【社員ストーリー♯1】
社員へのインタビューからウェイブを紹介する社員ストーリー
第1回目は、当社の創業者である関口にインタビュー。会社の立ち上げ経緯や今後の目標について聞きました。
自分の残りの人生をかけて、本気で取り組めるものってなんだろう?
ーまず起業した経緯について伺いたく思います。起業はいつから考えていたのですか。
自分が起業を意識したのは、社会人1年目の時です。学生時代は競技ダンス部の活動にひたすら打ち込んでいまして、学生の頃から起業家としての大志を抱いているようなタイプではなかったですね。
ー何かきっかけがあったのですか。
新卒で入社した経営コンサルの会社で、自分の一生のキャリアプランを作成する機会がありました。その時に「自分の残りの人生をかけて、本気で取り組めるものってなんだろう?」ってことを改めて真剣に考えてみたんですよね。
そこで出した結論が、何かを成し遂げるならビジネスの世界で勝負するしかないというものでした。さすがに今からスポーツや芸術の分野を極めるのは難しいと思い、自分にはビジネスの世界しかないなと。
ーそれが起業につながっていくんですね。
そうですね。ただすぐに起業に結び付けたわけではなかったです。ビジネスで何かを成し遂げる方法として「この人なら自分の一生をかけられる」という経営者を探し、その人の下で働くことも考えました。ただそうはいっても、現実的にそんな人を見つけるのは難しいですよね。尊敬できる人は数多くいますが、自分の一生をかけるとなると話は別です。
そんな風にいろいろ考えた末に、そもそも自分の人生を誰か預けるという他力本願な発想ではダメだろう、やっぱり自分で起業するしかないと思い、キャリアプランを設計しました。
ーどんなキャリアプランだったのですか
30才までに起業しようという目標を定め、20代の内は起業に役立つ経験を積もうと、いろいろやってみることにしました。経営コンサルタントを続けたり、アメリカにMBAを取りにいったり、IT系の上場企業で実際の事業経験を積んだりなどしていましたね。
ーそうやって力を蓄えて、いよいよ30歳で起業ですか。
いやぁ、なかなか人生思い通りにはいかなくて。少しずつ計画はずれて、起業目標は35歳まで後ろ倒しになっていました。ただ、ちょうど30歳の頃に、勤めていた会社で「新規事業をやりたい、やりたい」と言い続けていたら、新規サービスの立ち上げのチャンスをもらえることになりました。
ーどんな新規事業だったのですか。
電子コミック販売サイトの立ち上げです。お蔭様で事業は急拡大を続け、夢中で仕事に取り組み半分起業のことも忘れていたら、気が付けば34歳になってしまっていました。
ーまた起業リミットが近づいてきましたね。
この時本当に起業すべきかは、正直相当迷いました。ちゃんと評価され、良い仲間もたくさんいたので。しかしここで目標をずらすともう起業できないと思い、起業を決行することにしました。
ー事業プランは予め練っていたのですか。
いやそれがですね、恥ずかしながら事業についてはノープランでした。いわゆる「起業したいがための起業」という形で、事業をよく考えないまま会社を辞めました。巷で言うところの典型的な失敗パターンですよね。
ただ不思議と1年目から事業は順調に拡大しました。結果的に電子コミックという前職と同領域で事業を展開をしたので、これまで培ってきた人脈やノウハウがうまく生きた形となりました。過去に全力で仕事をしてきた分がちょっと報われたのかな?という感じでした。
ちゃんとチャレンジできる環境さえあれば、人はいくらでも成長できる
ーウエイブの「メンバーが65歳まで成長し続ける」という企業理念は非常に特徴的ですが、これはどのような思いから生まれたのでしょうか。
起業の時の話が関係します。そもそも事業プランも無い状態だったので、起業は当初1人でするつもりでした。それにも関わらず「何か面白くなりそうだから、一緒に働きたい」という"奇特"なメンバーが2名現れ、期せずして会社は3名でスタートしました。初期の資本は限られていたので、3名だと下手すると1年持たずに資金が尽きる状況でした。
