、だんだん、それまで以上に歯医者さんたちと仲良くなって、繋がりも広がっていきました。その結果、開業医ならではの苦悩を知るようになったんです。
――開業医ならではの苦悩というと、どのようなものですか?
開業医って、アドバイスをくれる人たちは税理士を始めとする士業の人たちばかりなんですよね。しかも、それ以外に関わる人と言えば、スタッフと患者さんを除くと、営業に来る人たちだけという状況。そうなると、ざっくばらんに相談できる人がいないわけです。開業医は医療のプロではあるけど、経営やマネジメント、マーケティングのプロではありません。なのに、そこに対する不安や悩みを吐き出す相手がいない。これが、多くの開業医が抱える苦悩でした。
そこに保険屋である僕が現れた。最初はもちろん保険の相談だけだったんですけど、仲良くなるうちに医院運営やマネジメントの相談も受けるようになりました。その相談内容もどんどん高度になっていって、売上や新規店舗の立地など経営に直接関わる相談をされたり、スタッフとうまくいってないからって「乙川さん、面談して」と頼まれるようになったり。
開業医という人たちは、本当に頼れる相手がいないんだなというのを実感しましたね。
自分を頼ってくれる人たちを本気で救いたいと思った
――けど、乙川さんも経営のプロではなかったんですよね?自分では対応ができない部分もあったのでは?
もちろん、ありました。前述したように、相談内容が高度になっていってましたから。なのである時、プルデンシャルの前に勤めていたリクルートの先輩であり、当社の先輩でもある渡邊に相談してみたんです。そしたら明確に答えてくれて、とてもクリアになりました。以降は、あくまで保険屋である自分では対応しきれない相談を受ける度に、渡邊に相談させてもらっていました。
そのうちに、代表の岩渕や萩原も紹介されて。2回食事に行ったんですけど、その度に社長が仕事に対する思いを何時間も熱弁してくれて、本当に熱い人だなと思いましたね(笑)。
――では、入社前から当社と繋がりがあったんですね。そこから当社への転職に繋がったんですか?
結果的にはそうなんですけど、すぐには繋がりませんでした。正直、その当時から「うちに来ない?」と誘われていましたけど、僕はプルデンシャルでの仕事に大きなやりがいを感じていたから、辞めるつもりがなかったんです。言ってしまえば、情報をもらえればOKだったので、ありがたい誘いでしたけど断っていました。
プルデンシャルは支社によってカラーが違うんですけど、僕がいた支社はすごくいい雰囲気で。しかも、社内トップレベルの人格者と言われている人が集っていて、彼らから学ぶことは本当に多かった。加えて、彼ら以外にも尊敬できる人がたくさんいました。
けど、開業医から受けている相談内容は、その後もどんどん難易度が高くなっていって、より専門性が求められるようになったんですね。今の僕では彼らの役に立てないと思った時、経営戦略研究所への転職を決意しました。
強みを磨き続けるため、学びの日々は終わらない
――乙川さんは間もなくコンサルタントデビューしますよね。現在はどのように過ごされているんですか?
今は、入社時から半年かけて学んでいる教育カリキュラムの最終段階です。当社の教育カリキュラムは、座学と実務のバランスが良いのが特徴。岩渕や先輩とコミュニケーションを取りながら覚えるんですけど、実践的な内容ですごくためになります。
現場研修で、とある医院でスタッフとして働かせてもらった時は、毎日何十人もの患者さんを相手にしているスタッフさんのすごさを目の当たりにしました。まさに生きた勉強ですね。
あと、当社の先輩たちは自分が教えたことに最後まで責任を持ってくれるんですよ。教わったことを現場で活かすと、必ず「どうだった?」と聞いてくれる。これまでの職場でも先輩たちは色々教えてくれたけど、正直、丁寧さときめ細やかさが段違い。本当に心から感謝しています。
――今までは学びの期間だったわけですけど、これからは実践になりますね。
そうですね。実は、今もセミナーで経営相談を受けてはいますが、本格的な実践はこれからになります。
入社してから今までインプットしたもの全てが、経営コンサルとしての自分の基礎になっていくのだと思います。けど、じゃあ学びはもう終わりなのかというと、それは違う。インプットの量は、クライアントに提案できる幅になりますから、コンサルデビューしてからもインプットは続けていきますよ!
自分だからできることで、唯一無二の存在へ
――当社の仕事の面白さは何だと思いますか?
当社の経営コンサルタントが介在することで、その歯科医院は絶対的に営業収入が上がると思うんですね。その先にある院長が喜んだ顔、スタッフが楽しそうに働いている姿、それらが患者さんの口腔内健康に繋がっていくという流れ。この明確な流れの心地よさを感じられることではないでしょうか。
けど、この流れを生み出すためには、インプットの量と質が欠かせません。これらがないと、上辺だけの提案になりかねないですし、そうなると当然いい流れが生み出せなくなるのです。僕は現段階では経験が非常に浅いわけですが、だからこそ、これからいかにインプットの量と質を追求できるかが課題だと思っています。
――最後に、乙川さんはどのような経営コンサルタントになりたいですか?
実は今、新規オープンまでのフォローや新規事業をおこなうためのコンサルと、歯科医院の採用関連の仕組みづくりという、2つの仕事も任されているんですね。正直、やることが多すぎて圧倒的に時間が足りない状況です。時間の質を少なくとも今の3倍にしないと追いつけません。
でも、この2つの事業を大きくしていくことで、当社は唯一無二の存在になれると思うんです。僕はその一助になりたい。そして3年後、そんな当社の中で「開業だったら乙川さん」と言われるような、僕自身も唯一無二の存在を目指していきたいです。
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