レイカちゃんを作ったのは、実は一人の大学生(1/3) | コネクテッドロボティクス株式会社
コネクテッドロボティクスでは、沢山のインターン生が活躍してくれています。その中でも、もっとも成果を上げてくれたインターンは今回登場するヤスくんです。誰もが知っている(笑)?ソフトクリームロボット...
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その中でも、もっとも成果を上げてくれたインターンは今回登場するヤスくんです。
誰もが知っている(笑)?ソフトクリームロボットのレイカちゃんを一人で作り上げてくれました。それも6ヶ月という短いスパンで製品化に至る事が出来ました。
長崎ハウステンボスのOctoChefでは夏の暑い時期は、売上にも非常に貢献してくれたレイカちゃん。
このレイカちゃんの誕生秘話を数話に分けて追いかけていきたい。
一番右側の男性が今回のストーリーの主役、ヤスくんです。
こんにちは、利光泰徳(以下、ヤスくん)です。東大工学部の機械情報工学科4年生で、現在はMIT(マサチューセッツ工科大学)で交換留学をしています。2018年の2月から、半年に渡ってコネクテッドロボティクスでインターンをしていました。ソフトクリームを巻いてくれるロボット「レイカちゃん」の開発を、初期段階から納品まで担当していました。コネクテッドロボティクスでのインターンの経験、ロボットの開発の過程について紹介させていただきます。
東大では2018年1月から4月初めにかけて、長い冬/春休みがあります。ボーっと過ごしているのももったいないなと思い、興味のあるロボット系のインターンシップを探していたところ、コネクテッドロボティクスを見つけました。
私は、「ロボットが世界を変える」と長らく言われている割にはなかなか社会には進出していかない点にもどかしさを感じていました。研究室では、ロボットが便利になるような技術の開発を進めているものの、それが実世界で使われるためには、乗り越えなければいけない壁がたくさんあり、一回限りのデモの範疇にとらわれてしまう場合が非常に多いです。その一つの理由に、「ロバスト性」を追求する難しさがあります。「ロバスト性」とは、環境が変化したり、外乱が加わってもタスクを遂行できる能力のことです。(余談ですが、ボストンダイナミクス社が4足歩行ロボットを蹴ったりする動画を載せていますが、あれはロボットをいじめているのではありません。ロバスト性をテストしているのです。)
以上のような理由で、「たこ焼きロボット」を年内に発売開始しようとしているコネクテッドロボティクスのことを知ったとき、ロボットが世界に進出していく一助ができたら面白いと思い、応募させていただきました。応募の際は、私が今まで関わってきた大小のプロジェクトをまとめたウェブサイト(https://yasu31.github.io)を送るなどして、アピールさせてもらいました。学生でも、特にエンジニアの方は自分の開発してきたものをまとめたポートフォリオページを作ると、このようなインターンに応募するときや自分の活動を紹介するときに非常に役立つと思います。
Youtube https://www.youtube.com/watch?v=0Q0_jMWFcIw
そして無事、社長の沢登さんとインターン採用についての面接を受けることができたのですが、その時にオフィスの片隅に置かれたソフトクリーム機を示しながら「ところで、ソフトクリームロボットの開発をしてみない?」と提案されました。これが、ソフトクリームロボットプロジェクトの始まりでした。
担当のエンジニアがいるわけでもなかったので、私がソフトクリームロボットプロジェクトの開発トップとなることになりました。インターンごときが製品の開発をリードするなんて大丈夫なのか、と一抹の不安を覚えながら、レイカちゃんプロジェクトが始まりました(笑)。
インターンシップを始めたのは2018年の2月ごろでしたが、この頃は社員が4人ほどしかおらず、インターンも私だけでした。それが月を追うごとにどんどん会社の規模が大きくなっていき、社長が様々な案件やファンドを引っ張り込みつつ、8月には社員6人、インターン6人と大きく成長していました。6ヶ月の間、スタートアップが拡大していく様子を間近で見られたのは非常に勉強になりました。
いくつかのロボットを検討した結果、レイカちゃんの本体のロボットとしてはDobot Magician(https://www.dobot.cc/dobot-magician/product-overview.html)というロボットを使うことになりました。中国の深センで開発、販売しているロボットで、15万円程度という(ロボットにしては)低価格を実現しつつ、耐久性もあるバランスの良いロボットでした。
レイカちゃんプロジェクトリードとしてのインターンシップの内容は、実に多岐に渡りました。そもそもどのようなシステムを構築するのか、ロボットを動かすPythonスクリプトのプログラミング、部品の設計と3Dプリント・レーザーカットから、電子回路の半田付けまであらゆる工程を担当していました。
どのような設計にするかや、どの部品を使うかについてはかなり私に任されていました。とはいっても、社長や他の社員に気軽に相談できる環境なので、毎日のようにその日の進捗や決めたことを報告して、了承を得たりアドバイスをもらったりしていたので、行き詰ることもそこまでなく開発を進めることができました。
ソフトクリームロボットを作っているので、実験としてソフトクリームをたくさん巻かせる必要がありました。動きの形状や、重さセンサーと組み合わせたアルゴリズムを細かく調整しつつ、オフィスで大量のソフトクリームを生み出していました。他のメンバーにもお裾分けしつつ、多い日には1日に5個くらい食べていたと思います。たこ焼きロボットのテストでたこ焼きも大量に発生するので、たこ焼きとソフトクリーム食べ放題という幸せな職場ですね。
次回は、ハウステンボスへの納品作業についてお伝えして行きたいと思います。実際に作ったロボットは現地で動くのか?お客さんが求めているキレイさで巻くことが出来るのか?自分が作ったロボットをどうやって現場に納品していくのか、リアルな声を届けたいと思います。
その1 出会いとプロジェクトスタート
その2 ハウステンボス納品秘話
その3 MITとたこ足ロボット
その4 インタビューを終えて
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