その時に「事業は何をするにしても、とりあえず集まってくれたメンバーが楽しく幸せになる会社を作りたい。そうしないとわざわざ起業した意味が無い」という思いが生まれました。
ー自分を信じてくれた仲間への思いが、企業理念の原点なんですね。
そうですね。その後、会社は順調に成長して人も増えましたが、初期の思いは大事にしたいと思い、社員の幸せを第一に置いた企業理念を定めることにしました。
ただ、ビジネスは綺麗ごとだけでは済みません。顧客に貢献できなければ事業は存続すらできない。そこで「成長し続ける」ことをキーワードに掲げました。
成長して不幸になる人はいないし、私達が成長すれば顧客にもより貢献できる。成長し続けることは決して楽では無いが、それを真剣に追及する組織にしたい考えました。
ー実際に社員の成長を感じた瞬間はありますか
当社の主力ビジネスとなっているデジタル出版は、初期メンバーの1人であるS氏(女性)が中心となって作った事業です。S氏はイラストを描いたりとクリエイティブ関連に強みがあったので、S氏の能力を生かせる事業ということで出版業を開始しました。
S氏はもともと書店員や派遣社員として働いていたため、出版業はもちろん、ビジネス的な経験は不十分でした。しかし、持ち前のガッツと行動力で、ゼロから作家・パートナー企業の開拓を進め半年間で作品をリリースし、初期作からヒットを出すことに成功します。
ー未経験ながら挑戦して成果を出すというのはすごいですね。
本当にそうですね。短期間で見違えるように成長したS氏の姿を見て、ちゃんとチャレンジできる環境さえあれば人はいくらでも成長できると確信を得ました。
この経験からも社員にチャレンジできる環境を提供し続けることが大事だと学んだので、会社が大きくなった今も意識的にそういう機会を作ろうと心掛けています。
当社が新規事業に次々挑戦するのも、社員にとって大きな成長機会を作りたいという意図があります。
世界に受け入れられる新しいエンターテイメントを創り出す
ー事業面での目標はありますか
当社の事業ドメインはデジタルエンターテイメントであり、この分野でトップを目指したいと考えています。
そしてエンタメというくくりで一番大きな企業と言えば、映画やテーマパークで世界的なブランドを築いているアメリカのあの企業ですよね。ちょっと相手が大きすぎて、まだ目標とも言えないのが現状ですが、私が会社の代表をやっている間に、巨人の尻尾が見えるくらいの規模は目指したいと考えています。
現状はコミック事業を中心に行っているので、デジタル出版業として成長を目指すのはもちろんですが、それだけでは目標には届きません。大きく飛躍するためには、やはりまだ世に無い、新しいエンターテイメントを創り出すことが必要だと考えています。
そのため、当社ではエンジニアの採用にも力を入れています。「IT」と「コンテンツ」の力が組み合わさって、しっかりと世界に受け入れられる新しいエンターテイメントが創れれば、目標達成が見えるはずです。
ー大きな目標を掲げているんですね。
ええ、やっぱりやるからには何でもNo1を目指すという考え方がベースにあります。もう一つ考え方で言うと、私は何歳になっても何かに本気になっていたいなと考えています。もう時が過ぎるのを忘れるくらい常に全力疾走し、「あれ、気が付いたら死んでたぞ」という人生が理想ですね(笑)
ー最後に、今後具体的にチャレンジしていきたいことはありますか
やりたい事はたくさんありますが、そのうちの一つに「コンテンツの逆輸入」があります。当社は今積極的にグローバル展開を推し進めています。今年の春に英語圏向けのコミック配信サイト「Coolmic」を立ち上げオリジナル作品の販売を始めており、アニメの配信も現在準備中です。
そういったグローバルでの仕掛けの一つとして、コミックやアニメにおいて、初めから海外をターゲットとした題材でのコンテンツ制作を検討しています。グローバル人気を博するコンテンツを制作し、それを「Japanese Comic , Japanese Anime」として日本に逆輸入する。そんなことができたら面白いですね。