転職が当たり前、フリーランスや独立をする方も珍しくない昨今。そんな中、勤続年数が十年を超えるベテラン社員が数多くいるのもキコーテックの特徴。今回は約20年近くも前に新卒入社し、営業部→業務部(今は統合されてなくなっている)→総務・人事部とさまざまな部署で活躍をしてきた、山本 健太(ヤマモト ケンタ)さんにお話を伺いました。古株社員から最近入社される方から、「健太さん」と呼ばれることもあるくらいに“愛されキャラ”である山本さんの″想い″に迫ります。(総務・人事部 岡野)
□ 突き放すというのではなく、“ていねい”に
□ ″そのお客さんは絶対に帰って来てくれる″という上司の言葉を信じた
□ 呪文が飛び交う毎日だったが・・・
□ 強い管理部門に少しづつなってきている
□ それぞれの分野で尊敬できる人がいる
□ 突き放すというのではなく、“ていねい”に
- 社用車やシステムのアカウント管理などもしている山本さん
岡野:お疲れ様です!今日は新卒から長年働いている山本さんにぜひお話をお伺いさせていただきます。すごく楽しみです、本日はよろしくお願いいたします・・!いきなりですが、簡単に自己紹介をしていただいてもよいでしょうか・・?!(毎回のお約束)
山本:よろしくお願いいたします!あ、はい、そんなそんな、恐縮です。。あ、自己紹介ですね!現在は総務・人事部に所属しています山本 健太です。新卒入社をして今年39歳なので、17年目、、、17年在籍の古株ですね私、、汗
岡野:17年ってなかなかすごいですね・・!山本さんは私と同じ部署なので勤続年数が長いことは知っていましたが、改めて17年と聞くと、長いですね!汗
山本:古株ですが、皆さんとの接し方は、新入社員ばりに明るくハキハキを忘れずでいます(笑) ちなみに
私が入社する10年前くらいに新卒入社をされた方もいたのですが、ちゃんと新卒採用していかないとダメだよねってなった1期生というか(新卒だけだと2期生ですが)、そういう感じですね。ただ、私の後の年に2名入社したんですけど、そこからまた10年くらい空くという・・・。(笑)
岡野:え、山本さん、、、何かやらかしたんですか? (笑)
山本:してないしてない(笑) ただ、ここ最近は新卒入社も4-5年連続して採用活動もし、若手の方も入社もしてくれてますので、安心してもらって大丈夫ですよ!
岡野:その礎をつくってくださったのも山本さんらの古株新卒組がいるからですよ・・!さて、今は総務・人事部にいますが、過去はいろいろな部署にいたと聞いています。そのあたり伺ってもよいでしょうか?
山本:そうなんです。最初は営業として7-8年くらいいましたね。で、そこから今はもうなくなってしまった部署なのですが、モノを仕入れる業務部というところにかれこれ5-6年いたと思います。そして、現在は総務・人事部で5年くらいいるので、ちょうど3分割した感じですね。ずっと大阪にいます。
岡野:ちなみにキコーテックに入社されたきっかけやエピソードなどありませんか?
山本:大学は経済学部出身なので文系なんですが、母親が医療従事者だったのでライフサイエンスやメディカル関連には良いイメージが元々ありました。それで、機械や商社希望もあったので、そこの掛け算のような感じですかね・・!なんかやっぱり、母の仕事を見たり聞いたりしていて、器具や機器を見て、面白そうだなぁと思っていたかもです。私たちは「医療」ではないですが、母親も同じような業界(?)にいて、縁の下の力持ちになる仕事に就くことができ、すごく喜んでくれていました。
岡野:親も喜んでくれる就職ってすごく嬉しいですよね。そして、入社してからはまずは営業パーソン時代があるとのことですが、どのような期間・時間を過ごされていたのですか??
山本:ほんとによかったことも、つらいことも、怒られたことももちろんあったんですが、どれもすごく良い経験をさせてもらえたなと思っています。言葉使いから身だしなみなどビジネスマナーはもちろん、若造に「社会人としての身のふるまいの仕方」を教えてくださったなと思います。そしてそれが、突き放して学べ!ということではなく、一つひとつすごくていねいに教えてくれました。
THE・営業という感じだと「モノを売る」ということをフォーカスされがちですが、お客様やメーカーさんとの接し方、お付き合いの仕方などもイチから学ぶ機会がたくさんあったと思います。お仕事が終わってからのお酒の席なども、また学生のときとは違う体験というか学びがあってすごく新鮮で刺激的でした。
□ ″そのお客さんは絶対に帰って来てくれる″という上司の言葉を信じた
‐ いつもニコニコと笑顔で話をしてくださり、社内でも愛されキャラの健太さん
岡野:営業で一番怒られたエピソードなどありませんか??山本さんのいわゆる失敗談みたいなのを聞いてみたいです・・!
山本:そんなんめちゃくちゃありますよ(笑) ん-ーー、でも、やっぱり若手のウチは報連相につきるかもしれないです。漏れているのはもちろんダメなんですが、“失敗した報告”というのはやっぱり遅れてしまって、自分で火消しできないかなぁとか考えて対応して、でもやっぱりダメで、大火事になってから報告することになって・・・。「なんでもっと早い段階で報告できなかったんだ。そうしていたらここまで大きいことにはなってなかったぞ」と言われてすごく反省したのと同時に、報連相の大事さを改めて知ることができましたね。
岡野:それって言える範囲でいいので、もう少し言うと・・・?
山本:言える範囲だと、、「担当を変えてほしい」ということは裏であったんじゃないかと、正直思います。研究員さんから面と向かって言われたわけではないですが、おそらく上司同士で話があって、、、みたいなのは、後々思うとそうだったんだろうなぁと・・・。
岡野:そうなんですね。。。でも、その経験があるからこそ、汚名返上というか名誉挽回したエピソードとかはいかがですか??
山本:そうですねーーー。あ、クライアント様から「急遽、あるモノが欲しい・準備できないかな・・?」と言われたことがありました。ただそれは、おそらく他の企業様にもすでに声をかけて断られていたもので、ダメ元でウチを頼ってくれたんだと思います。話を聞くと、やっぱり正直難しくて・・・。でも頼ってくれたからには各メーカー様に電話をして、駆け回って、結構無理言って、、、、上司も巻き込んで、何とか揃えたことはありました。
あとは、価格調整?みたいなのがあって、研究員の皆さんも予算が決まっているので、「○○万円で買いたい・・ただ予算がもう上限があるからこれ以上は出せないんです。でも欲しくて何とかならないでしょうか・・?」と言われたことがあったんです。それをウチが飲むとほぼ利益もなくて、どうしよかと考えていて上司に相談したところ、「○○社はすごくよくしてくれているし、これから大きくなるかもしれないから、何とか調整できるように動こう。絶対に帰ってきてくれるよ」と言ってくれたことがありました。そこからもまぁ結構大変で、メーカー様とのやり取りをして、価格の交渉やスケジュールの調整やいろいろありました。思い出すと大変だったなぁと・・・(笑)
岡野:それで、結局はどうなったんですか・・?大丈夫だったんですか?
山本:何とかやりくりして、メーカー様にも「今後大きな発注もあるかもしれないので、お互いに泣いてくれませんか?」とお願いもして、、、、。最後には研究者さんの要望の予算で納品しました。すごく感謝されましたね。
岡野:でも、キコーテックが損というか、ちょっと利益がなかったんですよね・・?
山本:短期的にはそうでした。でも、そこから試薬だったりのランニングで発注もいただいたりしましたし、何よりも、何かあったらまずは「キコーにキコウ!」というような関係性になることができたのは、今でもすごく覚えています。こういうのって、すごく大事だなって。たぶんウチが他の商社のように、「そんな金額じゃ無理だよ!」と言ってしまうのは簡単なんですが、それをしていたら今のお付き合いや関係性というのはなかったんだろうなぁと感じています。(そう思うとその当時GOしてくれた上司は先見の目があってすごいなぁって思いますよね笑)
岡野:おおお、そうなのですね・・!めっちゃテンプレみたいなエピソードですね!(笑)ぜひ、記事に書きます(笑)短期的な損得だけではなく、やっぱり人とのお付き合いというのが大事になりますね。
□ 呪文が飛び交う毎日だったが・・・
‐ そんなこともありましたね!と過去を振り返り、思い出し笑いをする山本さん
岡野:ちょっと話が変わるのですが、山本さんはガッツリ文系出身ですよね・・?!どんなふうに勉強したり、学んだりして研究者の方とお話ができるようになったんでしょうか?やっぱり学生の皆さんは気になっていて・・・
山本:そうですよね・・!一概には言えないかもしれないですが、まず大前提に研究員の方々はすごく優しくて、わかりやすいように話をしてくださる方が多いと思っています。大学院まで研究されるのは当たり前で、それからもずっと研究をされていて・・・そんな人たちに文系の私が話をするなんてちょっと恐れ多いというか、腰が引けるというか・・・。
岡野:雲の上の存在と言うか、ちょっと距離やハードルがある感じしますよね。何をしゃべったらいいんだろうと・・汗
山本:そうそうそう!もちろん、最初は先輩と一緒にいくので、仕事の進め方を見ながらできるためそこは安心してほしいですし、一人でいってこーい!というような営業スタイル・教育スタイルではないので、大丈夫かと思います。同行をしていくことで「どういう風に話したらいいんだろう、何を今はすべきなんだ」などを先輩のやり方を見る・知ることができ、最初にあった“怖さ”は少しずつなくなっていくのではないかと思っています。中には、専門的な話ももちろんしていますが、世間話や何気ない会話も全然ありますし、そこから「そういえば、○○のストックが切れそうで~~~」とか「今、△△ということをしているんだけど、ハマるような機器ってないかな?」と言うような話が広がっていく感じですかね。もちろん、かなり研究員さんらが話のレベルを下ろしてくれているのはありますが。汗
岡野:それでもやっぱり専門用語とかが出てくると思うのですが、そのあたりはどうしていましたか?
山本:いや~~~、それは最初は呪文が飛び交う毎日だったんですけど、座学での勉強も確かに大事です。ただ、やっぱり研究員さんらと実際に話して「今、この人のテーマはこうだからこのワードが多いなぁ」「別の研究員さんは、あのテーマだから、これが多いのか」というように、肌で感じでいることがまず大事ですかね。それからGoogleで調べたり、機器取り扱いメーカーさんが勉強会を開催してくださるので、参加していくことで、わからないことがわかるようになってくるかなと思います・・!
岡野:ちなみに、肌感でいいので、どれくらいの期間があればなんとなくわかるようになってくるのでしょうか・・?半年?1年?3か月・・?
山本:そうですね、その観点でいうと、最初全然わからないことだったとしても、1年くらいあればわかるようになってくると思います。やっぱり、毎日目に触れますし、その都度調べたり会話に出てくるので、半年くらいで何となく専門用語が頭に入ってくる感じですね。でも、それがどういう用途で使われていて、何ができるのか、結果としてどうなるのかを理解するのに、もう半年という感じですね。
岡野:なので、全部で1年くらいあればと言う感じですね・・!確かに機器がわかっても、どういう結果を得ることができるのか、という紐付けができるには1年くらいということですね。点がわかるのが、半年。それが線になるのがもう半年。トータルで1年はやっぱりいりますよね。
□ 強い管理部門に少しづつなってきている
‐ 営業パーソンが使いやすくするために、日々備品のチェックや準備をする山本さん
岡野:営業時代とは打って変わり、今は総務・人事部に所属されています。中でも、総務系や情報システム系を担当していると思いますが、今はどのようなことをメインでお仕事されていますか?
山本:メインはPCのセットアップや社内の問い合わせ・ヘルプデスクサポートが多いかもしれないです。また、入退社の際の説明だったりもしています。
別では、組織として強くしよう、セキュリティはこのままでいいのか?社内の情報共有ポータルサイトは上手く使われているのか?より良い勤怠システムはないか?というようなことを、総務・人事部内で一緒になって議論をしたり検討・調査をしています。
調べていくと、オーソドックスな情報共有は問題ないが、○○というときにはちょっと上手くいかないかもしれないなとわかり、ではどうしようか?となって、企画をしたりデモを見て検討・導入をしてきましたす。
そうなってくると、専門性を持った人が必要だよねとなり、社内SEの方の入社が決まったりしてきました。私が総務・人事部に異動してきたときと比べると人数もスピード感も上がっていますし、いろんな専門性を持った方が入社されているので少しづつ組織が強くなってきているなぁと感じます。
岡野:そのうちの一人が岡野だったりしますもんね。そんな経緯があったりしたのですか、勉強になります・・!
□ それぞれの分野で尊敬できる人がいる
‐ バックオフィスはオレに任せろ、と言わんばかりの山本さん
岡野:最後に、社内の人ってどんな方がいますか?長年いらっしゃる山本さんだからこそ、知っている一面やこういう人がいるよ!などあれば、ぜひお伺いしたいです・・!
山本:いわゆる社風や会社の雰囲気ってやつですね??そうですね、、、どんな人が働いているかというと、、これを言うとあれですが(笑)、風通しはすごくいいと思っています。役職がある人もない人も、何でもない話をし合える関係だと思います。また上席の方も、意識して若手の方から話を聴こうとされているようにも感じます。
岡野:それ、すごいわかります!代理店営業部TOPの玉松さん(取締役)と話をしているときもそうでした。『この前、○○さんと同行してたときにさ、ある意味プライベートな愚痴をいっぱい言ってくれたんやけど、親戚のおじさんと思われてるんかなオレは・・・汗』というようなことを笑いながら言ってました(笑)それだけ、親しみやすいというか、何でも話せるような方が多いですよね。(もちろん取締役なので、礼節をわきまえて皆さんお話もされていますが)
山本:そうですよね・・!(笑) 水野社長も何でも話してきていいよ~という雰囲気ですもんね。ある意味その近さが風通しが良い所以かもしれないですね。ただ仲良い・親しみがあるというだけではなく、玉松さんへの尊敬や信頼が皆さんあるからこそ、その愚痴もあったのかもしれないですね。それに加えて言うと、社内の方は皆さん尊敬できる方が多いなと思います。
岡野:そういう風に築いてきた玉松さん(もちろん水野社長もですが)、素敵ですね。そういう人の下で働けるのも雰囲気が良くて・・・!
最後に、どんな方と一緒に働きたいなどありませんか?山本さんの個人的な考えでいいです!
山本:体育会系、理系出身、芸術が好き、小説をよく読むなどいろんなタイプの方がいるので、キコーテックに興味を持ってくれるならば、皆さんウェルカムです!が、一つ言えるならば、、、やっぱり関西・大阪で私は働いているので、ボケ・ツッコミができる人だったらすごく嬉しいです(笑)やっぱりコミュニケーションって大事なので、会話がはずんだりしながら仕事をすると単純に楽しいなって思っています。
岡野:確かに、ちょっと若手がワイワイしていたり、何か仕切って自ら進んでやってくれるとその組織って活発になりそうですもんね!我々30代も全然やりますし、できるんですが、”おじさん”になってくると世代間ギャップがありそうで・・汗
山本:確かに、我々おじさんですもんね、ほんと・・・(もうすぐ40歳の私)。だからではないですが、まずは若いからこそ、フットワークの軽さを活かして飛び込んでほしいなと思います。キコーテックにでも良いですし、別のことにでも良いです。自分がこれだ!と思ったことに飛び込んでほしいです。後悔の無い人生なんてないので!(笑) そしてそしてキコーテックはぜひ飛び込んできても良い環境だなって思っています・・!一緒に働く仲間なので、どストレートに聞いて・ぶつかってきてほしいですね!(笑)
岡野:ありがとうございます!最高の締めの言葉をいただきました!
山本:ありがとうございました!こちらこそ、楽しかったです!
‐ インタビュー終了後、社内の人に呼ばれ、颯爽とヘルプに向かう山本さん
【あとがき】
いつも誠実で、従業員のことをまっすぐに、何ができるかを考えてお仕事をされている山本さん。その裏には営業時代に出会った体験の数々、また社内外の方とのストーリーがあり、それら一つひとつが経験に昇華され、今の山本さんを作り上げているのだと、垣間見れたような気がした時間でした。酸いも甘いも知っているからこそ、語れることばかりでインタビュアーとしても非常に実りのあるひとときだったと感じました。ぜひ山本さんと一緒にお仕事をしてみたいと思われた方は、話を聞きに行きたいボタンからご連絡お待ちしてます!(総務・人事部 岡野)